町内会の回覧板や地域活動のお知らせを作るときに、役所のホームページに載っているイベント案内や地図を「そのまま資料に使えたら便利なのに」と思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのが、Windowsに標準搭載されている Snipping Tool(スニッピングツール) です。
Snipping Toolを使えば、画面に表示されている内容をそのままスクリーンショットとして保存できます。わざわざ文章を書き写したり、地図を一から作ったりする必要はありません。

これは便利そう!
- Snipping Toolの基本的な使い方
- スクリーンショットの保存方法や編集のコツ
最初は少しとっつきにくいかもしれませんが、2~3回ほど繰り返せばすぐに慣れるはずです。
私も最初は「PrintScreenキーでいいじゃん」と思っていたのですが、後から画像をトリミングする手間が面倒で…。
そんなとき、Snipping Toolでサクッとスクリーンショットを撮ったときの快適さに感動したのを覚えています。
👉 公式ヘルプには載っていない“スクショ効率化のコツと実体験”を解説します。

管理人紹介
当ブログ管理人の「まちだ」です。
- 電機メーカーの元SE
- UNIX歴5年、Windows歴25年
- 月間100,000PVのサイトを運営
- ウェブ解析士
- Google アナリティクス認定資格
なぜスクリーンショットが町内会活動に役立つのか

町内会や地域活動では、役所からのお知らせや地域イベントの情報を住民にわかりやすく伝えることが求められます。
Snipping Toolでスクリーンショットを活用すれば、公式サイトに載っている情報を正確に素早く共有できるのが大きなメリットです。
公式情報をそのまま使える安心感
役所のホームページに掲載されている「健康診断のお知らせ」「防災訓練の案内」などは、住民にとって重要な情報です。
スクリーンショットを撮って配布すれば、書き写しのミスを防ぎ、正確な情報をそのまま伝えられるので安心です。
打ち直し不要で手間を省ける
案内文や地図を自分で入力し直すのは時間がかかります。スクリーンショットなら、必要な部分をそのまま切り取れるので、作業時間を大幅に短縮できます。
忙しい役員さんやシニアの方にとっても手軽で負担が少ない方法です。
著作権に配慮して使えば安心
役所のサイトに掲載された情報は、公共性が高いため非営利の地域活動で利用する分には問題になることは少ないです。
ただし、出典を明記する(例:「〇〇市公式サイトより」)、規約を確認するといった配慮を忘れないことが大切です。
これにより安心して資料に活用できます。
Snipping Toolのスクリーンショットとは?基本をわかりやすく解説

Windows標準の「PrtScn」キーでもスクリーンショットは撮れますが、画面全体しか保存できず、必要な部分だけを切り取るのには向いていません。
そこで役立つのが Snipping Toolです。
このWindows標準機能を使えば、画面の一部だけをキャプチャしたり、四角形・自由形式で切り抜いたりできるため、無駄のないスクリーンショットを素早く作成できます。
従来、Windowsでスクリーンショットを撮る方法といえば「PrintScreenキーで全画面をコピーしてペイントに貼り付ける」という流れが一般的でしたが、Snipping Toolではこの工程を大幅に短縮できます。
さらに、撮った直後に注釈やマークを入れられるので、「撮る+伝える」を一度に完結できるのも大きなメリット。
撮影した画像に直接ペンや蛍光ペンで注釈を書き込んだり、不要部分をトリミングしたりといった編集も可能なので、資料作成やブログ執筆、トラブル報告など、さまざまな場面で活躍します。
これらに加えてWindows 11におけるSnipping Toolでは、OCR(文字抽出)機能やQRコード読み取り機能、画面録画機能なども追加され、単なるスクリーンショットツールを超えた多機能アプリになっています。
本記事ではこれら機能ではOCR(文字抽出)機能や画面録画機能については触れませんが、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事Snipping Toolの録画機能と 録画時間 ≫
それではまず、Snipping Toolの起動方法から簡単に説明した後、実際のスクリーンショット撮影方法をお伝えします。
起動方法を飛ばして、手っ取り早く撮影方法を知りたい方はこちらをクリック!該当箇所にジャンプします。
Snipping Toolの起動方法(Windows11対応)
Snipping Toolのスクリーンショットをすぐに起動できると作業効率が一気に上がります。
最速の起動方法はWindowsキー+Shift+S
ですが、マウス操作の方が好きな方にはスタートメニューやタスクバーからの起動などもあります。
本章ではそれぞれの手順と注意点を順番に解説します。
Windowsキー+Shift+Sでの起動
キーボードショートカットで即座に切り取りモードに入れる方法です。
画面上部(または中央)に切り取りバーが出て、すぐに範囲選択できます。
Windowsキー+Shift+S
を同時に押すと、画面上部に切り取りバーが表示される。

切り取りバーから 四角形/フリーフォーム/ウィンドウ/全画面を選ぶ

スタートメニューから起動
マウス操作派の方におすすめの起動手順です。
ショートカットが苦手でも確実に起動できます。タスクバーへピン留めしておくとさらに便利。
画面左下の「スタート」ボタン(Windowsロゴ)をクリック

表示されるメニューからすべて
を選択

アプリ名がアルファベット順に並んでいるので、「S」セクションまでスクロールし、Snipping Tool
して起動

タスクバーから起動
タスクバー左下の検索窓をクリック

キーボードでSnipping Tool
またはきりとり
と入力。

表示された検索結果から、目的のアプリをクリックしてください。

もし、利用頻度が高い場合は、検索結果上で右クリック>スタートにピン留めする
またはタスクバーにピン留めする
を選ぶと、次回からすぐ起動できます。

タスクバーにピン留めする
と下図のようになります。使いたいときにワンクリックで起動できるので便利ですよ!

さて、起動方法を説明したところでいよいよ基本的なスクリーンショットの撮影方法をお伝えしていきます。
ちょっとクセがあるので、それさえ慣れればなんてことはありません。
Snipping Toolでスクリーンショットを撮影する方法

それでは実際にSnipping Toolでスクリーンショットを撮影する方法をお伝えしていきます。
まず、上述したいづれかの方法でSnipping Toolを起動します。

カメラボタンを選択

切り取りモードを選択

今回はもっとも基本的な四角形
を選んで、Snipping Toolにおけるスクリーンショット撮影の勘どころを掴んでみましょう。

新規
ボタンをクリックします。

画面全体が暗転するので、マウスのドラッグアンドドロップ操作でスクリーンショットの範囲を指定してください。

そうすると、スクリーンショットとして切り取られた画面がSnipping Toolの編集画面で開きます。ツールバーにマーカーなどがあるので、アンダーラインでの装飾が可能です。

各種装飾については以下の記事をご覧ください。定規ツールなどもありますよ!
豊富な切り取りモードで自由自在にスクリーンショット
Snipping Toolのの切り取りモードには四角形
、ウィンドウ
、全画面表示
、フリーフォーム
の4種類があります。

それぞれの特徴を理解すれば、必要な部分だけ効率よく撮影できます。
さらに、数秒後に自動で撮影できる「遅延(タイマー)」機能もあり、数秒経過後に表示されるメニューを撮影するときに便利です。
ここでは、それぞれの特徴と“実務で役立つ”具体的な使い方、失敗しやすいポイントと対策まで詳しく解説します。
まずは 切り取りバーを表示し、目的に合うモードを選びましょう。
切り取りモードの種類と特徴
- 四角形の切り取り:最も出番が多い基本のモード。資料の一部や表、ボタンなど「きれいに四角で抜きたい」場面に最適。
- フリーフォームの切り取り:不規則な形をそのまま切り抜きたいときに便利。UIの特定パーツだけを囲うなど、自由度が高い。
- ウィンドウの切り取り:特定アプリのウィンドウだけを一発キャプチャ。境界線ぴったりに撮れるのでトリミング不要。
- 全画面の切り取り:ディスプレイ全体をそのまま撮影。複数モニターがある場合は、選択したモニター単位で取得されます。
四角形の切り取りをうまく使うコツ
ドラッグ開始前に、始点を1〜2px内側 に置くと、境界線の“にじみ”や不要な影を避けやすいです。
フリーフォームの切り取りをうまく使うコツ
マウスを“ゆっくり一定速度”で動かすとギザギザが減ります。
はみ出したら慌てず Esc
キーで中断してください。ショートカットで再開する癖を付けるとストレスがありません。
ウィンドウの切り取りをうまく使うコツ
目的のウィンドウにカーソルを重ねて枠がハイライトされたらクリックします。
サブメニューや右クリックメニュー を含めて撮りたい場合は、後述の「遅延キャプチャ」を併用してください。
全画面の切り取りをうまく使うコツ
プレゼン配布資料など、UIを一切トリミングしたくない 場面で重宝します。
マルチモニター環境では、必要なモニターだけを有効化するとファイル整理がラクです。
遅延(タイマー)で取りこぼしゼロに
ドロップダウンメニューやツールチップ、右クリックメニューなど「操作中だけ出る表示」のスクリーンショットを撮影する際に「遅延切り取り」が便利です。
例えば、ドロップダウンメニューを撮りたいとき、遅延3秒を設定してメニューを開き、撮影タイミングを待てば、閉じる前に撮影できます。
使ってみて気付いた点

実際にSnipping Toolのスクリーンショット機能を日常的に使ってみると、公式説明だけではわからない細かい便利さや改善してほしいポイントが見えてきます。
ここでは、良かった点と気になった点の両方を整理しました。
良かった点
- 起動が驚くほど速い
Windowsキー+Shift+Sを押すだけで、ほぼ一瞬でキャプチャ開始。マウス操作なしで始められるので作業の流れが止まりません。 - 注釈ツールがシンプルで直感的
ペン・蛍光ペン・消しゴムなどが直感的に使え、打ち合わせ用の指示や重要箇所の強調に即対応できます。 - 遅延撮影が想像以上に役立つ
一時的にしか表示されないメニューやツールチップも、遅延3秒を設定すれば余裕を持って撮影可能。
気になった点
- スクロールキャプチャが非対応
長いWebページやチャット履歴全体を1枚に収めたいときは、他ツールを併用する必要があります。 - 保存先設定がわかりづらい
初期設定ではピクチャ→スクリーンショットに保存されますが、変更項目が設定画面の奥にあり初心者には探しづらいです。
個人的な活用ポイント
私は業務マニュアル作成で頻繁に利用しています。
キャプチャ後すぐにPowerPointやNotionに貼り付けられるので、説明資料の作成がスピードアップしました。
また、会議中に発生した画面エラーを即座にキャプチャして共有できるため、トラブルの原因共有や解決も早くなりました。
町内会資料での具体的な活用例
スクリーンショットを活用すると、町内会の回覧板や掲示物がぐっと分かりやすくなります。
ここでは具体的な活用シーンを紹介します。
役所サイトのイベント案内をそのまま回覧板に
「防災訓練のお知らせ」や「健康診断の日程」など、役所が出している案内をスクリーンショットで切り取れば、公式情報をそのまま住民に伝えられるので安心です。
文章を書き写す必要もなく、誤字や抜け漏れを防げます。
地図をキャプチャして集合場所を明確に
集合場所の地図をキャプチャして載せると、文字だけの案内よりずっと分かりやすくなります。
さらにSnipping Toolのペン機能で「集合場所」を丸で囲めば、誰でも一目で理解できる案内図に早変わりします。
掲示物に必要な部分だけ抜き出す
イベント案内には不要な情報も含まれていることがあります。
必要な部分だけをスクリーンショットで切り取って使えば、シンプルで見やすい掲示物を作れます。
高齢者や子どもでも迷わず理解できる資料になります。
スクリーンショットをわかりやすくする工夫

ただスクリーンショットを貼るだけでも便利ですが、少し工夫を加えると資料がぐっと読みやすくなります。
ここでは町内会や地域活動で役立つ工夫を紹介します。
文字や図形を加えて補足する
キャプチャした画像に「集合場所はこちら」「受付」と文字を書き込んだり、赤丸や矢印を入れると、見る人が直感的に理解できます。
特に高齢者や子どもにも分かりやすい資料になるので、シンプルな補足を加えるのがおすすめです。
フォルダ分けして整理する
スクリーンショットを保存する際は、テーマごとにフォルダを分けると便利です。
- 防災関連 → 「防災」フォルダ
- 健康診断や医療関連 → 「健康」フォルダ
- 町内会イベント → 「行事」フォルダ
整理しておけば、必要なときにすぐ取り出せて、資料づくりの時短にもつながります。
この記事の関連リンク

この記事で解説した機能をより深く理解し、実際の作業で効率的に活用するため、基本~応用ワザをまとめてカタログ形式にした記事を用意しました。
Windows標準機能を使った作業効率化のノウハウが身に付きます。
そして、上記で紹介した関連記事はこちらです。
今日の理解度チェック【Snipping Toolのスクリーンショット撮影編】

ここまで読んであなたはどこまで理解できましたか?
このセクションでは、本記事の内容を実際に自分のPCで試してみる「実践課題」を用意しました。
また、記事内の解説セクションへのジャンプリンクも設けていますのでご活用ください。
以下の手順に沿って録画をスタートしてください。
- Windowsキー+Shift+S を押して切り取りバーを表示
- 四角形モードでデスクトップの一部をキャプチャ
- 撮った画像をメールやチャットに Ctrl+V で貼り付けてみる
もしわからない場合は、「Snipping Toolでスクリーンショットを撮影する方法」に戻って内容を確認しましょう。
FAQ:「Snipping Toolでスクリーンショット撮影」に関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- Snipping Toolと「切り取り & スケッチ」は何が違うのですか?
-
Windows 10では「切り取り & スケッチ」が標準で、Snipping Toolは旧ツールとして残っていました。Windows 11では両者が統合され、名前は「Snipping Tool」となっています。機能も統一され、遅延撮影や録画機能など新要素が追加されています。
- 撮影したスクショの保存先はどこですか?変更できますか?
-
既定では「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダに保存されます。保存先はSnipping Toolの設定画面や、保存時のダイアログから変更可能です。
- 録画機能は音声にも対応していますか?
-
はい、マイク音声もシステム音声にも対応しています。
- 長いWebページやチャット履歴をスクロールしながら撮影できますか?
-
Snipping Tool自体にはスクロールキャプチャ機能はありません。Webページの場合はMicrosoft Edgeの「Webキャプチャ」、その他は専用のスクロール対応ツールを使うのがおすすめです。
- キャプチャした画像にモザイクやぼかしを入れられますか?
-
Snipping Tool本体にはモザイク機能はありません。必要な場合は、キャプチャ後にペイントや画像編集ソフトで加工するか、モザイク機能付きの別ツールを併用してください。
まとめ:Snipping Toolのスクリーンショットで町内会資料づくりがぐっとラクに!

Snipping Toolを使ってスクリーンショットを撮れば、役所のサイトにあるイベント案内や地図をそのまま活用でき、町内会や地域活動の資料づくりがとても効率的になります。
- 公式情報を正確に共有できる → 書き写しのミスを防げる
- 必要な部分だけ切り取れる → 分かりやすい資料にできる
- 文字や図形を加えて補足できる → 誰にでも直感的に伝わる
さらに、出典を明記して著作権に配慮すれば、安心して資料に活用できます。
「時間をかけずに、分かりやすい資料を作りたい」という町内会の役員さんにとって、Snipping Toolは強い味方になるはずです。
Snipping Toolをもっと便利に使いこなしたい方に向けて、使い方完全ガイドをご用意しました。
スクリーンショットの基本から文字抽出(OCR)などの応用まで、この記事一つで使い方がよくわかります。


Windowsの便利機能で遊ぶのは、テレビを観るより楽しいですよ!