町内会のお知らせや趣味サークルの会報を作るなら、「すごい、どうやって作ったの?」といわれたいですよね。
そんなときに役立つのが、Windowsパソコンに最初から入っているペイントによる透過処理です。
ペイントの透過処理を使えば、人物や必要な部分だけを残して背景を消すことができるので、資料やチラシがすっきり見やすくなります。
- ペイントで透過処理を行う手順
- 町内会やサークル活動での具体的な活用シーン
- 他ツールと組み合わせた実用的な活用法

透明化、やってみたかったんだよね!
画像の背景を透明にしたいなら、ペイントで透過処理を行うのが手軽な方法の一つです。
難しい専用ソフトは必要ありません。追加ソフトを使わなくてよいのでメリット大です。
パソコン初心者でも、ペイントを使えば簡単に加工できます。
地域の活動をわかりやすく伝えるチラシや会報をつくりたい方は、ぜひ参考にしてください。
👉 この記事では、公式ヘルプには載っていない“透過処理がうまくいかないときの原因と対処法”を紹介します。

管理人紹介
当ブログ管理人の「まちだ」です。
- 電機メーカーの元SE
- UNIX歴5年、Windows歴25年
- 月間100,000PVのサイトを運営
- ウェブ解析士
- Google アナリティクス認定資格
ペイントの透過処理とは?

「透過処理」とは、写真や画像から背景を取り除き、必要な部分だけを残す加工のことを指します。
Windowsパソコンに最初から入っているペイントを使えば、特別なソフトを使わなくても簡単に透過処理ができます。
- 無料で使える(Windowsに標準搭載)
- 操作がシンプルで覚えやすい
- PNG形式で保存できるので、WordやPowerPointなど他の資料に組み込める
たとえば、人の顔やイラストだけを切り出して、別の背景に重ねるといった作業も可能です。
地域活動や趣味サークルの資料づくりで「写真がごちゃごちゃして見にくい」「文字が写真に埋もれてしまう」といった悩みを解決できるのが、このペイントの透過処理です。
透過処理でできること(背景を消す・必要な部分だけ残す)
透過処理を行うと、資料がシンプルで伝わりやすくなり、見る人にストレスを与えません。
たとえば、こんなことができます。
- 写真から不要な背景を削除し、人物やメインの被写体だけを残せる
- イラストやロゴを透過して、文字の上や背景に重ねて配置できる
- 複数の写真を組み合わせて「わかりやすいチラシ」を作れる
地域活動の資料で透過処理が役立つ場面

町内会や趣味サークルの活動では、案内チラシや会報、自己紹介カードなど「写真やイラストを載せる機会」が意外と多いものです。
ところが、写真をそのまま使うと背景が邪魔をして見にくくなったり、文字が埋もれてしまったりすることがあります。
そんなときに便利なのが ペイントの透過処理。余計な背景を取り除いて、資料を見やすく整理できます。
これらを活用すると、こんな場面で活用できますよ。単なる操作テクニックではなく、「交流を支える工夫」として活用できるのがポイントです!
- 町内会のお知らせチラシ
- 趣味サークルの会報
- 自己紹介カードや名簿
- SNSアイコンや投稿用画像
- プレゼン資料・ブログ・サムネイル
町内会のお知らせチラシを見やすくする
たとえば、防災訓練や清掃活動のお知らせを配るとき。
集合写真をそのまま載せると「人も風景もごちゃごちゃ」して情報が伝わりにくくなります。
背景を透過処理して人物だけを残せば、写真の印象がすっきりして文字も読みやすくなり、チラシ全体が整理された印象になります。
趣味サークルの会報で写真をすっきり配置
趣味サークルの会報に写真を載せるとき、余計な背景を消しておくと、ページのレイアウトに合わせやすくなります。
- 手芸サークルなら作品だけを切り抜いて載せる
- 写真サークルなら人物だけ透過して記事に添える
といった工夫で、紙面の見栄えがぐっと良くなります。読者にとっても「内容に集中しやすい」会報になります。
自己紹介カードや名簿で親しみやすさを出す
地域活動やサークルの集まりでは、顔写真入りの名簿や自己紹介カードを作ることもあります。
このとき、背景を透過処理して顔だけを丸く残すと、清潔感や親しみやすさが増します。
四角い写真をそのまま貼るよりも柔らかい印象になり、交流のきっかけづくりにもつながります。
その他にも、実務・日常・SNSといったさまざまな場面で非常に役立ちます。
ここではさらに、具体的な活用例をご紹介します。
SNSアイコンや投稿用画像
SNSやブログで使うアイコン画像は、限られたスペースの中で自分らしさを表現する大切な要素です。
背景があると雑多な印象になってしまうこともありますが、背景を透明にすることで被写体(自分やキャラクターなど)だけが際立ち、印象がグッと引き締まります。
同じ自撮り写真でも、背景を透過して円形にトリミングすれば、プロっぽいアイコンに仕上がります。
プレゼン資料・ブログ・サムネイル
ビジネス用途でも、ペイントによる背景の透過処理は大活躍します。
- プレゼン資料のグラフや図表に会社のロゴを重ねる
- 商品写真の背景を消して、ECサイトの商品一覧に並べる
- 広報チラシに載せる人物写真だけを切り抜く etc.
ペイントの失敗しない透過処理ガイド | 背景透明化に失敗する原因

主な手順は次のとおりです。
- ペイントで画像を開く
- 選択ツールで背景を囲む
- 背景を削除して透過処理
- PNG形式で保存する
それではさっそくやってみましょう!
まず、背景を透過処理したい画像をペイントで開きます。この画像ファイルはJPG形式でもOKです。
メニューバーのイメージ
グループ>背景の削除(下図の赤枠)
をクリック

そうすると、背景が白くなりますが、この状態では背景はまだ透過されていません。

ペイントによる透過処理はここからがミソです!
背景透明化を行うには、右のレイヤー
ボタンを押してください。

右にレイヤーのサイドパネルが表示されます。

サイドパネルの下の方にカーソルを当てると、目マークに斜線が引かれたアイコン(下図の赤丸)が表示されますので、これをクリックしてください。

これで画像の背景透明が完成します。
透過処理された箇所はグレーの市松模様になっています。

なお、透過処理は画像だけでなくイラストでもOKです。
筆者が実験したところによると、背景が白いイラストの透明化を行う場合も上記と同じ方法でいけます。
たとえば、下図のようなイラストの白い背景を透明化する場合を考えます。

この場合もまずは、背景の削除ボタンを押してください。
すでに背景は白いのですが、さらに背景の削除ボタンを押す必要があります。

その後、レイヤのサイドパネルを表示させ、目マークに斜線が引かれたアイコン(下図の赤丸)をクリックすれば背景が透過されます。

ペイントで背景を透明にしたら、次に大事なことはファイルの保存形式です。
次項で説明しますので必ずご覧ください!
【超重要】背景を透明にしたファイルの保存方法
ペイントで背景を透明にしたファイルの画像を保存するには必ず、PNG形式にすることが必要です。
まず、ファイル
をクリックしてください。

名前を付けて保存
>PNG 画像
を選択しましょう。

画像の保存フォルダを選択して、ファイルの種類をPNGに設定してください。

以上がペイントで透過処理する手順とファイルの保存方法です。
最初は難しいかもしれませんが、2~3回ほど繰り返せば画像の背景を透明にするのに慣れてきます。
ペイントの透過処理の精度
先ほどの飛行機のサンプル画像は輪郭が比較的単調だったのでキレイに透過処理ができましたが、その他の画像ではどんな感じになるでしょうか。
3パターンほど実験してみました。
山の場合は輪郭がギザギザしていますね。これで透過処理やってみましょう!

結構きれいに透明化できましたが、輪郭があいまいなところが少し残っています。

続いては人物画像です。

きれいに背景を透明化できましたね。元々がレイヤーを重ねて作った合成画像っぽかったのでそれが影響しているかもしれません。

さて次は動物をやってみましょう。

複雑な曲線の枝をメインの被写体を勘違いされたようです。

このような場合、余分な箇所を四角形選択してDeleteキーで削除するのも一つの手です。
上記のように「背景を透明にする=透過処理」を行うと、画像の不要な背景を取り除き、必要な部分だけを引き立たせることで、視認性が向上し、より洗練された印象を与えることができます。
背景透過がうまくできたら、レイヤー機能を使って複数の素材を合成したり、色の置き換えで雰囲気を変えるのもおすすめです。
専門知識がなくても数クリックで画像を見栄えよく仕上げられるため、SNS運用者、ブロガー、ビジネスパーソンなど、幅広い層から注目されています。
私が実際に使って気づいたこと
私がチームのロゴ画像を作っていたとき、「背景を透過処理してスッキリ見せたい」と思い、ペイントで試したんですが、うっかり白背景のまま保存してしまい、ページに貼ったときに四角い枠がくっきり…。
理想とかけ離れた仕上がりにガッカリしました。
あとで調べてわかったのは、Windowsの「ペイント」では、背景の色を選んで透過表示する方法があるということ。
「選択→透明の選択」を利用すると、特定の背景色だけを抜いたように扱えます。
以前は「背景が消せない=無理」と思い込んでいたのが、今では完璧ではなくても、工夫次第で見栄えをグッと良くできることに気づいた体験でした。
従来のペイントと最新版ペイントの違い | 背景の透過処理が可能なバージョン

Windowsに標準搭載されている「ペイント」はシンプルな描画ツールとして親しまれてきましたが、最新版では上記のように、“背景を透明にする”といった高度な処理も可能になりました。
Windows 11以降のペイントでは、AI背景除去機能が追加され、画像から人物やオブジェクトだけを抜き出し、背景をワンクリックで透明にすることが可能になっています。
Adobe Photoshopのような専門ソフトほどの機能はありませんが、ちょっとした画像の背景透明化には十分な性能です。
専用ソフトに匹敵するとはいかないまでも、この機能は非常に高精度で十分な仕上がりが期待できます。
バージョンによってできる・できない機能に注意
ただし、注意が必要なのはお使いの「ペイント」のバージョンです。
ペイントの背景の透明化機能は、バージョン「11.2308.18.0」以降で利用可能になっています。
それ以前のバージョンでは、透明化機能に対応していません。
ペイントのバージョン確認は以下のように行ってください。
ペイントを起動して、メニューバーの右上にある設定アイコンをクリック

下図の箇所にバージョン情報が記載されています。

もし、ペイントのバージョンが「11.2308.18.0」よりも低い場合は、Microsoft Storeで検索窓にPaint
を入力してインストールしましょう。

なお、インストールの際は、PaintとPaint 3Dと間違わないようにしてください。
そして、Windows Updateも必ず行っておきましょう。
ペイントでうまく透過処理できないときの対処法

「手順どおりにやったはずなのに、背景が透明にならない…」そんなときは、いくつかのポイントを確認することで簡単に解決できる場合があります。
ここでは、「ペイント 背景 透明」処理でよくあるトラブルは次の3点です。
- PNG形式で保存していない
- 目のアイコンを押していない
- 使用している「ペイント」のバージョンが古い
PNG形式で保存していない
最も多い原因が「PNG形式で保存していない」ことです。
JPEGやBMPなどの形式では、そもそも透過情報を保存できません。
→ 解決策:必ず「PNG形式」で保存してください。
保存時に形式を間違えると、背景は白や黒で塗りつぶされてしまいます。
目のアイコンを押していない
意外に多いのが、レイヤーのサイドパネルでの設定忘れです。
背景が白くなったらレイヤーボタンを押して、レイヤーのサイドパネルが表示させましょう。

サイドパネルの下の方にカーソルを当てると、目マークに斜線が引かれたアイコン(下図の赤丸)が表示されますので、これをクリックしてください。

これで画像の背景が透明になります。
使用している「ペイント」のバージョンが古い
Windows 10以前の「ペイント」では、透過処理に対応していないか、背景の除去機能が存在しません。
→ 解決策:Windows 11の最新バージョンで「ペイント」がインストールされているか確認しましょう。「Microsoft Store」で更新も可能です。
詳しくは本記事の「ペイントのバージョン確認とアップデート方法」の章をご覧ください。
Word・PowerPointでの透過処理との違い

「ペイントで透過処理を覚えたけど、WordやPowerPointでもできるの?」──そんな疑問を持つ方も多いはずです。
実際、Officeソフトでも簡易的な透過処理は可能です。
ただし、できること・できないことがあるため、シーンに応じて使い分けるのがポイントです。
Officeソフトでできる簡易的な透過
WordやPowerPointには「図の形式」メニューから背景の削除や透過を設定する機能があります。
- 写真の背景を自動で判別して削除
- 挿入した画像の透過度を調整
資料やプレゼンを作成する場面では十分役立ちますが、切り抜きの精度はペイントより粗くなることもあります。
ペイントとの使い分けの目安
- ペイント → 背景をきれいに透過して、PNG形式で保存したいときに便利
- Word/PowerPoint → 簡単に透過して、そのまま資料内で使いたいときに便利
特に町内会の会報やチラシなど、配布用の資料には「仕上がりのきれいさ」が求められるため、ペイントで加工してからWordに挿入するのがおすすめです。
用途別のおすすめツール選び
- 町内会やサークルで配る印刷用資料 → ペイントで透過処理 → Wordでレイアウト
- プレゼンや会議用のスライド → PowerPointの透過機能でサッと処理
- 写真をおしゃれに加工してSNSに使う → Canvaなどオンラインツール
つまり「仕上げ重視ならペイント」「手軽さ重視ならOfficeソフト」と覚えておけば、失敗しません。
この記事の関連リンク

この記事で解説した機能をより深く理解し、実際の作業で効率的に活用するため、基本~応用ワザをまとめてカタログ形式にした記事を用意しました。
Windows標準機能を使った作業効率化のノウハウが身に付きます。
そして、上記で紹介した関連記事はこちらです。
今日の理解度チェック【ペイントでの透過処理編】

さて、ここまで読んであなたはどこまで理解できましたか?
このセクションでは、本記事の内容を実際に自分のPCで試してみる「実践課題」を用意しました。
次の操作手順概要を見ながら挑戦してみましょう。
- ペイントで画像を開く
- 選択ツールで背景を囲む
- 背景を削除して透過処理
- PNG形式で保存する
また、詳しい解説セクションへのジャンプリンクも設けています。
わからない場合はクリックで該当箇所の説明部分にすぐ戻って確認してください。
理解度チェック:画像の背景透過
以下の画像の背景を透過させてみましょう。

手順は次のとおりです。
- ペイントで画像を開く
- 選択ツールで背景を囲む
- 背景を削除して透過処理
- PNG形式で保存する
どうでしょうか?うまく透過処理できましたか?
下図のように背景が市松模様になっていればOKです。

あとは、この画像を必ずPNG形式で保存しましょう。
FAQ:ペイントの透過処理に関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- 背景を透明にしたつもりなのに、保存後に白くなってしまいました。なぜですか?
-
主な原因は以下の2つです:
- 保存形式がJPEGになっている(JPEGは透過非対応)
- そもそも背景を削除しておらず、白く塗っただけ
透過を維持したい場合は、PNG形式で保存し、透過処理をサポートするツールで背景を削除する必要があります。
- 背景を白で塗りつぶせば、透過したように見えるって本当?
-
一見すると透過されたように見えるかもしれませんが、それは「白背景の画像」であって、透過画像ではありません。
例えば、PowerPointに画像を貼り付けたときに、白い四角が見えてしまいます。本物の透過処理とは明確に異なります。 - どんなときに外部ツールを使うべきですか?
-
例えば、以下のようなときは外部ツールを併用するのがおすすめです:
- SNS用アイコンやロゴ画像の背景を透明にしたい
- プレゼン資料で「画像の背後が透けて見える」ようにしたい
- Photoshopのような高機能ソフトが使えないけど、透過画像を作りたいとき
無料ツールなら remove.bg や Photopea が人気です。
- ペイントで画像の一部だけを透過することはできますか?
-
残念ながら、ペイントでは一部を透過する機能は搭載されていません。
画像全体の加工や塗りつぶしは可能ですが、透明にする処理は対応していません。 - PNGで保存すれば必ず背景は透明になりますか?
-
いいえ、PNG形式は「透過をサポートする」形式ですが、必ず透明になるわけではありません。
透過処理そのものを行わずに保存しても、PNGにしただけでは背景は透明になりません。
あくまで、「透過情報を保持できるファイル形式」というだけなので注意が必要です。
まとめ:ペイントの透過処理で地域活動やサークル活動をサポート!
「透過処理 ペイント」というキーワードで本記事にたどり着いたあなたも、上記の方法で今すぐ・手軽に画像の背景を透明にすることができます。
【手順の概要】
- ペイントで画像を開く
- 選択ツールで背景を囲む
- 背景を削除して透過処理
- PNG形式で保存する
Windows最新版の「ペイント」ならクリックだけで背景を自動で削除できますが、保存形式は必ずPNGを選択し、古いバージョンのペイントを使っている方はアップデートを忘れずに行いましょう。
SNSのアイコンやプレゼン資料、ネットショップの画像など、透過画像はさまざまな場面で活用できます。
表現の自由度が高まるだけでなく、クオリティや信頼感もアップするのは間違いありません!
ペイントをもっと便利に使いたい方のために、[ 使い方の総合ガイド ]を用意しました。
回転・モザイク・切り抜き・色反転など、よく使う操作を網羅しています!


Windowsの便利機能で遊ぶのは、テレビを観るより楽しいですよ!