
この記事のポイント!
- SNS、ブログ、チャットなどのプロフィール画像を円形にしたい。
- チラシやポスターなどに円形にくり抜いた画像を配置したい。
SNSのプロフィールやチラシのデザインで、画像を丸く切り取りたいと思ったことはありませんか?
パソコンで作業する際、意外と「画像を丸く切り取る」方法がわかりにくく、Windowsの標準アプリでは対応できるのか迷う方も多いようです。
結論から言うと、画像を丸く切り取るなら、ペイントやフォトアプリでもある程度の処理は可能です。


そこで本記事では、パソコンを使って画像を丸く切り取るための具体的な手順を丁寧に解説します。
しかし正直、簡単にはできません。ワンクリックでOKというものじゃないんです。



実は、けっこう高度な方法なんです!
作業時間は2分程度ですが、ペイントの基礎知識が少し必要なので、難易度の高い方法に分類されます。
その分、ペイントの使い方を深く理解することが可能です。
ややこしい点もあわせて説明しますので、頑張っていきましょう(記事の最後にわかりやすい解説動画を掲載)!
なお、Microsoft ペイントのに関する基本・便利ワザは、《 Windows標準「ペイント」の使い方ガイド 》をご覧ください。


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画像をパソコンのペイントで丸く切り取る | SNSや印刷物で画像を丸く使いたいニーズ


インスタやXなどのSNSプロフィール画像、ブログの挿絵、チラシやポスターといった印刷物では、画像を丸くトリミングして見栄えを良くしたいというニーズが高まっているようです。
特に、写真の背景をカットして人物やアイテムを目立たせたい場面で、丸い画像は視覚的にインパクトがあります。
そのため、Windowsに標準搭載されている「ペイント」で画像を丸く切り取る方法は、多くの人が気になるポイントです。
パソコンを使って無料かつ簡単にこの加工を行いたいという要望は多く、ペイントでの方法に注目がされています。
Windowsに標準搭載の「ペイント」で画像は丸く切り取れる?
実は、「ペイント」には画像を完全な円形に切り抜くための専用機能はありません。
トリミングといえば四角形が基本であり、自由な形の切り抜き機能は制限されています。
しかし、「楕円形の選択範囲」を使うことで、ある程度「丸く見える」形で画像を切り取ることは可能です。
完全な丸型と透明背景は難しいものの、ちょっとした工夫で希望に近い仕上がりにすることができます。
たとえば、下図のような感じに切り抜けます。




SNSのプロフアイコンやチラシに使う分には十分な仕上がりではないでしょうか。
写真を丸く切り取ると、一味違ったおしゃれな雰囲気を演出できますね!
Windowsペイントで画像を丸く切り取る方法


ペイントを使って画像を丸くトリミングするには、少し工夫が必要です。
ただし、基本操作をしっかり押さえれば、初心者でも十分に対応可能です。
ペイントで楕円選択を使って画像を切り抜く手順
準備する画像のファイル形式はJPGでもPNGでもなんでもOKです。
今回のサンプルは↓のJPG画像を用意しました。黄色の花の部分を丸く切り取る操作を行っていきます。


この画像をペイントで開いて、下図のように画像の横にちょっとした作業スペースとしての余白を準備します。
この余白の大きさは、丸く切り取る対象が収まる程度の広さにしてください。今回の場合で言うと、黄色の花の部分が収まる広さですね。


このとき、メニューバーのカラーピッカーに注目してください。
今回は下図のように、色1には赤色、色2に白色を選択しました。お好きな色があれば、その色でもOKです。


そして、メニューバーの図形
グループの中の楕円ボタンを押しましょう。


Shift
キーを押しながら左クリックでマウスドラッグして、作業スペースに円を描きます。


円を描画したら、メニューバーの塗りつぶしアイコンを押しましょう。


作業スペースの円の外側を左クリックしてください。


実は、塗りつぶしアイコンを押した後に左クリックすると、色1の色で塗りつぶされます。
そのため、色1=赤色で作業スペースが塗りつぶされます。


次は選択した部分
を押してください。


四角形
と透明の選択
を選択しましょう。


これで再度、選択した部分
をクリックします。


範囲を選択できるようになっているので、下図のように範囲を選択してください。


この選択した部分をmマウスドラッグによって丸く切り抜く箇所に移動させましょう。


ここまでくればヤマ場は超えました!
イメージグループ内のトリミングアイコンをクリックしてください。


あとは、赤い部分を透明化していきましょう。


イメージグループの背景除去ボタンを押してください。


そうすると、背景が白くなります。しかしこれは、単に背景が白い状態になっているだけです。ここからもうひと手間加えます。


この状態で、画面右上のレイヤー
ボタンを押してください。


そして、下図のように斜線の入った目アイコンをクリック!


これで背景の透明化が完了しました(透明化されると市松模様になります)!


あとはPNG形式で保存するだけです
「名前を付けて保存」→「PNG形式」を選択することで、切り抜いた画像を新しいファイルとして保存できます。


SNSや印刷向けに加工するコツと注意点
画像の美しさを保つためには、高解像度のまま作業を行うことが重要です。
また、SNSや印刷物など、使用する媒体によって画像サイズや表示方法が異なります。
最終使用先に合わせてリサイズやトリミングを行うことで、より完成度が高く仕上るでしょう。
ペイントで「完全な円形トリミング」はできるのか?
「ペイント」はシンプルな画像編集ソフトです。
そのため、PhotoshopやGIMPのように「マスク」を使った高度な編集はできません。
一見して丸く切り取れているかのように思えますが、よく見ると少し粗い箇所もあります。
しかし、SNSプロフなどで使用する分には全く問題ないでしょう。
ちなみに、従来のペイントでは、透過PNGとして保存する設定が存在しませんでした。
しかし、バージョン「11.2308.18.0」以降で背景の透明化機能やレイヤー機能が実装されました。
これにより従来のペイントでは実現できなかった透明化が可能になっています。
詳細は、《 Windowsの最新版ペイントで透過処理 | 画像の背景を透明に! 》をご覧ください。


ペイントのレイヤー機能については、《 Windows標準機能のペイントにまさかの新機能!レイヤーの使い方 》をどうぞ。


ペイント以外に無料でできる画像の丸い切り抜き方法


無料で利用できる「Canva」「remove.bg」などのオンラインツールを使えば、画像をきれいに円形にトリミングし、背景も透明にすることも可能です。
これらのサービスはブラウザ上で使え、インストール不要で初心者にも直感的に操作できます。
SNS用のアイコンやブログ用の画像作成に最適です。
PowerPointを補助ツールとして使う方法
PowerPointには「図の形式」や「背景の削除」といった機能が備わっており、画像を円形にトリミングした上で背景を削除することもできます。
編集後はスクリーンショットを取ったり、PNG形式でエクスポートすることで、透明背景の画像として活用できます。
ペイントでの編集に限界を感じた場合に有効な手段です。
FAQ(よくある質問)


上記以外のよくある質問をまとめてみました。
もしかして、思い当たるものがあるかもしれませんよ。
- Windowsのペイントで画像を丸く切り取ることは本当にできますか?
-
厳密には「完全に丸くする」ことはペイント単体ではできませんが、「楕円形選択ツール」を使うことで、見た目がほぼ円の状態で切り抜くことは可能です。
- 画像を丸く切り取ったあと、SNSのアイコンとして使うにはどうすればいい?
-
SNS側で自動的に画像を丸くマスク処理してくれるため、完全な円でなくても問題ない場合が多いです。ただし、背景が白くなると見栄えが悪くなることもあるため、背景透過が必要な場合は上記の方法で行ってください。Canvaなどのツールで加工するともっと簡単ですが、有料プランの機能になります。
- ペイントで丸く切り取った画像のサイズを自由に調整できますか?
-
はい、ペイントで楕円選択してコピー&貼り付けを行った後に、貼り付けた画像を選択すれば、角に表示されるハンドルを使ってサイズ調整が可能です。ただし、縦横比が変わると円が歪むので、
Shift
キーを押しながらドラッグするとバランスよく拡大・縮小できます。 - ペイントで切り取った画像をWordやPowerPointで使うとどうなりますか?
-
ペイントで切り取った画像はPNGやJPEGとして保存できるため、WordやPowerPointに簡単に挿入できます。文書やスライドで見栄えを重視する場合は、背景透化処理を行ってから挿入するのがおすすめです。
まとめ:ペイントでできること・できないことを理解しよう
パソコンに標準搭載されている「ペイント」は、簡単な画像編集には非常に便利です。
より自由度の高い編集をしたい場合は、オンラインツールや他の無料ソフトとの併用を検討するとよいでしょう。
目的に応じて使い分けることで、誰でも手軽に見栄えの良い画像を作成できます。
今回の「画像を丸く切り取る」作業はかなり難易度の高い内容ですが、2~3回ほど繰り返すと慣れてきます。
その時には「左クリックで色1の塗りつぶし」、「透明の選択
は色2の色が透明化される」の2点を覚えておくと理解しやすくなります。
この記事を参考に、あなたもぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?