これは便利!Snipping Toolの録画機能 | 録画時間と録画できない場合の確認ポイント

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Snipping Toolの録画機能は、Windowsユーザーにとってスクリーンキャプチャ以上の便利機能です。

うまく使いこなせば、わざわざ他の録画ソフトを入れずに、画面操作の記録や資料作成がグッと効率化します。

この記事でわかること
  • Snipping Tool 録画の使い方とコツ
  • Snipping Tool 録画時間の制限や仕様
  • Snipping Tool 録画できないときの原因と対処法

私も最初は「Snipping Toolでどうやって録画するの?」と画面を前に固まってしまいました。

録画ボタンすら見つけられず、「これ本当に録画できるの…?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみるとかなり便利なことがわかりました。

本記事を参考に、みなさんもぜひ一度お試しください。


もし、Snipping Toolの使い方に迷ったら、まずは使い方完全ガイドで基本操作と全体像をチェックしておくと安心です。

この記事を書いた人

管理人紹介

当ブログの管理人「まちだ」です。

  • 電機メーカーの元SE
  • UNIX歴5年、Windows歴25年
  • 月間100,000PVのサイトを運営
  • ウェブ解析士
  • Google アナリティクス認定資格
目次

Snipping Toolの録画とは?基本と特徴を解説

Snipping Tool の録画機能は、Windows 11 以降に標準搭載された比較的新しい機能です。長方形や全画面範囲を指定して、録画 → 停止 → MP4形式で保存できます。

2023年に配信されたWindows 11 バージョン22H2以降で正式に追加されました。

一部のユーザーは、Windows 10 にもSnipping Toolが存在するため「録画できるのでは?」と考えがちですが、録画機能は含まれておらず、スクリーンショット専用ツールとしての機能にとどまります。

また、Windows 11 でも録画機能が表示されない場合は、以下の2点を確認しましょう:

  • Snipping Toolのバージョンが11.2212.24.0 以降
  • Windows自体が最新のアップデート(特に22H2以降)適用

これらの条件を満たしていないと、録画アイコンが表示されず機能が使えません。

まずはバージョン確認とMicrosoft Storeでのアップデートが必要です。

Snipping ToolとXbox Game Barの関係性

Snipping Tool と Xbox Game Barは、いずれもWindowsに標準搭載されている画面キャプチャ機能を持つツールですが、それぞれの目的や機能には明確な違いがあります。

Snipping Tool

もともと「静止画キャプチャ」ツールとして知られていましたが、2023年頃のアップデートから動画キャプチャ機能が統合されました。

操作は非常にシンプルで、範囲指定をした後に短時間の録画が可能です。

主に資料作成や簡易的な操作記録など、ビジネスや日常利用を想定しています。

Xbox Game Bar

本来はゲーマー向けに設計されたツールで、ゲームプレイ中の録画やスクリーンショット、パフォーマンスモニター、フレンドとのチャットなど多機能なオーバーレイ型のUIを持ちます。録画は「ウィンドウ単位」でしかできず、デスクトップや一部のアプリケーション(ファイルエクスプローラー、セキュリティ関連など)は録画不可です。

    なぜ両方あるのか?用途に応じた使い分け

    MicrosoftがSnipping Toolにも録画機能を導入した背景には、「Xbox Game Barの複雑さ」や「UIに馴染めない一般ユーザー」の存在があります。

    Snipping Toolの録画機能はUIがシンプルで使いやすく、非ゲーマーや初心者にも優しい設計となっており、ビジネス文書やちょっとした操作説明動画を録るのに適しています。

    一方、録画中の音声収録(マイク/システム音)や背景録音、フレームレート調整などの高度な設定が必要な場合はXbox Game Barが優位です。

    それぞれの特徴を理解した使い分け

    Snipping ToolとXbox Game Barにはそれぞれ特徴があります。

    両者は相互補完的な関係にあり、用途やユーザーのスキルレベルに応じて使い分けるのがベストです。

    機能Snipping ToolXbox Game Bar
    対象一般ユーザー向けゲーマー向け
    録画範囲指定可能(ドラッグ指定)不可(ウィンドウ単位)
    音声録音不可可(マイク・システム音)
    操作の簡単さ容易やや複雑
    対応OS・バージョンWindows 11以降Windows 10以降

    Snipping Toolで録画する手順 | 開始〜停止

    まずはSnipping Toolを起動します。

    そして、①の録画ボタンを選択して、②新規ボタンを押してください。

    画面全体が暗くなるので、録画範囲をマウスのドラッグアンドドロップで選択しましょう。

    画面上部に下図のツールバーが表示され、スタートボタンを押すと3秒のカウントダウンスタートします。

    その後、先ほどの選択範囲での録画が開始されます。

    録画を終了する場合は、画面上部に表示されるボタンを押してください。

    録画を終了すると、Snipping Toolの編集画面が自動的に開きます。画面下のツールバーの▶ボタンを押すと、先ほど録画した内容が再生されます。

    実際の録画したファイルを再生してみると…

    実際に上記の操作で録画してみました。

    プレゼンなどで簡単な動画を使いたいなら、これで十分使えそうです。

    録画ファイルの保存場所と設定確認方法

    録画の設定を確認したい場合は、Snipping Toolを起動してを押した後、設定を選択してください。

    Snipping Toolの設定画面が立ち上がるので、画面録画の項目まで下方にスクロールしましょう。

    なお、録画ファイルの場所はC>Users>●●>Videos>画面録画のフォルダにあります。

    保管フォルダを変更したい場合は、この設定画面から行うことができます。

    音声入力(マイク/システム音)いずれ対応か?

    Snipping Toolの録画では音声の録音も可能です。

    ツールバー上のアイコンに斜線が入っているとOFFの状態です。アイコンをクリックするとON/OFFを切り替えられます。

    マイク入力

    ONにすると、録画スタートと同時にマイクからの音声が自動的に録音されます。

    自分の声を録音したい時に便利です。複数のマイクをPCに繋いでいる場合は、アイコン右側のドロップダウンリストから録音するマイク入力を選択しましょう。

    システムオーディオ入力

    ONにすると、PCで再生している音(音楽など)が録音されます。

    このシステムオーディオ入力は音声付き録画を作成する場合などで使用します。

    Snipping Toolでの録画時間の制限

    Microsoftは、Snipping Toolの録画時間制限については言及していません。

    理論上は録画時間は無制限とも受け取れますが、30分〜1時間程度で録画が停止したり、保存される動画が途中で切れるといった問題が複数報告されています。

    このため、Snipping Toolによる録画では、一定時間を超えると何らかのトラブルが発生するおそれもあります。

    実務上よく起きる「3~4時間で止まる」現象について

    長時間録画を試みたユーザーからは、「2時間録画したつもりが30分しか保存されていない」「3〜4時間後に録画が勝手に停止していた」といった現象が報告されています。

    このような問題は一部の環境に限定されておらず、Windows 11の一般的な構成でも発生する可能性があります。

    主な原因としては、以下が考えられます:

    • メモリリーク:録画処理中にRAM使用量が増え続け、OSが自動で録画プロセスを停止する
    • ハードウェア負荷:CPUやGPUの処理能力を超えてしまい、処理が追いつかず録画が中断
    • ファイルサイズの制限:MP4ファイルの自動保存時にサイズ上限(数GB)を超えたことで保存に失敗する

    特に、バックグラウンドアプリやセキュリティソフトとの競合により録画処理が中断されるケースもあり、信頼性の面では注意が必要です。

    長時間録画をする際の注意点と対策

    Snipping Toolで長時間録画を行う場合、以下の点に注意すればある程度の安定性は確保できます:

    1. 録画時間は30分以内に収める
       特に重要な内容を録画する際は、30分程度で一度録画を止め、分割して保存するのが安全です。
    2. 録画前にバックグラウンドアプリを終了
       ブラウザやチャットアプリなどの不要な常駐ソフトを閉じて、CPU・メモリの余力を確保します。
    3. 保存先の空き容量を十分に確保
       録画ファイルは1分あたり約5〜10MB程度(画面内容によって変動)となるため、1時間で300〜600MBほどの容量が必要です。
    4. Snipping Toolのアップデートを確認
       バグ修正が含まれている場合もあるため、Microsoft Storeで最新版を維持することが望ましいです。
    5. 録画後は必ず「保存」操作を行う
       録画を止めたあとに何もせずウィンドウを閉じると、録画ファイルが失われるケースがあります。

    Snipping Toolは手軽な録画ツールですが、長時間録画には慎重な運用が求められます。

    重要な録画や1時間以上のキャプチャが必要な場合は、より安定性の高いOBS StudioやShareXといった代替ソフトの使用を検討するのが無難です。

    Snipping Toolで録画できない原因

    Snipping Toolで「録画ボタンが出ない」「録画できない」「録画してもファイルが保存されない」といった問題が発生することがあります。

    以下では、主な原因別に対策を詳しく解説します。

    Windows バージョンが古い/Snipping Tool の古いバージョン

    Snipping Toolの録画機能は、Windows 11 バージョン22H2以降に追加された新機能です。Windows 10ではこの録画機能自体が存在しないため、録画ボタンは表示されません。

    また、Windows 11を使っている場合でも、Snipping Toolのバージョンが11.2212.24.0 未満であると録画機能が搭載されていない可能性があります。

    以下の内容をチェックしてみてください。

    • Windowsの「設定」→「Windows Update」からOSを最新にアップデート
    • Microsoft StoreでSnipping Toolを最新バージョンに更新

    キャプチャドライバー・グラフィックドライバ不具合

    Snipping Toolで録画できない原因のひとつに、グラフィックドライバの不具合や互換性の問題があります。

    特に、ノートPCなどで省電力用GPUが自動選択されていると録画が動作しないケースがあります。

    • デバイスマネージャーでグラフィックドライバを更新
    • 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィックス」からSnipping Toolに適切なGPUを割り当てる

    アプリの設定・権限の不足(Game Bar 無効化/管理者権限)

    Snipping Toolの録画機能は、Game Barや関連コンポーネントが無効化されていると正常に動作しないことがあります。

    また、ユーザー権限が制限されている場合にも録画機能がブロックされることがあります。

    • 「設定」→「ゲーム」→「ゲームバー」→「ゲームクリップの録画を許可」がオンになっているか確認
    • Snipping Toolを右クリック →「管理者として実行」で起動
    • 必要に応じて、セキュリティソフトの一時的な無効化を試す

    保存先の問題(ディスク容量不足、アクセス権/ネットワーク先)

    録画したはずのファイルが保存されていない場合、保存先にアクセスできないか、容量不足の可能性があります。

    Snipping Toolは通常、動画を「C > ユーザー名 > Videos > 画面録画」フォルダに保存しますが、権限がない場合やネットワーク先に設定していると保存エラーが起こりやすくなります。

    • 「PC」→「このPC」→「動画」→「Screen Recordings」フォルダを手動で確認
    • ディスク容量が十分か確認(最低500MB以上推奨)
    • 必要に応じて保存先フォルダのアクセス権を確認し、ローカルフォルダに変更する

    アプリの初期化・修復・再インストールの手順

    Snipping Toolが起動しない、録画が始まらない場合は、アプリ自体が破損している可能性があります。

    Windowsにはアプリの修復・リセット機能があるため、これを活用しましょう。

    タスクバーのWindowsキーをクリックします。

    Snipping Toolのテキストアクション がない

    設定を選択してください。

    Snipping Toolのテキストアクション がない

    左サイドメニューのアプリ>Snipping Toolのをクリック

    Snipping Toolのテキストアクション がない

    詳細オプションをクリック

    Snipping Toolのテキストアクション がない

    修復またはリセットを選択してください。

    Snipping Toolのテキストアクション がない

    上記の手順でも画面録画できない場合は、一度アンインストールしてから再インストールしましょう。

    なお、Snipping Toolの基本的な起動方法は、↓の記事で図解つきで解説しています。

    Snipping Tool以外の代表的な画面録画ソフト

    Snipping ToolはWindows 11に標準搭載されている手軽な録画ツールですが、機能に制限が多く、録画の用途や目的によっては他のツールの方が適しています。

    ここでは代表的な代替ソフトとの違いや、使用目的別におすすめの録画ツールを紹介します。

    無料ツールShareXのメリットと特徴

    ShareXはオープンソースの高機能キャプチャツールで、静止画・動画ともに録画が可能です。

    Snipping ToolやXbox Game Barと比べ、以下の点で優れています:

    • 完全無料で広告なし
    • 録画時間の制限なし
    • 画面全体・特定ウィンドウ・任意範囲の録画が可能
    • MP4/GIF形式の出力、画質設定、ホットキー設定が細かく可能
    • 音声録音対応(マイク・システム音)

    特に業務用の操作マニュアル作成やデモ動画作成には非常に便利で、Snipping Toolの上位互換といえる存在です。

    無制限録画や音声録画対応の代替ツール(OBS Studio、EaseUS RecExperts、iTop Screen Recorder など)

    録画時間の制限なく、音声付きで高画質な録画が必要な場合は、以下のツールが有力な選択肢です。

    OBS Studio(Open Broadcaster Software)

    • 完全無料・オープンソース
    • 高画質・高音質録画が可能
    • ライブ配信も対応
    • 多くのカスタマイズ機能(シーン切り替え・トランジションなど)

    長時間の操作記録、教育動画、YouTube配信にも最適。

    EaseUS RecExperts(有料/無料版あり)

    • 音声録音、スケジュール録画、画面・カメラ同時録画が可能
    • UIがシンプルで初心者でも扱いやすい
    • 録画後の編集機能(カット・注釈)付き

    ビジネス用途やセミナー録画におすすめです。

    iTop Screen Recorder

    • 軽量設計で古いPCでもスムーズに動作
    • 音声/Webカメラ/画面の同時録画が可能
    • 無料版でもロゴなし録画が可能(条件付き)

    教育現場やリモート会議の記録に活用されています。

    用途別おすすめツール一覧(短時間・音声込み・長時間録画など)

    目的や使用環境に合わせて最適なツールを選ぶことで、Snipping Toolではカバーしきれない録画ニーズにも対応できます。

    「長時間録画したい、編集機能も必要」という場合は、ShareXやOBS Studioが有力な選択肢といえるでしょう。

    用途おすすめツール特徴
    とにかく手軽に録画したいSnipping Tool標準搭載、シンプルな範囲指定録画が可能
    音声付きの短時間録画Xbox Game Barショートカットですぐ録画、音声対応
    長時間・高画質で録画したいOBS Studio高性能・カスタマイズ自由
    画面操作+解説音声で録画したいShareX / EaseUS RecExperts音声・範囲指定・録画後編集が可能
    軽量・低スペックPC対応iTop Screen Recorder動作が軽く、初心者にも扱いやすい

    よくある質問(FAQ):Snipping Toolの録画機能の使い方

    ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。

    そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。


    Snipping Toolに録画ボタンが表示されないのはなぜですか?

    録画機能はWindows 11 バージョン22H2以降でのみ利用可能です。Windows 10や古いバージョンのSnipping Toolには録画機能がありません。Windows UpdateとMicrosoft StoreからSnipping Toolを最新版に更新してください。

    Snipping Toolの録画に時間制限はありますか?

    公式には録画時間に制限はないとされていますが、実際には30分〜1時間程度で自動停止する事例が報告されています。長時間録画が必要な場合は、ShareXやOBS Studioなどのツールを使うことをおすすめします。

    Snipping Toolでは音声(マイクやシステム音)は録音できますか?

    はい、マイクやシステム音のどちらでも録音可能です。

    録画した動画の形式は何ですか?

    Snipping Toolで録画した動画はMP4形式で保存されます。この形式は多くのメディアプレーヤーや編集ソフトでサポートされているため、他の用途にも活用しやすいです。

    まとめ:Snipping Tool録画機能の特徴と使いこなし方を総復習

    Snipping Toolの録画機能は、Windows 11ユーザーにとって手軽に使える画面キャプチャ手段のひとつであり、範囲指定による録画、簡単な操作性、標準搭載という利便性が大きな魅力です。

    Snipping Toolは「ちょっとした録画」には十分な機能を備えており、正しく使えば日常業務や学習にも大いに役立つツールです。今後のアップデートにも期待しつつ、まずは基本操作をマスターして、録画環境を整えてみてください。

    録画できないトラブルの多くは、OSやアプリのバージョン、ドライバ、保存先の設定によって解決可能です。問題が起きた場合は、一つずつ原因を切り分けて対処することが大切です。

    そして、長時間録画が必要な場合は、ShareXやOBS Studioといった無料で高機能な代替ツールの使用も視野に入れましょう。用途に応じてツールを使い分けることで、よりスムーズで満足度の高い画面録画が実現できます。


    メモ帳をもっと便利に使いこなしたい方には、使い方完全ガイドをご用意しました。

    スクリーンショットや文字抽出などの便利機能がこれ一つでよくわかります。

    ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?

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    この記事を書いた人

    まちだのアバター まちだ ブログ管理人

    私はもともと、某電機メーカーでSEとして勤務しており、公共機関向けのシステム開発にも携わっていました。

    このブログでは、Windowsの標準機能だけを使って、「できるだけ簡単に」「できるだけムダなく」パソコンを使いこなすコツを紹介しています。

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