「ちょっとしたメモを書くだけだから…」そう思って開く Windows 標準の「メモ帳」。
ところがコードの確認やログのチェックをしていると、「○行目はどこ?」 とメモ帳の行番号を表示したくなるケースがあります。
この記事では、メモ帳で行番号を表示させる方法から、「常時表示させたい!」という人向けの代替エディター選びまでをまるっと解説します。
もし、メモ帳の使い方に迷ったときは、Windowsメモ帳の使い方 完全ガイドで全体像と基本操作を把握しましょう。


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メモ帳で行番号を表示させる方法|基本操作と注意点
それではさっそく、メモ帳で行番号を表示させていきましょう。
それほど難しくはないので、すぐにできますよ!
メモ帳を開き、上部メニューバーから「表示」をクリック。

「ステータスバー」にチェックを入れてください。

すると、左下に現在の行番号・列番号が表示されます。

「右端での折り返し」をOFFにする重要性
もし、上記手順のように「ステータスバー」にチェックを入れても行番号が表示されない場合は、「右端での折り返し」のチェックを外してください。
最新版のWindowsメモ帳では、下図のように「右端での折り返し」にチェックを入れていても行番号は表示されますが、まれに例外があることが報告されています。

行番号・列番号・文字コードなど表示される情報一覧
Windowsの ステータスバーには以下のような重要な情報を確認できます。
これはプログラミングや文章校正、ログ解析など、さまざまな作業で役立ちます。
1. 行番号(Line)
- 現在のカーソル位置が属している行の番号を示します。
- たとえば「行: 15」と表示されていれば、カーソルが15行目にあるということ。
- 改行ごとに1行とカウントされます。
2. 列番号(Column)
- 行の中でのカーソルの位置(文字数)を示します。
- たとえば「列: 20」とあれば、その行の20文字目にカーソルがある状態です。
- 半角・全角にかかわらず、基本的には1文字=1カウントです。
3. 改行コードの種類(CRLF / LF など)
- テキストファイルで使用されている改行コードの形式を表示します。
- Windows形式:CRLF(キャリッジリターン+ラインフィード)
- UNIX/Linux形式:LF(ラインフィードのみ)
- 複数の環境をまたいで作業する際には、改行コードが異なることで表示や動作に不具合が出ることがあるため、ここでの確認は非常に重要です。
4. 文字コード(ANSI / UTF-8 / UTF-8 BOMなど)
- ファイルが保存されているエンコーディング方式を表示します。
- 例:
- ANSI(日本語Shift-JISなど)
- UTF-8(汎用性が高い)
- UTF-8 BOM(BOM付きUTF-8)
- 文字化けを防ぐためにも、ここでの確認は欠かせません。特に、外部のCSVやJSONファイルを開く場合はUTF-8形式が推奨されることが多いです。
5. 表示される位置
- メモ帳の左下に表示されます。
- たとえば「行: 12 列: 5 CRLF UTF-8」と表示されていれば、現在12行目5文字目、Windows改行、UTF-8エンコードのファイルであることが分かります。
このように、メモ帳のステータスバーには「今、自分が何をどこで編集しているか」が一目でわかる重要な情報が詰まっています。
とくに複数行にわたるエラー修正やデバッグ作業では、行番号と列番号の把握が作業効率を左右します。
メモ帳に“左端の行番号”を表示できない理由と代替策
Windows標準のメモ帳(Notepad)は、シンプルさと軽量性を重視したテキストエディタです。
その設計思想から、余計な機能を省いており、左側に常時行番号を表示するような高度な編集機能は含まれていません。
これは「メモ帳」がコーディングや大規模文書編集を目的としたツールではないことに起因します。
具体的には以下のような理由が挙げられます:
- メモ帳はリッチエディタではなく、純粋なプレーンテキストビューアである
- 「軽快な起動・動作」を重視するため、常時描画される行番号欄などを持たない
- Windowsが標準搭載するユーティリティツールの一種であり、開発者向けではない
「なんだ、ちょっとした設定を変えれば左端に表示できるんじゃないの?」と思う方も多いのですが、残念ながら現行のWindowsメモ帳にはそういった機能はありません。
そのため、ステータスバーで現在の行を確認する方法が用意されているにとどまり、左端に常に行番号を表示する機能は搭載されていないのが現実です。
行番号が必要な場合におすすめの無料代替テキストエディタ
左端に常時行番号を表示し、行ごとの操作やプログラムの構造を視覚的に把握したいというニーズは、特に以下のような用途で強くなります。
- プログラミング(Python、HTML、VBAなど)
- 長文原稿の構成確認
- エラー箇所の特定やログ解析
ちなみに私はサクラエディタを愛用しています。
アプリ名 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
Notepad++ | プラグイン豊富、自動保存・バックアップ対応 | ★★★★★ |
TeraPad | 軽量で日本語環境に強い、自動保存なし(別ツールと併用可) | ★★★☆☆ |
サクラエディタ | マクロや高度な検索、ログの自動保存可 | ★★★★☆ |
作業効率アップ!ステータスバー活用テクニック
メモ帳のステータスバーは、単なる行・列番号の表示だけでなく、作業のスピードと正確性を高める便利なツールとして活用できます。
特に、コードのエラーチェックや原稿の校正など、行数を意識する作業では欠かせない存在です。
ここでは、ステータスバーを効果的に活用するための具体的なテクニックと、筆者の実体験から得たTipsをご紹介します。
ステータスバーで行数把握のコツ(コードレビュー・エラー解析で重宝)
コードレビュー時の精度向上
たとえばプログラムのバグや警告が「23行目にエラー」と表示されたとき、メモ帳のステータスバーで即座に現在の行番号を確認できます。
これにより、余計なスクロールや視覚的探索の手間を省き、エラー箇所の特定がスムーズになります。
ログ解析・CSV確認での行番号確認
大量のログファイルやCSVを確認するとき、特定の行だけに注目したい場面があります。行番号の把握があれば、Excelとの照合やエラー行の抽出が効率的に進みます。
ある日、会社の同僚から「このCSVファイル、1000行目あたりのデータがちょっとおかしい」と言われました。
そこで、素の状態のデータを確認するためにWindowsのメモ帳でCSVファイルを開き、ステータスバーをONにして該当の「行:1000」を目指してスクロール。
確かにその行だけ桁数が異なる数値が混入しており、データ異常の原因をすぐに特定できました!やはり、行番号を確認できると便利です。
Ctrl+End
やCtrl+↑↓
との併用
Ctrl+End
で最終行へジャンプし、ステータスバーの行数表示を確認することで、全体の行数(=データ量)の把握もできます。
よくある失敗とその対策
メモ帳で行番号を表示しようとしても「表示されない」「ステータスバーがグレーアウトして押せない」といったトラブルに直面した経験はありませんか?
この章では、多くのユーザーがつまずく典型的な失敗パターンと、その解決策(対策)を具体的にご紹介します。
ステータスバーがグレーアウト?ワードラップが原因⁉
失敗パターン
「表示」メニューから「ステータスバー」を選ぼうとしても、項目が灰色になっていてクリックできない状態。
原因
これは、「書式」メニューにある「右端で折り返し(ワードラップ)」機能がONになっているためです。
メモ帳では、ワードラップがONの状態だと、ステータスバーが使用不可(非表示)になるという仕様があります。
解決策
- メモ帳上部の「書式」メニューをクリック
- 「右端で折り返す」のチェックを外す(OFFにする)
- あらためて「表示」→「ステータスバー」をONにする
これで、グレーアウトしていたステータスバーが有効化され、行番号・列番号が表示されるようになります。
折り返しONの状態で気づきにくい行番号(思わぬバグの原因に)
失敗パターン
長文のテキストやログファイルで、表示された見た目の「改行箇所」と実際の行数がズレてしまい、正確な行番号がわからなくなる。
原因
ワードラップがONだと、画面幅に合わせて自動的に文章が折り返されるため、1行=1表示行ではなくなります。
その結果、目視だけでは正確な行番号が分からず、デバッグやエラー修正時に混乱しやすくなります。
解決策
- ワードラップをOFFにして、物理的な改行だけを1行として表示する
- ステータスバーで正確な「行番号」を確認しながら操作する
代替エディタ選びで失敗しないためのチェックリスト
メモ帳での限界を感じて代替エディタに乗り換えた際、「あれ?行番号表示されない…」といったトラブルに出くわすことも。
以下の点をチェックしてから導入するのがおすすめです。
チェックポイント | 内容 |
---|---|
✅ 行番号表示はデフォルトでONか | もしくは設定で簡単に有効化できるか |
✅ 折り返しONでも番号列が維持されるか | 表示崩れが起きない設計か |
✅ 表示速度は軽快か | ファイルが大きくてもスムーズに動作するか |
✅ 文字コードや改行コードが切り替え可能か | CSVやログで重要な要素 |
✅ 自分の用途に合ったUIか | プログラミング・ライティング・表データなど目的別に最適化 |
このように、失敗しがちな落とし穴を事前に知っておくことで、ストレスなく作業効率を上げることが可能です。
「表示されない!バグ?」と焦る前に、まずは設定を一つずつ見直してみるのがトラブル回避の第一歩です。
私が実際に使って気づいたこと
ちょっとしたうっかりミスだったんですが、エラーログをメモ帳で確認していたとき、「どの行にエラーがあるのか分からない!」と困ったことがありました。
昔のメモ帳には行番号なんてなかった気がして諦めかけていたんですが、最近のWindows11版では行番号を表示できる機能がついてるんですね。
意外と便利だったのは、他の人とファイルを共有する際に「○行目を直して」と伝えやすくなったこと。
以前の「行がわからず目で数えていた状態」から、「すぐに特定できる快適さ」に変わり、地味ですが大きな改善でした。
よくある質問(FAQ):メモ帳で行番号を表示

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- ステータスバーがグレーアウトしていて使えません。どうすれば表示できますか?
-
「右端で折り返す」設定をOFFにしてください。「書式」メニューにある「右端で折り返す(ワードラップ)」がONだと、ステータスバーは使用できないことがあります。この設定をOFFにした後、「表示」→「ステータスバー」を選ぶと有効になります。
- 行番号が表示されているのに、見た目とずれるのはなぜ?
-
ワードラップがONになっていると、1行が複数行に見えるためです。ワードラップ(折り返し)をONにすると、長い1行が複数の見た目の行に分かれて表示されますが、論理的には1行のままです。正確な行数は、ワードラップをOFFにすることで確認できます。
- メモ帳で現在の行番号をショートカットキーで確認できますか?
-
メモ帳自体にはそのようなショートカットはありません。現在の行番号は、ステータスバーを表示することで常に右下に表示されます。ななお、「Ctrl + G」でジャンプ機能が使ます。
- CSVファイルの行確認にメモ帳は使えますか?
-
はい、ステータスバーを使えば有効です。Excelでは表示が変わることがあるCSVも、メモ帳ならプレーンな状態で確認できます。ステータスバーで行数を把握しながら、意図しないデータの混入や文字化けの検出にも役立ちます。
まとめ:メモ帳で行番号を表示させる方法
Windows標準のメモ帳には、「左端に行番号を常時表示する機能」はありません。
しかし、「ステータスバー」を使えば現在の行番号・列番号を簡単に確認できます。
本記事では以下のポイントを網羅しました。
- メモ帳で行番号・列番号を表示する方法とその条件
- ステータスバーで確認できる各種情報(改行コード、文字コードなど)
- メモ帳が左端に行番号を表示できない理由と、代替エディタの紹介(Notepad++、EmEditor、VS Code)
- 実際の業務や日常作業で役立つステータスバー活用テクニック
- よくある失敗とその解決法、エディタ乗り換え時のチェックリスト
- 読者の疑問に答えるFAQ
もしあなたが、ちょっとしたコードの確認やCSVファイルの不具合調査などで行番号をすばやく把握したいなら、メモ帳+ステータスバーは今すぐ使える最小限かつ有効な手段です。
もっと高度な操作を求める場合は、Notepad++などの無料エディタへの移行も検討しましょう。
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