「パソコンの付箋を使いたいけど、文字が小さくて読みにくい」──そんな不満を感じたことはありませんか?
Windowsに標準搭載されている付箋アプリ(Sticky Notes)はとても便利ですが、実は 文字サイズを自由に変更できない仕様 になっています。
拡大したいのに方法がなく、60代以降の方にとっては「小さい文字を読むのがつらい」という悩みにつながっているのです。
しかし安心してください。付箋そのものでは文字サイズを変えられなくても、その代替策はいくつもあります。
Windowsの設定を工夫したり外部アプリを利用したりすることで、十分に使いやすくする方法を紹介!
- フォントサイズの設定方法
- カスタマイズ可能な外部ふせんアプリ
この記事では、シニア世代に向けて 「Windows付箋の文字サイズ問題」 と 「目に優しい代替策」 をわかりやすく解説します。
無理に小さな文字に我慢せず、自分に合った方法で快適にパソコンを使いましょう。
👉 公式ヘルプには載っていない“付箋の文字を見やすくするための工夫と外部アプリ”を紹介します。
本記事の内容は、Windows 11の付箋を前提にしていますが、画面構成や機能はプログラム更新で変更される場合があります。詳しい仕様は、Microsoft公式サポートや付箋のトラブルシューティングをご確認ください。

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Windows付箋の文字サイズはなぜ変更できないのか

付箋(Sticky Notes)はシンプルにメモを取るためのアプリですが、残念ながら文字サイズを変更する機能は用意されていません。
ここではその背景と、実際にシニア世代が感じやすい不便さを整理します。
標準機能にフォントサイズ設定がない理由
Sticky Notesは「簡単にメモを残す」ことを目的に作られており、機能はあえてシンプルに設計されています。
文字の色やフォントサイズを細かく調整することよりも、すぐに書いて残せることを優先しているため、フォントサイズを直接変更する機能は搭載されていないのです。
そのため、公式ヘルプでも「文字サイズを変える方法」については触れられていません。
個人的には、そうした機能があってもいいとは思うのですが…
拡大縮小ショートカットでは対応できない現状
「Ctrl++」や「Ctrl+-」などのショートカットで文字を拡大・縮小できるアプリもありますが、Sticky Notesではこの操作が効きません。
画面全体の拡大縮小(Windowsの拡大鏡やディスプレイ設定)で強引に見やすくするしかなく、結果的に他のアプリや画面表示まで大きくなってしまいます。
シニアにとって読みづらさが大きな課題
60代以上の方にとっては、小さい文字を長時間見るのは大きな負担になります。
目を細めたり画面に顔を近づけたりすることで、かえって肩や首に負担がかかることも少なくありません。
「使いたいのに見づらい」というストレスは、せっかくの便利な付箋を活用できなくする原因にもなります。
つまり「文字を大きくしたい」という要望は単なる好みではなく、快適に使うための必須条件とも言えます。
Sticky Notesでは文字サイズを変えられないのが現状

冒頭でもお伝えしたように、付箋の文字サイズに不満を感じるシーンは多々あるものの、Sticky Notesでは、「文字サイズ変更」「フォント変更」といったカスタマイズ機能はありません。
これはアプリの設計思想が「シンプルさ重視」であるためです。
機能を増やすと軽さや使いやすさが損なわれる可能性があるため、開発段階から意図的に省かれていると考えられます。
Windows付箋は文字サイズを直接変更できませんが、工夫次第で「目に優しい代替手段」を取り入れることができます。
代替策1:Windowsの設定から文字サイズを拡大する
Sticky Notes単体ではできなくても、Windowsの設定を変えることで文字を見やすくすることが可能です。
ただし、この設定ではシステム全体の文字サイズ設定を変更します。
そのため、Sticky Notes以外のアプリも文字の大きさが変更されてしまうのでご注意ください。
テキストサイズを変更する方法
Windows + I を押して「設定」を開きます。
アクセシビリティ>テキストのサイズをクリックしてください。

スライダーを動かして文字サイズを調整し、すぐ横の適用ボタンをクリック。

これで文字サイズの変更が完了しました。
見た目も結構変わったと思います。
ただし、この設定ではSticky Notes以外のアプリも文字の大きさが変更されますのでご注意ください!
ディスプレイスケールを変更する方法
- [設定] → [システム] → [ディスプレイ] を開きます。
- 「拡大縮小とレイアウト」で「125%」や「150%」を選びます。
- デスクトップ全体が拡大表示され、付箋の文字も比例して大きく見えます。
Windows + I を押して「設定」を開きます。
システム>ディスプレイをクリックしてください。

拡大縮小とレイアウトで「125%」や「150%」を選びます。

デスクトップ全体が拡大表示され、付箋の文字も比例して大きく見えます。
代替策2:外部アプリを利用する
Windows標準のSticky Notesにはフォントや文字サイズを変える機能がなく、Windows全体のテキストサイズやスケールを変更すると 他のアプリや画面表示まで一緒に拡大されてしまいます。
「付箋だけ見やすくしたいのに、他のソフトの表示まで大きくなって作業しづらい…」という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
そんな場合は、外部アプリを使うのが一番確実です。
Fy Memo
デスクトップ上に色とりどりの付箋を貼り付けて、ちょっとしたメモやToDoを管理できます。
- 急な電話メモを素早く残したい時
- 作業中のアイデアを忘れないようにしたい時
- デスクトップに常に表示させておきたい重要な情報がある時
使いやすさが魅力で操作はとてもシンプル。
難しい設定は一切不要で、パソコンに詳しくない方でもすぐに使い始められます。付箋の色も複数から選べるので、用途別に使い分けることも可能です。
インストール不要で動作するのも嬉しいポイント。USBメモリに入れて持ち運んだり、パソコンを汚さずに使えるのは大きなメリットといえます。
Simple Sticky Notes
パソコンのデスクトップ上に、紙の付箋のようにメモを貼り付けておくことができます。
シンプルな操作性が特徴で、思いついたことをすぐにメモしたり、To-Doリストを作成したりするのに便利です。
- 簡単操作: ダブルクリックで新しい付箋を作成し、テキストを入力するだけ。
- カスタマイズ可能: 付箋の色や透明度、文字のフォントやサイズを自由に変更できます。
- アラーム機能: 特定の付箋にリマインダーを設定し、指定した時間に通知を受け取ることができます。
- 付箋の整理: 付箋をグループ化したり、デスクトップ上の位置を固定したりできます。
- バックアップと復元: 大切なメモをファイルとして保存し、いつでも復元することが可能です。
Sticky Notesよりもさらに詳細なカスタマイズ機能や、アラーム機能といった便利な追加機能が備わっている点が強みです。
シンプルさを保ちつつも、より多くの機能を使いたいユーザーにおすすめのツールです。
Stickies
パソコンの画面に、まるで本物の付箋紙を貼るように、メモを貼り付けることができるソフトのことです。
シンプルなインターフェースと直感的な操作が特徴で、思いついたことを素早くメモするのに役立ちます。
- テキストだけでなく、画像やPDFファイルをメモにドラッグ&ドロップで追加できます。
- カスタマイズ: メモの色やフォント、サイズを変更して、視覚的に整理することができます。
- 半透明化: メモを半透明にして、その下のデスクトップや他のウィンドウの内容を確認できます。
外部アプリは「Sticky Notesにない機能を補う」という意味で、とても有効な選択肢です。
私が実際に使って気づいたこと

私自身、4Kモニターを使ったときにSticky Notesの文字が小さすぎてとても困りました。
テキストサイズを120%に変更したところ、付箋の内容がかなり見やすくなり、仕事の効率も改善しました。
ただ、「付箋だけ大きくしたい」と考えるとやはり限界があります。そのときにSimple Sticky Notesを導入してみたのですが、フォントサイズや色を自由に調整でき、視認性が大幅にアップしました。
実際に試してみると、Windows設定で対応できる範囲と、外部アプリでしか解決できない部分の違いがよく分かりました。
この記事の関連リンク

この記事で解説した機能をより深く理解し、実際の作業で効率的に活用するため、基本~応用ワザをまとめてカタログ形式にした記事を用意しました。
Windows標準機能を使った作業効率化のノウハウが身に付きます。
そして、上記で紹介した関連記事はこちらです。
今日の理解度チェック【Windows付箋の文字サイズ編】

この記事は少し特殊だったので、今日の理解度チェックはクイズ形式にしてみました。
ザックリと記事の内容を振り返ることができる内容になっています。
- Sticky Notesで文字サイズを直接変更できる?
- A. できる
- B. できない
👉 正解:B. できない - Sticky Notesの文字を大きく見やすくするために使えるWindowsの設定は?
- A. テキストサイズ変更/ディスプレイスケール変更
- B. 電源オプションの変更
- C. サウンド設定の調整
👉 正解:A. テキストサイズ変更/ディスプレイスケール変更 - Windowsのスケールを変更すると、どのような影響がある?
- A. Sticky Notesだけ拡大される
- B. PC全体の表示が拡大される
- C. アプリによっては変化しない
👉 正解:B. PC全体の表示が拡大される - Sticky Notesの文字サイズを柔軟に変えたい場合に役立つ外部アプリは?
- A. Simple Sticky Notes
- B. Stickies
- C. その両方
👉 正解:C. その両方 - 高解像度モニターでSticky Notesを使ったときに起こりやすいトラブルは?
- A. 文字が小さくて読みにくい
- B. 付箋が勝手に削除される
- C. 色が変わる
👉 正解:A. 文字が小さくて読みにくい
FAQ:「Windows付箋(Sticky Notes)の文字サイズ」に関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- アクセシビリティ設定のテキストサイズ変更とディスプレイスケール変更は何が違いますか?
-
テキストサイズ変更は「文字だけ」を拡大し、ディスプレイスケール変更は画面全体を拡大します。目的に合わせて使い分けてください。
- Sticky Notes単体で文字サイズやフォントは変えられますか?
-
変えられません。Windowsの設定か外部アプリを利用する必要があります。
- Windowsの拡大設定は他のアプリにも影響しますか?
-
はい。他のアプリの表示も拡大されるため、バランスを見ながら調整してください。
- 外部アプリを入れるのは安全ですか?
-
有名なアプリ(Simple Sticky NotesやStickies)は安全性が高く、多くのユーザーに利用されています。
- 一時的に文字を大きくする方法はありますか?
-
Windowsの「拡大鏡」を使えば一時的に確認できます。
Windowsキーと+キー(プラスキー)の同時押しで拡大鏡が起動して画面がグンと拡大されます。拡大鏡を終了するには、WindowsキーとEscキーの同時押しです。 - フォントの種類(明朝体・ゴシック体など)は変更できますか?
-
Sticky Notesではフォントの種類は固定です。変更したい場合は「Simple Sticky Notes」など外部アプリを利用しましょう。
まとめ:Windows付箋(Sticky Notes)の文字サイズ

Windows付箋はシンプルで便利ですが、残念ながら文字サイズを自由に変更することはできません。
そのため、シニア世代にとっては「小さい文字が見づらい」という大きな課題が残りますが、工夫すれば解決できます。
- Windowsの設定で全体を拡大する
- 外部アプリで柔軟に調整する
という2つのアプローチを組み合わせることで、自分に合った快適な環境が作れます。
大切なのは「付箋そのものにこだわる」ことではなく、自分の目に優しい方法を取り入れて、忘れ物や予定の見逃しを防ぐことです。
無理せず、自分に合った方法を選んで、快適にパソコンを活用していきましょう。
Windows 付箋(Sticky Notes)をもっと便利に使いこなしたい方に向けて、使い方完全ガイドをご用意しました。
基本から応用まで、この記事一つで使い方がよくわかります。


Windowsの便利機能で遊ぶのは、テレビを観るより楽しいですよ!

