画像の雰囲気を一瞬で変えたいとき、覚えておくと便利なのがペイントの色の反転です。
特別なソフトを使わずに、Windows標準の「ペイント」だけで簡単に色反転のやり方を実行できます。
でも、「どこにその機能があるの?」「やってみたけど反転されない…」と迷う方も少なくありません。メニューの中に隠れているため、知っていないと見つけにくいのが実情です。
- ペイントで色を反転する方法(手順・ショートカット)
- 色反転できないときの対処法
- 写真加工や資料作成に使える応用テクニック
私も最初は、明るさやコントラストの調整ばかり試していましたが、偶然「選択→右クリック」で色反転を発見したときはちょっと感動しました。
手順の概要は下記のとおりですが、本記事ではさらに、白黒反転や画像の一部だけに色の反転を適用する方法も解説します。
【手順の概要】
- ペイントで画像を開く
Ctrl
キー+A
で画像全体を選択する- 右クリックメニューから「色の反転」を選択する
あなたも色反転のやり方をマスターして画像編集の幅をグッと広げてみませんか?
なお、Microsoft ペイントの基本・便利ワザは、Windows標準「ペイント」の使い方ガイドもご覧ください。


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ペイントで色の反転をする前に知っておきたい基本知識

画像編集の第一歩として、多くの人が挑戦するのがペイントの色の反転です。
複雑な操作を覚える必要はなく、数クリックで色の反転が可能ですが、画像のファイル形式はビットマップ画像(.bmp)やJPEGなど一部の形式に限定されます。
また、白黒反転させると「ネガポジ」風の演出になるので、より印象的な作品になります。
色の反転とは?画像に与えるアート的効果
色の反転とは、画像に使われている色をその補色(反対の色)に変換する処理のことです。

色相環にしたがって、青はオレンジに、黒は白に、明るい色は暗くなるように反転されます。
特に白黒の画像では明暗が入れ替わることで「ネガフィルム」のような仕上がりになり、視覚的なインパクトが際立ちます。
- 色の反転は画像の配色を反対に変化させて独特の印象を与える加工方法
- 白黒画像のネガポジ反転なども色反転の一種
たとえば、この画像を色反転・黒白反転すると↓のようになります。



Microsoft ペイントのような標準機能でも、この反転効果を簡単に実現できるのは大きな魅力です。
難しい知識や高性能なソフトがなくても、基本的な操作方法を覚えるだけで、誰でも印象的な画像加工が可能になります。
このように色の反転を活かした加工では、モザイク処理と組み合わせて印象を調整したり、背景を透過して別画像に重ねるといった応用も可能です。
また、単なる反転にとどまらず、複数レイヤーを使った非破壊的な編集など、より柔軟な画像作成ができます。
Microsoftペイントで使える反転機能と注意点
ペイントで色を反転する方法はとても簡単で、画像を選択した状態で右クリックし、「色の反転」を選ぶだけで完了します。
これにより、画像全体または選択した部分の色が補色に置き換えられ、独特のビジュアルに変化します。白黒画像に使えば、ネガポジのような印象的な表現が得られます。
ただし、ペイントの反転機能にはいくつか注意点もあります。
たとえば、すべての画像形式に対応しているわけではなく、特に透過PNGなどでは期待通りに動作しない場合があります。
また、操作を元に戻す機能(Ctrl+Z)はありますが、上書き保存してしまうと元に戻せないため、編集前に必ず元画像のコピーを保存しておくことをおすすめします。
【基本】画像全体をペイントで色の反転・黒白反転する方法
それではいよいよ、色の反転をスムーズに行うための具体的な方法をお伝えします。
Windowsマシンとペイントがあれば特別なスキルは必要ありません。
初心者の方でもすぐに実践できる簡単な方法なので、楽しんでいきましょう!
今回サンプルとして使用するのは次の花の画像(JPGファイル)です。

色を反転する方法 | 画像全体の色を反転
やり方は簡単です。
色を反転させたい画像をペイントで開き、Ctrl
キー + A
で画像の全範囲選択をしてください。

画像の任意の場所にカーソルを置いて、右クリックしましょう。

右クリックメニューから色の反転
を選択します。

これで色の反転が完了しました。

あとは、この画像をお好きなファイル形式で保存すればOKです。
黒白反転する方法 | 白黒画像の反転で得られるネガポジ風アート
さて、次は黒白反転です。
この手法を用いれば、「ネガポジ」風のアート表現が生まれます。
ネガポジとは、写真フィルムのネガ(陰画)とポジ(陽画)を指す言葉で、白と黒、明と暗が逆転した印象的なビジュアルです。ペイントを使えば、このような効果を手軽に再現できます。
この方法を説明しているメディアは少ないので、ぜひブックマークして見返してください!
手順の概要をお伝えすると、画像をモノクロビットマップ形式で保存しなおすというものです。
まず、黒白反転させたい画像をペイントで開いて、ファイル
をクリック。

ファイル
>名前を付けて保存
>BMP 画像
を選択してください。

BMP形式のファイル(拡張子は「.bmp」)は、ビットマップ画像ファイル (Bitmap Image File) の略称で、主にWindows環境で標準的に使われてきたラスター形式の画像ファイルフォーマットの一つです。
画像をピクセル(点)の集まりとして表現します。各ピクセルの色情報をそのまま記録するため、拡大するとジャギー(ギザギザ)が目立つことがあります。
ファイルの保存先を指定する際、ファイルの種類にはモノクロビットマップを指定します。ここがミソです。

OKを押せば、画像の黒白反転の完了です!

黒白反転させた画像はこんな感じになります。

なお、BMP形式のファイルは他の圧縮形式(JPEG、PNG、GIFなど)に比べてファイルサイズが非常に大きくなります。
今回のように黒白反転の場合はそれほどではありませんが、もしファイルサイズが明らかに大きいようなら、ペイントで開きなおしてJPGなどに変換しましょう。
白黒画像を反転するときの注意点
反転はシンプルな方法ながらも画像全体の雰囲気を大きく変えてしまうため、目的に応じて使い分けが必要です。
とくに文字が含まれる画像では、読みづらくなってしまうこともあります。
また、強い明暗差が出ることで、見る人によっては刺激が強く感じられる場合もあるため、用途や公開先に応じて調整しましょう。
白黒画像の反転で得られるネガポジ風アート
Microsoftペイントの色反転機能は、ただ色を入れ替えるだけでなく、創造的なアート表現にも活用できます。
ここでは、反転処理を使った作品のアイデアや応用方法をご紹介します。
反転というシンプルな加工方法でも、工夫次第でさまざまな表現が広がるので、ぜひ、ペイントを使ってあなただけのアートを楽しんでみてください。
加工前(通常) | 加工後(色の反転) |
---|---|
明るい空、自然な肌色 | 暗い空、青や赤の補色に変化 |
優しい印象の人物写真 | クールで印象的なグラフィック風 |
白黒反転:まるでポスター風に仕上がる
たとえば、風景写真や人物写真をペイントで反転させると、明暗が逆転し、モノクロでありながら力強い印象のビジュアルに変わります。
- 明るい空が黒くなり、夜のような演出に
- 白いシャツが黒く反転し、シルエットが際立つ
- 顔の陰影がくっきりして、グラフィック感のある見栄えに
ネガ変換:アートやSNSアイコンにも応用できる
ペイントで色を反転すると、まるでフィルムカメラのネガのような色調に。
赤や青、緑などの色が補色関係で逆転し、思いがけない表現に仕上がります。色の反転によって生まれる対比が、印象的なビジュアルを作り出します。
- 空の青がオレンジに、草の緑がピンクに変わるなど、ポップな色彩に
- 人物写真は幻想的な雰囲気やホラー風にも変身
- 無機質な建物やアイテムもサイバーパンク風に変化
ネガポジ風コラージュ
反転した画像と元の画像を並べて配置し、アート性の高いコラージュにする方法もあります。
色の反転によって生まれる対比が、印象的なビジュアルを作り出します。
画像のコピー&貼り付けを活用することで、手軽にレイアウトが可能です。
実際に使って気づいたこと
私が新入社員だった頃、資料用の画像を作っていたとき、「白黒を反転できたらもっと見やすいのに…」と思い、Photoshopを使わなきゃいけないのかな?と悩んでいました。
ところが実は、ペイントでも簡単に色の反転ができることを知らずに、うっかり遠回りしていたのがもったいなかったです。
やり方はシンプルで、「画像全体を選択 → 右クリック → 色の反転」を選ぶだけ。
意外と便利なのは、ボタン一つでネガポジ変換のような効果が得られる点。黒背景に白文字にしたいときなんかに、特に重宝しています。
以前は「色を反転させるには高機能ソフトが必要」と思い込んでいましたが、今ではペイントでサクッと仕上げて時短するのが定番に。知っているだけで作業の幅が広がるテクニックでした。
【応用】ペイントの色の反転を画像の一部だけに適用する方法
ペイントでは、色の反転を画像の一部分にだけ適用することも可能です。
特定のエリアにだけ反転効果を加えることで、よりアート性の高い仕上がりにすることができます。
特に、白黒画像の一部を反転させると、視線を引きつける印象的な表現になります。
まずは、通常どおりペイントで画像を開きます。
次に、選択ツール
を使って、反転させたい範囲をドラッグして指定します。たとえば、人物の輪郭部分や背景の一部だけを選ぶことで、メリハリのあるビジュアルが生まれます。
あとは上記と同じで、右クリックメニューから色の反転
を選ぶだけです。
下図のように、指定した部分だけが補色に変化します。

反転効果を活かす構図のコツ
部分的な色の反転は、強調したい部分を目立たせたり、アート性を高めたりするのに最適です。
たとえば、背景だけを反転して人物を浮かび上がらせる方法や、白黒の中に一点だけカラー調の反転を加えるなど、表現の幅は広がります。
ペイントは機能がシンプルだからこそ、工夫次第で魅力的な画像を作ることができます。少しずつ範囲を変えながら、いろいろな反転パターンを試してみてください。
ペイントで色の反転ができないときの原因と対処法
画像の色を反転しようとしてもうまくいかない…。
ペイントでは簡単に色の反転ができるはずなのに、操作しても「何も起こらない」「メニューが出ない」と感じたことはありませんか?
ここでは、ペイントで色反転ができない主な原因とその対処法をわかりやすく解説します。
色反転が効かない原因トップ3
① 範囲選択がされていない(右クリックしてもメニューが出ない)
ペイントで色の反転を行うには、あらかじめ画像内で範囲選択を行っておく必要があります。
何も選択していない状態で右クリックしても「色の反転」という項目は表示されません。
ツールバーから「選択」→「四角形選択」を使い、反転させたい部分をドラッグして選択してください。
② 画像ではなく白紙キャンバス上で操作している
まれに、画像を開かずにペイントの白紙キャンバスのまま操作しようとするケースがあります。
この状態では色がないため、反転処理をしても変化が起こりません。
ファイルメニューから画像を開くか、「コピー&貼り付け」で画像をキャンバス上に載せてから操作しましょう。
③ JPEG形式で保存済みの画像で反応しにくい
JPEG画像は繰り返しの編集や保存により画質が劣化しやすく、特に境界線や色の切り替え部分でうまく色反転がかからないことがあります。
画質劣化のないPNG形式で保存した画像を使うことで、より確実に反転効果を適用できます。
対処法とチェックリストのまとめ
反転できないときは、以下の項目を順に確認してみてください。
チェック項目 | 解説 |
---|---|
範囲選択しているか? | ツールバーの「選択」で操作する |
対象が画像になっているか? | 白紙ではなく画像が貼り付けられていること |
JPEGではなくPNGを使っているか? | 編集性と画質保持に優れたPNG推奨 |
「色の反転」が表示されるか? | 右クリックしても出ない場合、選択ミスを疑う |
元画像を別名保存しているか? | 失敗しても戻せるようにバックアップ推奨 |
ペイントの色の反転ショートカット | 時短操作で効率アップ

色の反転操作を何度も繰り返す場合、ショートカットを覚えておくと作業効率が格段にアップします。
特に「範囲選択→反転→保存」の流れをマスターすれば、簡単な画像加工なら数秒で完了します。
操作内容 | ショートカットキー | 説明 |
---|---|---|
全体選択 | Ctrl + A | キャンバス全体を一括で選択する |
色の反転 | Ctrl + Shift + I | 選択した範囲の色を一発で反転する |
元に戻す(Undo) | Ctrl + Z | 間違えて反転してしまったときの取り消し |
やり直す(Redo) | Ctrl + Y | 元に戻した操作を再適用する |
名前を付けて保存 | F12 | 加工後の画像を別名で保存する |
範囲選択→色反転は、右クリックメニューよりもショートカットの方が断然スピーディー。
反転後すぐに「Ctrl + Z」で戻せるので、何度でもやり直し可能です。
完成した画像は「F12」で別名保存しておくと、元画像を壊さずに使い回せます。
他の無料ツールと組み合わせて加工の幅を広げる方法

Microsoftペイントは色の反転など、シンプルな画像編集に最適なツールですが、より表現の幅を広げたい場合は他の無料ツールと組み合わせて使うのがおすすめです。
それぞれのツールの特長を活かすことで、より高度で洗練されたアート表現が可能になります。
- ・GIMP(ギンプ):高機能な画像編集ソフト
-
Photoshopに匹敵するほどの高機能な無料ツールで、色の反転や白黒変換はもちろん、レイヤーやマスクを使った複雑な画像加工も可能です。
ペイントでざっくりと反転した画像をGIMPに読み込んで、細かい調整やエフェクトを加えるという流れが効果的です。
完全無料ですが、難易度はかなり高めです!
- ・Photopea:ブラウザで使えるPhotoshop風ツール
-
インストール不要で使えるPhotopeaは、反転・トリミング・合成などの編集がペイント以上に柔軟に行えます。
ペイントで白黒反転した画像をアップロードして、文字入れやフィルター加工を追加するのも簡単です。SNS投稿やサムネイル作成にも便利なツールです。
- ・Canva:デザイン初心者にやさしいレイアウトツール
-
ペイントで加工した画像を、Canvaに取り込んでテンプレートと組み合わせることで、より完成度の高い作品に仕上がります。
反転画像を背景に使って、上からスタイリッシュな文字を重ねるだけで印象的なバナーやサムネイルが作れます。
基本的な利用なら無料です。
実践チャレンジ:ペイントで色の反転

読んだだけで終わらせない!
ここからは、この記事の内容を実際に自分のパソコンで試してみる小さな実践課題を用意しました。
ペイントの色反転は、実際に手を動かしてみると驚くほど簡単です。
以下のステップを試して、ショートカットの効果や反転画像の印象の違いを体感してみましょう。
チャレンジ①|全体選択+色反転ショートカットを使ってみよう
ショートカットキー Ctrl + A
→ Ctrl + Shift + I
を使って、画像全体を一発で反転させる。
手順
- 任意の画像ファイル(風景や人物写真)をペイントで開く
- キーボードで
Ctrl + A
を押して全体選択 - 続けて
Ctrl + Shift + I
を押して色の反転を実行 F12
キーで「別名で保存」し、加工後の画像を保存する
チェックポイント
- 色が鮮やかに反転したか?
- 元画像はそのまま残っているか?
- 自分のアイデアで「何に使えるか」考えてみよう
(該当箇所にジャンプ→)色を反転する方法 | 画像全体の色を反転 ≫
チャレンジ②|部分選択して一部だけ色を反転!
目的
範囲選択ツールを使い、画像の一部だけを反転加工してみる。
手順
- ペイントで画像を開く
- ツールバーの「選択」→「四角形選択」で反転したい部分を囲む
Ctrl + Shift + I
を押して色反転- 他の箇所と比較して、見た目の違いを観察してみよう
応用アイデア
- 一部だけ反転して「印象操作」する
- 顔の一部を反転してホラー風に
- テキストやロゴだけを目立たせる演出にも◎
どちらのチャレンジも、3分以内に完了するシンプルな操作です。
まずは一度試してみて、「色の反転って面白い!」という感覚を掴んでみましょう!
(該当箇所にジャンプ→)ペイントの色の反転を画像の一部だけに適用する方法 ≫
よくある質問(FAQ):ペイントの色の反転

- ペイントで反転できない画像形式はある?
-
部の画像(特に高解像度のPNGなど)ではうまく反転できない場合があります
- 色の反転を元に戻す方法は?
-
Ctrl+Z(元に戻す)で直前の状態に戻せます。念のため、作業前に画像をコピーしておくと安心です。
- ペイント以外でも色の反転はできますか?
-
Windowsの「フォト」アプリや無料ツール(GIMP、Photopeaなど)でも可能ですが、ペイントはシンプルかつ操作が早いため、初心者には最適です。目的に応じて使い分けましょう。
- ペイントの「色の反転」機能がグレーアウトして使えません
-
範囲が選択されていない可能性があります。まず「選択ツール」で反転したい部分を囲ってから、右クリック→色の反転を実行してください。全体を反転したい場合は
Ctrl + A
を使うのが便利です。 - Windows11でペイントのショートカットが反応しないのですが?
-
ショートカット
Ctrl + Shift + I
は環境によって効かない場合があります。その場合は、右クリックメニューから手動で「色の反転」を選択してください。アプリのバージョン確認や更新もあわせて行うと解決しやすくなります。
まとめ:ペイントの色の反転・白黒反転を活かしてアートを楽しむ

Microsoftペイントを使った色の反転は、初心者でもすぐに実践できるシンプルな方法でありながら、アート的な表現を広げる強力なツールです。
【手順の概要】
- ペイントで画像を開く
Ctrl
キー+A
で画像全体を選択する- 右クリックメニューから「色の反転」を選択する
全体の色を反転するだけで印象がガラッと変わり、白黒画像に適用すればネガポジ風の演出も楽しめます。
さらに、部分的に反転させることで視線を集めるアクセントになり、コラージュやSNS投稿用のアートにも応用可能です。難しい操作や特別なソフトは必要ありません。
自分なりのアート作品を生み出すこともできるので、世界で一枚だけのTシャツづくりなんかも楽しいかもしれません。
この記事で紹介した手順とコツを参考に、ぜひペイントでの反転表現にチャレンジしてみてください!
ペイントをもっと便利に使いこなしたい方のために、《 使い方の総合ガイド 》をご用意しました。
回転・モザイク・切り抜き・色反転など、サークル活動や仕事でよく使う操作が全部わかります。


ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?