ペイントで図形の回転を微調整する方法 | 矢印を“あと少し”だけ回すコツ

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ブログで情報発信を続けていると、意外と手間取るのが「矢印の回転」です。

画像の中で「ここを見てほしい!」と強調したいときに矢印を使うと便利なんです。

しかし、ペイント単独では、図形の回転を微調整できません(後述)。

この記事でわかること
  • ペイントで図形を回転する基本手順
  • 微調整ができない理由とその回避策
  • Officeソフトなど他ツールで“あと少し”を回す方法
  • どうしても微調整したいときのベストな代替手段

あるとき、矢印をちょっとだけ傾けようと思ったのにペイントでは90度または180度ずつしか回転できないと知って、「えっ、そんな仕様なの?」と愕然としました。

  • 右へ90度回転
  • 左へ90度回転
  • 180度回転
  • 上下反転
  • 左右反転

そこで本記事では、そんな私のつまずき体験をもとに「ペイントで図形の回転を微調整する方法」や「うまく補完するツール活用術」まで丁寧に紹介します!

なお、Microsoft ペイントの基本・便利ワザは、Windows標準「ペイント」の使い方ガイドもご覧ください。

この記事を書いた人

管理人紹介

当ブログの管理人「まちだ」です。

  • 電機メーカーの元SE
  • ウェブ解析士
  • Google アナリティクス認定資格

パソコンが苦手な人にも興味を持ってもらえるような記事作成がモットーです。

目次

ペイントで図形の回転を微調整する方法

「ペイントで図形を回転できるのか」といった疑問を持つ方も多いはずです。

結論から言うと、ペイントで図形を回転できるのは以下の角度のみです。

  • 右へ90度回転
  • 左へ90度回転
  • 180度回転
  • 上下反転
  • 左右反転

したがって、図形の回転を微調整することはできません。

しかし、この制限を突破するための裏ワザはあります(後述)。

その前にまず、ペイントにおける図形の基本的な回転方法を説明し、その後、裏ワザを紹介します。

ペイントで図形を回転させるときの下準備

図形を回転させる前に、以下の準備を行っておくとスムーズです:

  • 図形を描画した直後に回転操作を行う。
  • 必要に応じて、図形をコピーしてバックアップを取る。
  • 他のオブジェクトと重ならないように配置する。

なお、任意の角度で回転させるにはOfficeソフトを使う必要があります。ExcelがなくてもGoogleスプレッドシートでもOKです。

これを念頭に置いたうえで、ペイントで図形を回転させる方法を数パターンお伝えします。

図形を描いた後に「選択ツール」で回転する方法

まず最初に《 Windowsのペイントによる塗りつぶし 》を参考にペイントで図形を描いておいてください。

今回は矢印を描画してみました。

ペイントで図形を描いたら、選択した部分をクリック

四角形選択を選びます(自由形式すべて選択でもOKですが、この場合は四角形が使いやすいです)。

そして、描いた図形を囲むように範囲選択しましょう。図形の周囲に点線が表示されて選択状態になります。

選択状態になっている状態で、メニューバー内のイメージグループを選択。下図の上側の赤枠 or 下側の赤枠を選びます。

これによって、以下の5種類の回転が可能になります。図形を回転できるのは以下の角度のみです。

  • 右へ90度回転
  • 左へ90度回転
  • 180度回転
  • 上下反転
  • 左右反転

たとえば、左へ90度回転を選ぶと下図のようになります。

その他の場合もぜひ試してみてください。

矢印を回転させた後、背景を透明にしてアイコン化したいときは、透過処理の方法を活用すると便利です。

さらに、色にこだわりたい場合は色の置き換え機能で微調整も可能です。

図形をコピーして貼り付けた後に回転させる方法

今度はペイントに描画するのではなく、ダウンロードしてきたフリー素材をペイントのキャンバス内にインポートして回転させてみましょう。

ペイントを開いてファイルをクリック

キャンバスにインポートを選択

これで図形をペイントに取り込めます。その直後は図形が選択状態になるので、そのままにしておきましょう。

選択状態になっている状態で、メニューバー内のイメージグループを選択しましょう。下図の上側の赤枠 or 下側の赤枠を選んでください。

これによって、以下の5種類の回転が可能になります。図形を回転できるのは先ほどと同様に、以下の角度のみです。

  • 右へ90度回転
  • 左へ90度回転
  • 180度回転
  • 上下反転
  • 左右反転

たとえば、左右反転を選ぶと下図のようになります。

上記の方法でも図形を回転できない場合、主に以下の原因が考えられます。

  1. 図形が正しく選択されているか確認する。
  2. 図形が他のオブジェクトと結合されていないかチェックする。
  3. 必要に応じて、図形を再描画し、回転操作を試みる。

これらの状況では、回転機能が制限されることがあります。

ペイントで図形の回転を微調整できない理由

ペイントで図形や画像を「あとちょっと」だけ回転させたい場合、多くのユーザーがつまずくのが“自由な角度での回転ができない”という仕様です。

以下のような制限があるため、ペイント単体での回転の微調整は基本的に不可能なのです。

ペイントには「角度入力機能」がない

Microsoft ペイントでは、画像や図形を回転させる際に「90度回転」「180度回転」「左右反転」などの固定された回転オプションしか選べません。

PhotoshopやPowerPointのように「25度だけ回転」など数値指定による細かな操作ができないため、±1度単位での微調整をしたいユーザーにとっては致命的な制限です。

回転ハンドル(ドラッグ式の自由回転機能)もなし

多くの画像編集ソフトでは、オブジェクトを選択すると“円形のハンドル”が現れ、それをドラッグして自由な角度に調整できます。

しかしペイントでは、選択範囲を掴んでも回転のためのハンドル表示は一切なし。

これは図形描画ツールとしての機能が極めてシンプルなためで、そもそも自由回転を想定されていません。

ペイント3Dでも角度指定はできない

「じゃあ、ペイント3Dならできる?」と考える方も多いですが、実はペイント3Dでも角度の数値入力は非対応です。

たしかに3Dモデルの回転操作はできるものの、2D図形や写真のような平面オブジェクトに対しては回転角を細かく指定する機能はありません。

結論:そもそも“微調整”という概念が存在しない

ペイントは“シンプルで軽い操作性”を重視したアプリケーションです。そのため、図形の回転を微調整できる設計にはなっていません。

「ペイント 回転 微調整」で検索しても、解決策は“他ソフトを使う”というものが大半です。

つまり、微調整という機能自体が、ペイントの守備範囲を超えた高度な要求だと言えるでしょう。

実際にPowerPointやPhotopeaで回転角を指定する方法を知りたい場合は、次のセクションをご覧ください。

ペイントで図形の回転を微調整(任意の角度に回転)する裏ワザ

上述のとおり、ペイントでは90度単位の回転や反転は可能ですが、回転の微調整機能はありません。

こうした制限を突破するためには、意外かもしれませんが、ExcelなどのOfficeソフトの力を使います(GoogleスプレッドシートでもOK)。

ペイントで操作できない微調整も、これなら1度単位で正確に回転を微調整できます。

それではさっそく、やり方を見ていきましょう!

Excelで任意の角度で図形の回転を微調整する方法

まず、ペイントで図形を描いて画像ファイルとして保存してそのまま閉じちゃってください。(PNGでもJPGでもOK)。

そして今度はExcelを起動します。

Excelの挿入タブ>グループから先ほど保存した画像を指定しましょう。

そうすると下図のようにExcel内に画像を取り込めます。

その後、図の形式タブを選択すると、図の書式設定サイドパネルが開きます。

下図の赤枠のとおりにタブを開きいて回転の項目に数値を入力すると、任意の角度で図形を回転することが可能です。

回転角度の設定が完了したら、図形を選択状態にしてCtrl+Cで図形をコピーしてください。

今度はペイントを開いて、Ctrl+Vでコピーした画像を貼り付ければ完了です!

なお、この方法はExcelだけでなく、パワポを使ってもできるのでお好きな方を利用してみてください。

もし、Excelを持っていない!という方は次のGoogleスプレッドシートでのやり方を試してみましょう

スプレッドシートで任意の角度で図形の回転を微調整する方法

まず、ペイントで図形を描いて画像ファイルとして保存してそのまま閉じちゃってください。(PNGでもJPGでもOK)。

そして今度はGoogleスプレッドシートを起動して挿入をクリック。

図形描画を選択

画像ボタンをクリック

最初に保存した画像をドラッグアンドドロップしてください。

図形の上部にあるピン(青丸)をマウドロッグで回転させます。

そうすると、下図のように任意で回転させることができます。

回転させたら保存をクリック

ダウンロードでファイル形式を選択してください。

回転後の画像がJPG形式やPNG形式でダウンロードされるので、あとはそれをペイントで開きましょう。

ペイント以外のWindows標準機能による回転の微調整

実は、ペイント以外にもWindowsには回転機能が備わっています。

  • フォト(Windows標準ツール)では画像を90度単位で回転可能。
  • Snipping Toolで取り込んだ画像を一時的に回転して調整も可能。

ただし、これらのツールでも図形の角度の微調整には対応していないため、補助的に利用するのが現実的です。

他ツールでできる図形の回転の微調整:おススメはCanva

作業効率を高めるために、ペイントと他ツールを使い分ける方法がおすすめです。

  • 下書きや簡単な構図づくりはペイントで行う
  • 細かい角度調整や高精度な回転はCanvaやGIMPやPaint.NETで実施
  • 最終的な仕上げや保存・変換はフォトアプリや画像ビューアで対応

このようにツールの役割を明確に分けることで、ストレスなく目的を達成できます。

微調整や斜め回転が必要な場合、以下のツールの利用も可能です。ただし、結構難しいです…

Canvaブラウザ上で動作。ペイントに近い操作感。おススメ!
Paint.NETダウンロード型。ペイントに近い操作感、レイヤー対応
GIMP高機能プロ仕様、自由変形も可能
Photopeaブラウザ上で動作、Photoshop風UI

このなかで最もおすすめなのがCanvaです。

ブラウザ上で動作し、基本的な機能は無料で使えます。

下図のように、1°単位で図形の回転を微調整できます。

ブラウザで動作するので、これをスクリーンキャプチャしてペイントに貼り付ければOKです

ペイントの限界を知ったうえでの賢い使い方

ペイントは手軽に使える反面、機能には限界があります。

任意角度での回転や複雑なレイヤー操作、ピクセル精度での微調整などを行いたい場合には、専用の画像編集ソフトの活用を検討しましょう。

とはいえ、ちょっとした修正や図形の整列など、用途によっては十分に実用的です。

目的に応じて「どこまでをペイントで行うか」を見極めることが、ストレスなく作業を進めるコツです。

これらのツールを活用することで図形の回転の微調整が可能ですが、高機能すぎて難易度がかなり高いです。

そのため画像の回転くらいなら上記のペイントの使用がおススメです。

実践チャレンジ:ペイントで図形の回転を微調整

読んだだけで終わらせない!

ここからは、この記事の内容を実際に自分のパソコンで試してみる小さな実践課題1~3を用意しました。

各チャレンジには、詳しい解説セクションへのジャンプリンクも設けています。

わからない場合はクリックで該当箇所の説明部分にすぐ戻って確認できます。

チャレンジ課題:Excelで画像を3度だけ傾けてみる

手順
 ① ペイントで適当な図形を描き、PNG形式で保存
 ② Excelを開き、画像を貼り付け
 ③ 図形を選択 →「図の形式」タブ →「図の書式設定」→「回転」へ進む
 ④ 「回転」の数値を「3度」にしてEnterキーを押す
 ⑤ 図形を選択状態にしてCtrl+Cで図形をコピーしてペイントに貼り付け

(該当箇所にジャンプ→)Excelで任意の角度に図形を回転させる方法 ≫

よくある質問(FAQ):図形の回転の微調整に悩んだら・・・

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。

そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。


ペイントだけで角度を自由に調整することはできますか?

できません。
ペイントでは「90度回転」「180度回転」などの固定角度しか選べず、任意の角度での回転(1度単位など)は非対応です。図形の回転を微調整したい場合は、ExcelやCanvaなど他のツールを使うのがベストです。

ペイントで図形を回転させるショートカットキーはありますか?

ペイント単体では、自由回転のショートカットキーはありません。ただし、「Ctrl + R」で画像全体を回転できる場合もありますが、選択範囲や図形単体への細かな制御はできません。基本的にはマウス操作や他ソフトへの移行が必要です。

矢印や直線をまっすぐに整える方法はありますか?

ペイントで直線や矢印をまっすぐに描きたい場合は、「Shiftキー」を押しながらドラッグしてください。
これにより、0度・45度・90度の角度で線を引くことができ、斜めにならず整った仕上がりになります。

図形を部分的にだけ回転させることはできますか?

ペイントでは、部分的な図形(選択範囲)に対して回転をかけることはできますが、それも「90度単位」のみです。微調整は不可です。
選択した部分だけを自由に傾けたいなら、Photopeaなど他ツールが必要です。

まとめ:ペイントで図形の回転を微調整するコツをマスターしよう!

ペイントでは基本的な操作だけで図形や矢印を回転させることができますが、微調整できないのが玉にキズです。

しかし、Officeソフトを組み合わせることでその壁を簡単に越えることができます。

私自身、最初は「矢印をちょっと傾けたいだけなのに…」と困惑していましたが、工夫次第でしっかり対応できると実感しました。

今回紹介した手順を覚えておけば、目的に応じて自由に角度を調整したり、向きを変えたりすることが可能です。

表現の幅が広がるので、まずは手元の画像で一度試してみると、違いが実感できるはずです。

できれば、ペイントだけで細かな図形の回転角度の微調整ができればいいのですが…。

現時点では機能に限界がある分、こうした工夫を知っておくだけで作業効率がグッと上がりますよ。

ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?

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この記事を書いた人

まちだのアバター まちだ ブログ管理人

私はもともと、某電機メーカーでSEとして勤務しており、公共機関向けのシステム開発にも携わっていました。

このブログでは、Windowsの標準機能だけを使って、「できるだけ簡単に」「できるだけムダなく」パソコンを使いこなすコツを紹介しています。

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