Snipping Toolで撮影したスクリーンショットを使用するとき、マーカー風の注釈を付けたいときってけっこうあります。
そんなとき、Snipping Toolの回転機能を使えば、斜めの線も思い通りに引けます。
- Snipping Toolで定規を表示する方法
- 定規を回転させる具体的な手順
- まっすぐな線や角度をつけた線を引くコツ
Snipping Toolの定規の出し方や回転機能を理解しておくと、作業効率がグーンとアップしますよ。
私も最初は「定規なんてどこにあるの?」と戸惑いましたが、ショートカットキーと操作のコツを覚えてからは、直線や斜線をサッと引けて見やすい資料作成がスムーズになりました。
👉 この記事では、公式ヘルプには載っていない“定規の回転操作のコツと注意点”を解説します。

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Snipping Toolの定規で“まっすぐ線を引く”方法と回転機能完全ガイド

「Snipping Tool」には、直線や角度を整えるための「定規機能」があります。
この定規は画面上に表示して角度を自由に回転できるため、スクリーンショットに書き込みをする際に線をきれいに引いたり、図形を正しい角度で描いたりするのに役立ちます。
もし回転操作を知らないと「斜め線を引きたいのにうまくいかない」「角度を合わせたいのにズレる」といったストレスにつながるため、定規の回転機能は意外と重要な基本操作なんです。
- ・資料やプレゼン用にきれいなスクリーンショットを作りたいとき
-
→ 直線や角度を整えることで、見やすく整理された資料になります。
- ・ブログやマニュアル作成で強調したい部分を示すとき
-
→ 矢印やラインを正確に引けるので、解説のわかりやすさがアップ。
- ・デザインのラフ作成やアイデアメモに使うとき
-
→ 定規を回転させて角度を変えることで、簡単な図形やレイアウト案を素早く作れる。
- ・手書き操作が苦手な人でもきれいな線を引きたいとき
-
→ マウスやタッチ操作でもガイドがあることで、安定した線を描けます。
特に「まっすぐ線を引きたい」「角度を指定して線を描きたい」といったニーズに応えるには、定規機能の使い方を正しく理解しておくことが重要です。
それではさっそく、Snipping Toolの定規の出し方や、角度を指定して回転させる方法を見ていきましょう(クリックで該当箇所にジャンプします)。
Snipping Toolの定規の出し方
Snipping Toolの「定規」は、より直感的な画面操作で定規を活用できるようになっています。
ここでは、Snipping Toolで定規を表示させる具体的な方法をご紹介します。
Snipping Toolを起動して(起動方法はこちらの記事をどうぞ)、左上の新規
を押してください。

画面全体が暗転したらマウスドラッグでスクリーンショットの範囲を指定しましょう。指定した範囲が白抜きになります。

指定した切り抜き範囲がSnipping Toolのウィンドウで表示されるので、右上の…
をクリック。

表示されるメニューの中からルーラーの表示
を選択しましょう。

下図のように定規が表示されます。

なお、マウスの左クリックボタンを押したままドラッグアンドドロップすると定規の位置を調節できます。

実際の操作については↓の動画もご覧ください。
この方法とあわせて、Snipping Toolの文字入力を併せてマスターしておくとより効果的です。
そして実は、Snipping Toolの「定規」はショートカットを使うことができます。
次項でその操作方法を見ていきましょう。
ショートカットキーCtrl + R
による定規の即出し
Snipping Toolを日常的に使う方には、Ctrl+R
のショートカットがおすすめです。
このキー操作を使えば、ツールバーの中から定規アイコンを探す必要なく、一瞬で画面に定規を表示させることができます。
Snipping Toolを開き、先ほどと同様にスクリーンショットを撮影して編集画面に入ります。

何も選択していない状態で、Ctrl
キーを押しながらR
キーを同時に押せば定規が表示されます。

このショートカットは、Snipping Toolの前身である「Snip & Sketch」でも同様に使われており、長年Windowsユーザーに親しまれている便利技です。
定規が表示されない場合
ショートカットが効かない場合、編集中の状態(編集モード)になっていないのが原因です。
Snipping Tool上部のボタンのいずれかを選択している必要があります。どれかをクリックして編集状態に切り替えてから再試行してください。

また、定規機能は画面の録画モードでは表示されない仕様です。
あくまで「静止画の編集時のみ」利用できる点にご注意ください。
Snipping Toolの定規でまっすぐ線を引く方法
定規が表示できれば、ペンツールや蛍光ペンと組み合わせて、まっすぐな線を思いのままに描けるようになります。
ここでは、定規を活用した「まっすぐ線を引くコツ」について解説します。
まず蛍光マーカーボタンを押して色や太さを選択してみてください。

そして、定規に沿ってマウスを動かすと、まっすぐな線を引くことができます。

上記は蛍光マーカーでまっすぐ線を引く方法でしたが、ペンでもOK。消しゴムボタンでペンやマーカーの線を消すことも可能です。

Snipping Toolの定規の回転方法(角度調節)
定規はマウスで位置を調整したり、ホイール操作で角度を変えることができます。
タッチパッドを使っている場合は、2本指で回す動作が直感的ですが、微調整が難しいため以下の操作がベストです。
やり方はかんたん!
定規の上にカーソルを置いてマウスホイールするだけです。そうすると、下図のようにSnipping Toolの定規が回転します。

Snipping Toolの定規が回転できない場合の確認ポイント
実は、設定によってはSnipping Toolの定規が回転しないことがあります。
うまく回転しない場合は次のように設定してください。
Snipping Toolの編集画面の右上にある…
をクリック

設定
を選択します。

ショートカット項目のWindowsの設定の変更
をクリック

左サイドメニューのBluetoothとデバイス
をクリックしてマウス
をクリック

ホバーしたときに非アクティブウィンドウをスクロールする
をオンにしましょう。

これでSnipping Toolの定規が回転します。
まり知られていない解決法なので、お悩みの方はぜひ試してみてください。
回転機能が使えないときは、Snipping Toolのバージョンが古い可能性があります。アップデートは必ず行っておきましょう。
角度ずらしテクニック
Snipping Toolの定規の回転にはちょっとした小技があります。
たとえば、回転を付けた定規をドラッグアンドドロップすると、その角度を維持したまま垂直・水平方向に移動させることが可能です。

実際に使って気づいたこと

実際に私がSnipping Toolの定規を使って便利だと感じたのは、PDF資料やスクリーンショットに注釈として線を引くときです。
たとえば、資料の中で特定の文言を強調したいとき、緑色の蛍光ペン+定規でピタリと直線を引くことで、視覚的に非常に見やすくなります。
実際、私がクライアント向けのマニュアルを作成する際、Snipping Toolの定規機能がかなり役立ちました。
たとえば、あるプロジェクトでは、Webアプリのスクリーンショットに矢印と注釈を加える作業がありました。
従来はペイントで編集していましたが、定規を使って斜め45度の線を正確に引けたことで、クライアントから「わかりやすい!」と好評!資料の視認性がかなり向上したのを実感できました。
特に、trl + R
で定規を即表示し、マウスホイールで角度を微調整するテクニックは、かなり効果があったように思います。
この記事の関連リンク

この記事で解説した機能をより深く理解し、実際の作業で効率的に活用するため、基本~応用ワザをまとめてカタログ形式にした記事を用意しました。
Windows標準機能を使った作業効率化のノウハウが身に付きます。
そして、上記で紹介した関連記事はこちらです。
今日の理解度チェック【Snipping Tool定規の出し方・回転編】

ここまで読んであなたはどこまで理解できましたか?
このセクションでは、本記事の内容を実際に自分のPCで試してみる「実践課題」を用意しました。
また、記事内の解説セクションへのジャンプリンクも設けていますのでご活用ください。
理解度チェック1:定規を表示して“まっすぐ線”を引いてみよう!
- Snipping Toolを開いて、任意のスクリーンショットを撮る
Ctrl + R
で定規を表示- ペンまたは蛍光ペンツールを使って、定規に沿って線を引いてみましょう
▶ ポイント:まずは「水平」「垂直」のラインを丁寧に引くことを意識!
→ Snipping Toolの定規でまっすぐ線を引く方法 ≫
理解度チェック2:定規を回転して“斜め線”を描いてみよう!
- マウスホイールまたはタッチパッドで定規を好きな角度に回転
- Shiftキーを押しながら回転して、45度・90度など角度固定も試す
- 定規に沿って斜めの線を引いてみましょう
▶ ポイント:15度〜45度ごとの角度ずらしを試して感覚を掴もう!
→ Snipping Toolの定規が回転できない場合の確認ポイント ≫
理解度チェック3:あなたの「角度テク」を活かしてオリジナル図解を作ろう!
- 矢印やコメント付きの注釈を入れて、簡単な説明図をSnipping Toolだけで作成!
- 例:「マニュアルの手順」「画面の説明」「グラフの補足」など
▶ ポイント:まっすぐ線や斜め線をうまく使って、伝わりやすいビジュアルに!
FAQ:「Snipping Tool定規の出し方」に関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- Snipping Toolで定規が表示されません。どうすればいいですか?
-
お使いのSnipping Toolのバージョンが古い可能性があります。Microsoft Storeから最新版にアップデートしてください。また、編集モードに入っていないと定規が表示されないこともあるため、ツールバーの「ペンアイコン」をクリックして編集状態に切り替えましょう。
- 定規はどのツールで線を引くときに使えますか?
-
定規は「ペンツール」および「蛍光ペンツール」と組み合わせて使用できます。選択ツールや消しゴムでは定規機能は使えませんので、線を引きたい場合はペンまたは蛍光ペンを選択してください。
- Snipping Toolの定規機能は録画モードでも使えますか?
-
いいえ、定規機能は「静止画編集モード」でのみ使用できます。画面録画や動画キャプチャモードでは定規や分度器は表示・使用できません。
- Snip & Sketchとは何が違うのですか?定規機能も変わりましたか?
-
Snip & Sketchは旧版のアプリで、現在はSnipping Toolに統合されています。基本的な定規機能は継承されていますが、UIの違いや一部ショートカットの反応性が改善されています。定規の出し方(Ctrl + R)などは両方で共通です。
- Snipping Toolの定規の角度を細かく調整する方法はありますか?
-
マウスホイールやタッチパッドで定規を回転する際、細かい微調整をしたいときはホイールをゆっくり動かすか、タッチパッドで慎重にスワイプしてください。ただし、操作に慣れるまでは思った角度に調整しにくいため、実際に何度か練習して感覚をつかむのがコツです。
まとめ:Snipping Toolの定規&回転機能を使いこなして作業効率UP!

本記事では、定規の出し方やショートカット、回転の操作方法から、角度ずらしのコツ、実体験にもとづく活用法までを詳しく解説しました。
Snipping Toolの「定規」機能は、まっすぐな線を引いたり、微妙な角度に回転を加えたりと、シンプルながら非常に実用的なツールです。
特に次のポイントを押さえておくと、Snipping Toolをより効果的に使いこなせます。
Ctrl + R
で定規を即表示- ホイールやタッチ操作でスムーズに角度調整
- 注釈や強調線に便利な“角度ずらし”テクニックも活用
これらを活用すれば、作業スピードも正確性も大きく向上します。
まだ定規機能を使ったことがない方も、この記事をきっかけにぜひ一度試してみてください。
「思ったより便利!」と感じること間違いなしです。
Snipping Toolをもっと便利に使いこなしたい方に向けて、使い方完全ガイドをご用意しました。
スクリーンショットの基本から文字抽出(OCR)などの応用まで、この記事一つで使い方がよくわかります。


ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?