Windowsパソコンの付箋である「Sticky Notes」アプリは、作業効率を高めてくれる便利なツールです。
メモアプリやタスク管理ソフトを開かなくても、デスクトップ上にちょっとしたアイデアや予定を書き留められるスグレもの。
実際に私もパソコンで資料をまとめているとき、ふと思いついたアイデアをパソコンの付箋アプリに残しています。
逆に紙のメモを探して時間をロスした経験もあり、あのとき「最初からwindowsの付箋を使えばよかった」と痛感しました。
- windows 付箋の基本機能と便利な使い方
- パソコンでの付箋機能をより快適に活用するコツ
- 紙の付箋にはないデジタルならではのメリット
パソコンの付箋機能は、ただのメモ代わりにとどまらず、ちょっとしたスケジュール管理やToDoリストにも応用できます。
気分を切り替えたいときに付箋の色を変えるだけでも作業が楽しくなりますし、デスクが散らからないのも嬉しいポイントです。
👉 この記事では、公式ヘルプには載っていない“基本的な付箋機能の使い方”について解説します。

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Windows 付箋アプリの基本的な使い方|パソコンの付箋機能をすぐに使う

Windowsに標準搭載されている「付箋(Sticky Notes)」アプリは、パソコン上で手軽にメモを残せる便利な機能です。
紙の付箋のようにちょっとしたアイデアやタスクを書き留められるため、日々の仕事や学習に役立ちます。
起動はスタートメニューから簡単に行え、新しい付箋を追加したり、サイズや位置を調整したりといった操作も直感的です。
さらに、入力した内容は自動保存されるので「うっかり閉じても消えない」のが大きな安心ポイント。
Microsoftアカウントにサインインすれば、他のパソコンやスマートフォンと同期できるため、外出先からでも確認や編集が可能です。まずは基本的な操作をマスターすることで、日常的に使えるデジタルメモ環境が整います。
付箋をデスクトップに固定表示するには
付箋のデスクトップ固定は、大事なメモをPC上にいつでも残せておけるのでかなり便利です。
それまでは、デスクトップにメモを固定する方法を知らなかったので、メモ書きしておいたテキストファイルを毎回起動したり、紙の付箋を机に貼ったりしていて非常にストレスでした。
しかし、デスクトップに固定して常に表示しておけば、重要なメモをデスクトップ上に残し、他のウィンドウに隠れないように設定できます。

スタートメニューから「付箋」を起動するには
付箋は「スタート」メニューを開き、アプリ一覧から「Sticky Notes」または「付箋」を選択すると起動できます。
検索ボックスに「付箋」と入力すれば、さらに素早く見つけられます。

そして、次回以降すぐに起動できるよう、タスクバーにピン留めしておくことをおススメします。
上図のように、「スタート」メニューから付箋を検索したら、右クリックメニューのタスクバーにピン留めする
を選択しましょう。

タスクバーにピン留めしておくと次回からワンクリックで呼び出せるので便利です。

新しい付箋を作成する手順
付箋アプリを開いたら、画面左上にある「+」アイコンをクリックすると新しい付箋が作成されます。

任意の付箋を選択した状態でショートカットキーCtrl+N
を使うとさらに効率的です。
作成した付箋にはすぐに文字を入力できるので、思いついた内容をすぐに記録できます。
付箋の色変更
作成した付箋は、右上の…リーダー(…)から背景色を変更できます。
色分けをすると以下のようなメリットがあります。
▶ デスクトップの雰囲気を調整できる
落ち着いた色を選べば作業環境がすっきりしますし、明るい色を選べば気分転換にもなります。
▶ タスクやカテゴリごとに直感的に整理できる
たとえば「仕事=黄色」「プライベート=青」「勉強=緑」と色を分ければ、付箋を開いた瞬間にどのジャンルかが分かります。
▶ 視認性が上がり、見落とし防止になる
緊急タスクを赤、重要タスクをオレンジなどにすれば、注意すべき情報が自然と目に入るようになります。
詳細はこの記事をご覧ください。

文字サイズの変更はできない!
実際に使ってみると「文字が小さくて読みにくい」「フォントサイズを大きくしたい」という不満を持つ方も少なくありません。
しかし残念ながら、Sticky Notesには「文字サイズ変更」「フォント変更」といったカスタマイズ機能はありません。
このため、どうしても文字サイズを大きくしたい場合はWindowsのシステム設定を変更するか外部ツールの導入しかないのが現状です。

自動保存と同期の仕組み
付箋アプリの大きな特徴は「自動保存」です。入力中でも数秒ごとに内容が保存される仕組みになっているため、保存ボタンを押す必要がありません。
つまり、突然パソコンがシャットダウンしたり、誤って付箋を閉じたりしても、書いた内容は残ります。この安心感は、紙の付箋にはない大きな利点といえるでしょう。
さらに、Microsoftアカウントでログインしていれば、付箋の内容は自動的にクラウド上に同期されます。同期されることで、次のような使い方が可能になります:
- 複数PCで同じ付箋を利用
例えば会社のデスクトップと自宅のノートPC、どちらでも同じ付箋を編集・確認できます。 - スマートフォンでの閲覧・編集
iPhoneやAndroidの「Microsoft OneNote」アプリから、Sticky Notesの内容にアクセスできます。外出中に確認できるのはもちろん、思いついたアイデアをすぐにメモできるのも便利です。 - Outlook Web版との連携
ブラウザからOutlookにアクセスすれば「メモ」欄にSticky Notesが表示され、パソコンが手元になくても内容をチェック可能です。
ただし注意点として、完全に削除した付箋は復元できないため、大事なメモは削除ではなく「閉じる」で非表示にするのがおすすめです。
また、同期が有効になっていると削除した操作も即時に反映されるため、誤操作には気をつけましょう。
このように、自動保存と同期機能を正しく理解しておけば、「消えたらどうしよう」という不安なく、安心して付箋を日常的に活用できます。
Windows 付箋の便利な装飾機能|パソコン付箋を使いこなす

基本的なメモ機能に加えて、Windowsの付箋には作業を効率化する便利な機能が多数備わっています。
文字の装飾や箇条書き、画像の貼り付けなどを活用することで、ただのメモにとどまらず「情報を見やすく整理するツール」として活躍します。
また、URLを入力すると自動的にリンクとして認識されるため、Webページを参照する際にも便利です。ここでは、特に知っておくと役立つ便利機能を紹介します。
太字・斜体・下線・取り消し線などの装飾の活用
付箋では、単なる文字入力だけでなく、テキストの装飾も可能です。たとえば「Ctrl+B」で太字、「Ctrl+I」で斜体、「Ctrl+U」で下線が付けられます。

重要なキーワードや締め切り日を太字にしたり、メモ内で強調したい部分を下線で目立たせたりすると情報が整理され、視認性がぐっと高まります。
また、完了したタスクを取り消し線で消すと「進捗管理」にも役立ちます。
箇条書き機能(行頭文字)の使い方
付箋にはシンプルながら便利な箇条書き機能があります。

行の先頭に「・(中黒)」や「-(ハイフン)」を入力してスペースを押すと、自動的に箇条書き形式に変換されます。
タスク管理や買い物リストのような複数の項目をまとめるときに便利で、見やすさが一気に向上します。
画像の貼り付け方法と注意点
文字だけでなく、付箋には画像も貼り付けられます。

スクリーンショットをコピーして付箋に貼り付ければ、ビジュアル情報を一緒に残せるので、仕事の資料確認や学習メモにも重宝します。
しかし、あまり自由度は高くありません。
大きな画像を貼ると付箋が見にくくなるため、必要最小限にとどめるのがコツです。
URLリンクの自動認識で便利に
付箋にWebサイトのURLを入力すると、自動的にリンクとして認識されます。
ただし、最初に設定画面からインサイトを有効にするをONにしておく必要があるのでご注意ください。

上記の設定でURLがクリック可能になればブラウザが起動し、該当ページをすぐに開けるため、調べ物や資料参照がスムーズに行えます。
よく使うツールやオンラインサービスのリンクを貼っておくと、ちょっとしたランチャー代わりにもなります。
上記で紹介した文字装飾やURLについての詳細は↓の記事をご覧ください。

効率アップの活用テクニック|仕事もプライベートも快適に

付箋をただメモとして使うだけではもったいない使い方です。ちょっとした工夫を取り入れることで、作業効率がぐっと上がります。
タスクバーへのピン留めやショートカット操作を覚えれば、必要なときに瞬時に呼び出せますし、色分けや絵文字を活用することで情報整理も楽しくなります。
ここでは、実際の仕事やプライベートで役立つ活用テクニックを紹介します。
タスクバーにピン留めして瞬間起動する
付箋をよく使う人は、スタートメニューから探すよりもタスクバーにピン留めしておくのが便利です。
付箋を起動した状態でタスクバーのアイコンを右クリックし、「タスクバーにピン留めする」を選択すれば完了。

これで、ワンクリックで付箋を起動できるようになります。毎日のように使う人にとっては時間の節約になります。
色分けや絵文字で視覚的に整理する方法
付箋の大きな利点のひとつが「色分け機能」です。
例えば、仕事のタスクは黄色、プライベートの予定は緑、学習メモは青、といったようにルールを決めると一目で把握できます。
さらに、タイトル部分に絵文字を入れて「🔥急ぎの案件」「✅完了タスク」のように表現すると、視覚的に情報を整理できて便利です。
あまり知られていませんが、Windowsキー + .(ピリオド)
のショートカットキーで呼び出せる絵文字パネルから入力できます。

定期的な付箋整理ルーティンと移行対策
便利な付箋ですが、放っておくとデスクトップが付箋だらけになり、かえって混乱することがあります。
そのため、週に一度は「整理ルーティン」を設けるのがおすすめです。不要なメモは削除し、残すべき情報はOneNoteやOutlookに移しておくと、長期的な管理がしやすくなります。
短期的なメモは付箋、長期保存は他のアプリ、と役割分担をすることで快適に使い続けられます。
同期の活用|複数デバイスでメモを活かす

付箋はパソコンのデスクトップに貼るだけのツールではありません。Microsoftアカウントと同期することで、他のパソコンやスマートフォンでも同じ内容を確認・編集できるようになります。
これにより「会社のPCでメモした内容を自宅で確認する」「外出先でスマホからチェックする」といった使い方が可能です。
ここでは、複数デバイスで活用するための設定や連携方法を詳しく解説します。
Microsoftアカウントでの同期設定
同期の利用には、まず付箋アプリにMicrosoftアカウントでサインインする必要があります。

アプリを起動するとサインインを促す画面が表示されるので、OutlookやOfficeで使っているアカウントを入力すれば設定完了です。
一度ログインすれば、以後は自動的に付箋の内容がクラウドに保存され、他のデバイスからもアクセスできるようになります。
Outlook(Web)やスマホアプリとの連携
付箋に保存した内容は、OutlookのWeb版にも「メモ」として表示されます。
これにより、出先のパソコンからブラウザで確認することが可能です。
さらに、スマホの「Microsoft OneNote」アプリや「Outlook」アプリを使えば、Sticky Notesの内容にアクセスできます。
特にスマホからメモを追加すれば、次にPCを開いたときに自動的に反映されるため、思いついたアイデアをすぐに記録する習慣づけができます。
手書き入力に対応する環境(ペン対応デバイスなど)
タッチ操作やペン入力に対応したパソコンやタブレットを使っている場合は、付箋に直接手書きでメモすることも可能です。
例えば、図を描いたり簡単なイラストを残したりと、文字だけでは表現しづらい情報を残せます。
特にタブレットPCやSurfaceシリーズのようなペン対応デバイスでは、ノート代わりに活用する人も少なくありません。
私の体験談とよくある失敗・対策

便利な付箋ですが、実際に使っていると意外な落とし穴もあります。
私自身も使い始めの頃はいくつか失敗を経験しました。
しかし、その経験から学んだ工夫を取り入れることで、今では快適に付箋を活用できています。ここでは、よくある失敗例と私の体験談をもとにした対策を紹介します。
付箋が増えすぎてデスクトップが散らかる失敗例
使い勝手が良すぎて、気づけば画面いっぱいに付箋を貼り付けてしまったことがありました。情報は残せても、どこに何があるか分からなくなると逆に非効率です。
用途ごとに色を決める、重要度の低いものは早めに削除する、といったルールを設けることが有効でした。
削除したつもりが「非表示」で、復元に困った話
ある日、消したはずの付箋が再び表示され「なぜ戻ったのか?」と混乱したことがあります。
実は「削除」ではなく「閉じる」を選んでいただけで、アプリ内の一覧に残っていたのです。

「削除」と「閉じる」の違いを理解し、重要なメモは必ず「閉じる」で残すことにしました。
絵文字を使いすぎた結果、色分けが混乱した体験談
情報を見やすくしようと、絵文字を多用したことがあります。

しかし、数が増えると逆にパッと見で分かりづらくなり、色分けとのルールが崩れてしまいました。
「絵文字は1枚の付箋につき1種類まで」と制限したところ、視認性が改善しました。
失敗から得た習慣化のコツと改善方法
上記の経験から、私は「週1回の付箋整理」を習慣にしました。
さらに、残すべき内容はOneNoteに移行し、短期的なタスクだけを付箋に残すようにすることを考えています。
この方法に変えれば、デスクトップが散らかることもなく、ストレスなく活用できるはずです。
FAQ:「Sticky Notes」の使い方に関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- 付箋のフォントサイズ変更はできますか?
-
残念ながら、付箋アプリ単体ではフォントサイズを直接変更することはできません。ただし、Windowsの「設定」→「ディスプレイ」→「拡大縮小とレイアウト」でテキストサイズを変更すれば、付箋の文字サイズも一括で調整されます。より大きな文字で見たい場合はこの方法を利用すると良いでしょう。
- 削除した付箋を復元できますか?
-
「閉じた」付箋であれば、アプリ内の一覧から再表示できます。しかし「削除」を選んでしまった場合、その内容を復元することはできません。誤って大事な情報を消さないためには、削除ではなく「閉じる」で管理するのが安心です。
【付箋を閉じる】
【付箋を削除する】
- 他ユーザーと共有できますか?
-
付箋には直接「共有」機能はありません。ただし、付箋に書いた内容をコピーしてメールやチャットツールに貼り付ければ、他のユーザーと情報をやり取りできます。もし共同作業でリアルタイムに共有したい場合は、OneNoteやMicrosoft Teamsなどの他のアプリを使う方が適しています。
- OneNoteとの違いは?
-
付箋は「短期的なメモ」や「ちょっとしたアイデア」を残すのに適しています。一方、OneNoteはノートブック形式で整理・階層化でき、長期的な情報管理や資料のまとめに向いています。
- 付箋の内容を印刷できますか?
-
直接「印刷」機能はありませんが、内容をコピーしてWordやメモ帳に貼り付ければ印刷可能です。また、画面のスクリーンショットを撮って印刷する方法もあります。重要なタスクやメモを紙で残したいときには、この方法が便利です。
- 付箋はオフラインでも使えますか?
-
はい、インターネット接続がない状態でも付箋は使用可能です。オフラインで書いた内容はローカルに保存され、ネット接続が回復した時点でクラウドに自動同期されます。そのため、外出先や出張中でも安心して利用できます。
- 付箋が起動しないときの対処法は?
-
付箋が起動しない場合は、まず「Microsoft Store」から最新バージョンにアップデートしてください。それでも改善しないときは、アプリを一度アンインストールして再インストールすると解決することがあります。環境依存の不具合が原因の場合もあるので、Windows Updateも併せて確認すると安心です。
まとめ:Windows 付箋でパソコンの作業効率を最大化!

Windowsに標準搭載されている「付箋(Sticky Notes)」は、シンプルでありながら実用性の高いメモツールです。
起動の手軽さや自動保存・同期機能のおかげで、「思いついたときにすぐ書ける」「どの端末からでも確認できる」という安心感があります。
さらに、装飾や箇条書き、画像の貼り付け、URLの自動リンク化といった便利機能を使いこなせば、単なるメモを超えて情報整理ツールとして活用できます。
短期的なメモは付箋、長期保存や整理にはOneNoteやOutlookと使い分けるのがベストです。日々のタスク管理からアイデアの記録までカバーすることが可能です!

ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?