「Snipping Toolのテキストアクションがない!」とお困りの方へ。
実は、この機能が使えない原因にはいくつかの理由があり、主に、Snipping Toolのバージョン違いによってテキストアクション が表示されない状態になっていることが多いんです。
そこで本記事では、以下のような内容をお伝えします
- テキストアクションが表示されない原因は?
- 対応しているSnipping Toolのバージョンは?
- OCR機能を有効にする方法とは?
私も以前、会議メモをスクリーンショットから文字起こししようとしたときに、「あれ?テキストアクションが出てこない…」と悩んだ経験があります。
この記事を読めば原因と対処法がわかるので、スムーズに機能を活用できるようになりますよ。
もし、Snipping Toolの使い方に迷ったら、まずは使い方完全ガイドで基本操作と全体像をチェックしておくと安心です。


管理人紹介
当ブログの管理人「まちだ」です。
- 電機メーカーの元SE
- UNIX歴5年、Windows歴25年
- 月間100,000PVのサイトを運営
- ウェブ解析士
- Google アナリティクス認定資格
Snipping Tool テキストアクションがない理由とは?
Snipping Toolのテキストアクション(OCR機能)を利用するには、そのバージョンが11.2308.33.0以降の必要があります。
この点について、本機能は Insiderビルド(特に Canary/Dev チャネル)に限定して提供され、一般向けに展開されました。
そして、一般向け Windows 11(Stable チャネル)でも、Snipping Toolバージョン 11.2308.33.0 以上がインストールされていれば、テキストアクションが利用可能となりました。
まとめると、表示されない原因は主に以下のとおりです。
- Windows が Windows 11 かどうか(Windows 10 には対応なし)
- Snipping Tool のバージョンが 11.2308.33.0以上か(Snipping Toolの最新版へのアップデート方法はこちら)
- Microsoft Store の更新状態
Snipping Toolのテキストアクション機能(OCR)の概要と可能性
Snipping Toolに搭載されたテキストアクションは、OCR(光学文字認識)を使って画像の中の文字を認識し、コピー/編集/秘匿(Quick Redact)などが可能な強力な機能であり、以下の機能があります。
- 画像から文字を認識
- 特定の文字を選択してコピー可能
- 電話番号・メールアドレスなどを自動で黒塗りする Quick Redact 機能
また、多言語と手書き文字認識にも対応しているとの報告があり、インフォグラフィックや漫画のセリフ等も処理できる場合があります。
テキストアクションが表示されない時の原因と対処法
テキストアクションが表示されない時の原因と対処法には主に以下の点が考えられます。
- アプリの更新
- アプリの修復、再インストール
Microsoft StoreでのSnipping Toolアプリ更新確認
Microsoft StoreからSnipping Toolを更新する必要があります。
更新が必要なバージョン場合は下図の画面に更新ボタンが表示されます。

更新後は PC を再起動することで、機能が表示される場合があります。
なお、現在使用しているSnipping Toolのバージョンを確認する方法は以下の記事を参考にしてください。

アプリの修復・リセット・再インストールによる解決策
Snipping Toolのバージョンに問題がなかったり、ストアからダウンロードしたSnipping Toolを使用してもテキストアクションができない場合、アプリの不具合が疑われます。
その場合は、以下の手順で修復やリセットを行ってください。
タスクバーのWindowsキーをクリックします。

設定
を選択してください。

左サイドメニューのアプリ>Snipping Toolの…
をクリック

詳細オプション
をクリック

修復
またはリセット
を選択してください。

上記の手順でもテキストアクションが表示されない場合は、一度アンインストールしてから再インストールしましょう。
そして以下の項目を順にチェックすることで、多くのケースで解決が可能です。
- Windows 10 や Windows 11 23H1 以前では非対応
- Snipping Tool バージョンが古い(11.2308未満、(Snipping Toolの最新版へのアップデート方法はこちら)
- Store 更新がされていない、あるいは再起動していない
なお、Snipping Toolの基本的な起動方法は、↓の記事で図解つきで解説しています。

Snipping Toolのテキストアクションでの私の失敗談
Snipping Toolで会議メモを画像化し、文字をコピーしようとしたとき、テキストアクションが表示ないので焦ったことがあります。
うっかりですが、OCR機能は標準搭載だと思い込んでいたんですよね。
実際には、Snipping Toolのバージョンが古かったのが原因。Windows Updateで最新版にしたところ、無事に「テキストアクション」が使えるようになりました。
今では、手書きメモをキャプチャしてすぐにテキスト化できるのが意外と便利で、作業がぐっと楽になりました。
「表示されない=設定ミス」ではなく、「まずバージョンを確認」――これ、教訓です。
Snipping Toolのテキストアクション機能の使用方法
ここまではテキストアクションが使えない場合の原因と対処方法についてお伝えしました。
本項では、実際のテキストアクション機能の操作方法についても解説します。
テキストアクションで文字情報を抽出する基本ステップ
今回は下図のようなメモ帳の内容をSnipping Toolのテキストアクション機能で文字抽出してみます。

上記のメモ帳をSnipping Toolでスクリーンショットを撮影すると、↓のようにSnipping Toolの編集画面が立ち上がります。

そして、Snipping Toolの編集画面上部にあるテキストアクションボタンを押してください。

すると、下図のように文字情報が白抜きで抽出されます。すごいですよね…。

抽出された文字情報はクリップボードに自動的に保存されます。
実際にどれくらいの精度で抽出されているかを確かめるために、テキストエディタに貼り付けてみました。

前後に余分な情報も混ざっているようですが、かなり高い精度で文字を抽出できています。
テキストアクション機能はこれで正常に動いていることが確認できます。
クイック秘匿(電話番号/メールアドレスなどの自動マスク)
テキストアクション機能にはクイック秘匿機能があります。
クイック編集ボタンの横にある
ボタンを押して、メールアドレスと電話番号にチェックが入っていることを確認してください。つまり、Snipping Toolで個人情報を保護できるのは、メールアドレスと電話番号の2種類です。住所は含まれません。

確認出来たら、クイック編集
ボタンを押しましょう。

そうすると下図のように、住所の記載を認識して該当箇所に黒でマスキングしてくれました。

これほどの精度の機能がWindowsの標準機能で付いているとは驚きです。
ぜひ一度お試しください!
よくある質問(FAQ):Snipping Toolのテキストアクションの使い方と表示されない場合

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- Snipping Tool の「テキストアクション」って何ですか?
-
「テキストアクション」は、Snipping Tool に搭載されたOCR機能です。スクリーンショットから文字を認識してコピーしたり、個人情報を自動で秘匿(Quick Redact)したりできる便利な機能です。
- 「テキストアクション」が表示されないのですが?
-
以下の原因が考えられます:
- Snipping Tool のバージョンが 11.2308.33.0 未満
- Windows 11 のバージョンが古い(23H2未満)
- Microsoft Store からの更新が反映されていない
まずは Microsoft Store で Snipping Tool を最新版に更新し、PCを再起動してください。
- 自分のSnipping Toolのバージョンを確認するには?
-
Snipping Tool を起動 → 右上の「…(三点メニュー)」→「設定」→「バージョン情報」で確認できます。バージョンが「11.2308.33.0」以上であればText Actionsが利用可能です。
- テキストアクションは日本語も認識できますか?
-
はい、日本語にも対応しています。精度には画像の解像度やフォント、背景の影響がありますが、一般的な印刷文字や画面上の日本語は高精度で認識されます。
- テキストアクションのクイック秘匿とは何ですか?
-
は、Text Actions の機能の1つで、電話番号やメールアドレスなどの個人情報を自動で検出して黒塗り(マスク)してくれる機能です。プライバシー保護や情報共有の際に非常に便利です。
- Snipping Tool の更新ができないのですが?
-
Microsoft Store を開いて、「ライブラリ」→「更新プログラムの取得」を選択してください。それでも更新できない場合は、「設定」→「アプリ」からSnipping Toolを一度「修復」または「リセット」してみてください。
実践チャレンジ:Snipping Toolのテキストアクション(OCR)

読んだだけで終わらせない!
ここからは、この記事の内容を実際に自分のパソコンで試してみる小さな実践課題1~3を用意しました。
各チャレンジには、詳しい解説セクションへのジャンプリンクも設けています。
わからない場合はクリックで該当箇所の説明部分にすぐ戻って確認できます。
チャレンジ1:Snipping Toolのバージョンを確認してみよう
Snipping Toolを起動して画面右上の「…(三点メニュー)」をクリック → 「設定」を選択
表示される「バージョン番号」が「11.2308.33.0」以上かチェックして、 該当していなければ、Microsoft Storeでアップデート!
(該当箇所にジャンプ→)Microsoft StoreでのSnipping Toolアプリ更新確認 ≫
チャレンジ2:スクリーンショットから文字を抽出してみよう
Snipping Toolで画面をキャプチャする。
自動で開くSnipping Tool編集画面で「テキストアクション」アイコンをクリック
認識されたテキストがハイライトされるので、その内容がクリップボードにコピーされるので、テキストエディタに貼り付けて確認!
(該当箇所にジャンプ→)テキストアクションで文字情報を抽出する基本ステップ ≫
チャレンジ3:クイック秘匿機能を試してみよう
クイック編集ボタンの横にある
ボタンを押して、メールアドレスと電話番号にチェックが入っていることを確認してください。つまり、Snipping Toolで個人情報を保護できるのは、メールアドレスと電話番号の2種類です。住所は含まれません。
(該当箇所にジャンプ→)クイック秘匿(電話番号/メールアドレスなどの自動マスク) ≫
まとめ:Snipping Toolのテキストアクション(OCR)と表示されないとき
Snipping Tool の「テキストアクション)機能は、画像から文字を直接抽出・コピーできる非常に便利なOCR機能です。
しかし、「表示されない」「使えない」と悩むユーザーも多く、その原因は主に以下のような要因に集約されます。
- 利用には Windows 11 が必要(Windows 10は非対応)
- Snipping Tool のバージョンが 11.2308.33.0 以上であることが条件
- 機能が段階的に提供されており、Insider チャネル(Canary/Dev)に限定されているケースも
- Microsoft Store でのアプリ更新やPCの再起動が未実施の場合も多い
これらの点を一つひとつ確認し、適切に対処することで、Snipping Tool のテキストアクション機能は問題なく使えるようになります。
また、OCRとしての認識精度やテキストアクション機能の活用法など、使い方を理解しておけば日常業務や学習にも役立つこと間違いなしです。
本記事の解説や実践チャレンジを通して、読者の皆さんが「テキストアクション!」「OCRでこんなに便利なんだ」と実感できる状態になっていれば幸いです。
最後にもう一度強調しますが、使えない原因の多くはバージョン・設定・アップデートの見落としです。
ぜひこの記事の手順を確認しながら、一度ご自身の環境でテキストアクションを試してみてください!
メモ帳をもっと便利に使いこなしたい方には、使い方完全ガイドをご用意しました。
スクリーンショットや文字抽出などの便利機能がこれ一つでよくわかります。


ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?