Windowsユーザーにとって、Snipping Toolは手軽で便利なスクショの作成ツールです。
簡単に画面の一部を切り取って保存できます。標準機能なのでもちろん無料!
最初は少しとっつきにくいかもしれませんが、2~3回ほど繰り返せばすぐに慣れるはずです。
- Snipping Toolの基本的な使い方
- スクショの保存方法や編集のコツ
私も最初は「PrintScreenキーでいいじゃん」と思っていたのですが、後から画像をトリミングする手間が面倒で…。
そんなとき、Snipping Toolでサクッとスクショを撮ったときの快適さに感動したのを覚えています。
取扱説明書やプレゼン資料の作成に最適です!
ほんのひと手間で作業効率も気分もぐっと上がりますよ。
なお、Microsoft ペイントの基本・便利ワザは、Windows標準「ペイント」の使い方ガイドもご覧ください。


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- 電機メーカーの元SE
- UNIX歴5年、Windows歴25年
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Snipping Toolのスクショとは?基本をわかりやすく解説
従来、Windowsでスクショを撮る方法といえば「PrintScreenキーで全画面をコピーしてペイントに貼り付ける」という流れが一般的でしたが、Snipping Toolではこの工程を大幅に短縮できます。
画面の一部や全体を簡単に画像として保存できるほか、撮影した画像に直接ペンや蛍光ペンで注釈を書き込んだり、不要部分をトリミングしたりといった編集も可能です。
必要な範囲だけを直接切り取って画像として保存できるため、資料作成やブログ執筆、トラブル報告など、さまざまな場面で活躍します。
さらにWindows 11では、OCR(文字抽出)機能やQRコード読み取り機能、画面録画機能なども追加され、単なるスクショツールを超えた多機能アプリになっています。
本記事ではこれら機能ではOCR(文字抽出)機能や画面録画機能については触れませんが、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事Snipping Toolの録画機能 | 録画時間と録画できない場合の確認ポイント ≫
これらの機能は、マニュアル作成やオンライン授業、業務効率化にも大いに役立ちます。
標準機能なのにかなり最先端の技術が使用されています。
それではまず、Snipping Toolの起動方法から簡単に説明した後、実際のスクショ撮影方法をお伝えします。
起動方法を飛ばして、手っ取り早くスクショ撮影方法を知りたい方はこちらをクリック!該当箇所にジャンプします。
Snipping Tool スクショの起動方法(Windows11対応)
Snipping Tool スクショをすぐに起動できると作業効率が一気に上がります。
最速の起動方法はWindowsキー+Shift+S
ですが、マウス操作の方が好きな方にはスタートメニューやタスクバーからの起動などもあります。
本章ではそれぞれの手順と注意点を順番に解説します。
Windowsキー+Shift+Sでの起動
キーボードショートカットで即座に切り取りモードに入れる方法です。
画面上部(または中央)に切り取りバーが出て、すぐに範囲選択できます。
Windowsキー+Shift+S
を同時に押すと、画面上部に切り取りバーが表示される。

切り取りバーから 四角形/フリーフォーム/ウィンドウ/全画面を選ぶ

スタートメニューから起動
マウス操作派の方におすすめの起動手順です。
ショートカットが苦手でも確実に起動できます。タスクバーへピン留めしておくとさらに便利。
画面左下の「スタート」ボタン(Windowsロゴ)をクリック

表示されるメニューからすべて
を選択

アプリ名がアルファベット順に並んでいるので、「S」セクションまでスクロールし、Snipping Tool
して起動

タスクバーから起動
タスクバー左下の検索窓をクリック

キーボードでSnipping Tool
またはきりとり
と入力。

表示された検索結果から、目的のアプリをクリックしてください。

もし、利用頻度が高い場合は、検索結果上で右クリック>スタートにピン留めする
またはタスクバーにピン留めする
を選ぶと、次回からすぐ起動できます。

タスクバーにピン留めする
と下図のようになります。使いたいときにワンクリックで起動できるので便利ですよ!

さて、起動方法を説明したところでいよいよ基本的なスクショの撮影方法をお伝えしていきます。
ちょっとクセがあるので、それさえ慣れればなんてことはありません。
Snipping Toolでスクショを撮影する方法
それでは実際にSnipping Toolでスクショを撮影する方法をお伝えしていきます。
まず、上述したいづれかの方法でSnipping Toolを起動します。

カメラボタンを選択

切り取りモードを選択

今回はもっとも基本的な四角形
を選んで、Snipping Toolにおけるスクショ撮影の勘どころを掴んでみましょう。

新規
ボタンをクリックします。

画面全体が暗転するので、マウスのドラッグアンドドロップ操作でスクリーンショットの範囲を指定してください。

そうすると、スクリーンショットとして切り取られた画面がSnipping Toolの編集画面で開きます。ツールバーにマーカーなどがあるので、アンダーラインでの装飾が可能です。

各種装飾については以下の記事をご覧ください。定規ツールなどもありますよ!
豊富な切り取りモードで自由自在にスクショ
Snipping Toolのの切り取りモードには四角形
、ウィンドウ
、全画面表示
、フリーフォーム
の4種類があります。

それぞれの特徴を理解すれば、必要な部分だけ効率よく撮影できます。
さらに、数秒後に自動で撮影できる「遅延(タイマー)」機能もあり、数秒経過後に表示されるメニューを撮影するときに便利です。
ここでは、それぞれの特徴と“実務で役立つ”具体的な使い方、失敗しやすいポイントと対策まで詳しく解説します。
まずは 切り取りバーを表示し、目的に合うモードを選びましょう。
切り取りモードの種類と特徴
- 四角形の切り取り:最も出番が多い基本のモード。資料の一部や表、ボタンなど「きれいに四角で抜きたい」場面に最適。
- フリーフォームの切り取り:不規則な形をそのまま切り抜きたいときに便利。UIの特定パーツだけを囲うなど、自由度が高い。
- ウィンドウの切り取り:特定アプリのウィンドウだけを一発キャプチャ。境界線ぴったりに撮れるのでトリミング不要。
- 全画面の切り取り:ディスプレイ全体をそのまま撮影。複数モニターがある場合は、選択したモニター単位で取得されます。
四角形の切り取りをうまく使うコツ
ドラッグ開始前に、始点を1〜2px内側 に置くと、境界線の“にじみ”や不要な影を避けやすいです。
フリーフォームの切り取りをうまく使うコツ
マウスを“ゆっくり一定速度”で動かすとギザギザが減ります。
はみ出したら慌てず Esc
キーで中断してください。ショートカットで再開する癖を付けるとストレスがありません。
ウィンドウの切り取りをうまく使うコツ
目的のウィンドウにカーソルを重ねて枠がハイライトされたらクリックします。
サブメニューや右クリックメニュー を含めて撮りたい場合は、後述の「遅延キャプチャ」を併用してください。
全画面の切り取りをうまく使うコツ
プレゼン配布資料など、UIを一切トリミングしたくない 場面で重宝します。
マルチモニター環境では、必要なモニターだけを有効化するとファイル整理がラクです。
遅延(タイマー)で取りこぼしゼロに
ドロップダウンメニューやツールチップ、右クリックメニューなど「操作中だけ出る表示」のスクショを撮影する際に「遅延切り取り」が便利です。
例えば、ドロップダウンメニューを撮りたいとき、遅延3秒を設定してメニューを開き、撮影タイミングを待てば、閉じる前に撮影できます。
使ってみて気付いた点
実際にsnipping tool スクショを日常的に使ってみると、公式説明だけではわからない細かい便利さや改善してほしいポイントが見えてきます。
ここでは、良かった点と気になった点の両方を整理しました。
良かった点
- 起動が驚くほど速い
Windowsキー+Shift+Sを押すだけで、ほぼ一瞬でキャプチャ開始。マウス操作なしで始められるので作業の流れが止まりません。 - 注釈ツールがシンプルで直感的
ペン・蛍光ペン・消しゴムなどが直感的に使え、打ち合わせ用の指示や重要箇所の強調に即対応できます。 - 遅延撮影が想像以上に役立つ
一時的にしか表示されないメニューやツールチップも、遅延3秒を設定すれば余裕を持って撮影可能。
気になった点
- スクロールキャプチャが非対応
長いWebページやチャット履歴全体を1枚に収めたいときは、他ツールを併用する必要があります。 - 保存先設定がわかりづらい
初期設定ではピクチャ→スクリーンショットに保存されますが、変更項目が設定画面の奥にあり初心者には探しづらいです。
個人的な活用ポイント
私は業務マニュアル作成で頻繁に利用しています。
キャプチャ後すぐにPowerPointやNotionに貼り付けられるので、説明資料の作成がスピードアップしました。
また、会議中に発生した画面エラーを即座にキャプチャして共有できるため、トラブルの原因共有や解決も早くなりました。
実践チャレンジ:Snipping Toolの録画機能を使ってみる

読んだだけで終わらせない!
ここからは、この記事の内容を実際に自分のパソコンで試してみる小さな実践課題を用意しました。
各チャレンジには、詳しい解説セクションへのジャンプリンクも設けています。
わからない場合はクリックで該当箇所の説明部分にすぐ戻って確認できます。
以下の手順に沿って録画をスタートしてください。
- Windowsキー+Shift+S を押して切り取りバーを表示
- 四角形モードでデスクトップの一部をキャプチャ
- 撮った画像をメールやチャットに Ctrl+V で貼り付けてみる
もしわからない場合は、「Snipping Toolでスクショを撮影する方法」に戻って内容を確認しましょう。
よくある質問(FAQ):Snipping Toolでスクショ撮影

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- Snipping Toolと「切り取り & スケッチ」は何が違うのですか?
-
Windows 10では「切り取り & スケッチ」が標準で、Snipping Toolは旧ツールとして残っていました。Windows 11では両者が統合され、名前は「Snipping Tool」となっています。機能も統一され、遅延撮影や録画機能など新要素が追加されています。
- 撮影したスクショの保存先はどこですか?変更できますか?
-
既定では「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダに保存されます。保存先はSnipping Toolの設定画面や、保存時のダイアログから変更可能です。
- 録画機能は音声にも対応していますか?
-
はい、マイク音声もシステム音声にも対応しています。
- 長いWebページやチャット履歴をスクロールしながら撮影できますか?
-
Snipping Tool自体にはスクロールキャプチャ機能はありません。Webページの場合はMicrosoft Edgeの「Webキャプチャ」、その他は専用のスクロール対応ツールを使うのがおすすめです。
- キャプチャした画像にモザイクやぼかしを入れられますか?
-
Snipping Tool本体にはモザイク機能はありません。必要な場合は、キャプチャ後にペイントや画像編集ソフトで加工するか、モザイク機能付きの別ツールを併用してください。
まとめ:Snipping Toolでスクショの撮影方法
Snipping Toolのスクショは、Windowsに標準搭載されているとは思えないほど多機能です。
四角形・フリーフォーム・ウィンドウ・全画面といった切り取りモードや、数秒後に撮影できる遅延機能、撮影後すぐに注釈やトリミングができる編集機能など、日常からビジネスまで幅広く活用できます。
Windowsキー+Shift+S
で即起動できる手軽さ- 遅延機能による一時表示メニューの確実な撮影
- 編集・保存・共有まで一気に完結できる操作性
は、他のキャプチャツールに引けを取らない強みです。
一方で、スクロールキャプチャ非対応や録画機能の制限など、目的によっては補助ツールが必要な場合もあります。
しかし、それらを差し引いても使い勝手は非常に高く、特にWindowsユーザーであれば使わない手はありません。
これから使い始める方は、まずは起動方法と切り取りモードの使い分けを押さえ、徐々に遅延撮影やショートカット活用など応用テクニックを取り入れていくと、作業スピードと正確性がぐんと向上しますよ。
Snipping Toolをもっと便利に使いこなしたい方に向けて、使い方完全ガイドをご用意しました。
スクリーンショットの基本から文字抽出などの応用まで、この記事一つで使い方がよくわかります。


ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?