
この記事のポイント!
- ペイントで画像を回転させるには?
- ペイントで画像を傾ける方法は?
ペイントで図形を描いたものの、回転の操作に戸惑った経験はありませんか。
あるいは、そもそもペイントに図形を回転させる機能があるのか疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。
実は、ペイントで図形を回転できるのは以下の角度のみです。
- 右へ90度回転
- 左へ90度回転
- 180度回転
- 上下反転
- 左右反転
任意の角度で回転させるにはOfficeソフトを使う必要があります(後述)。
たとえば、Excelやスプレッドシートを利用することでペイントの回転機能を補完することができます。
そこで本記事では、ペイントで図形を回転するための方法をお伝えします。
なお、Microsoft ペイントのに関する基本・便利ワザは、《 Windows標準「ペイント」の使い方ガイド 》をご覧ください。


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ペイントで図形を回転させる方法


「ペイントで図形を回転できるのか」といった疑問を持つ方も多いはずです。
ここでは、知っておきたい注意点とペイントで図形を回転させるための基本操作を解説します。
まず知っておきたいのは、ペイントで図形を回転できるのは以下の角度のみです。
- 右へ90度回転
- 左へ90度回転
- 180度回転
- 上下反転
- 左右反転
ペイントで図形を回転させるときの下準備
図形を回転させる前に、以下の準備を行っておくとスムーズです:
- 図形を描画した直後に回転操作を行う。
- 必要に応じて、図形をコピーしてバックアップを取る。
- 他のオブジェクトと重ならないように配置する。
なお、任意の角度で回転させるには後述のとおり、Officeソフトを使う必要があります。
これを念頭に置いたうえで、ペイントで図形を回転させる方法を数パターンお伝えします。
図形を描いた後に「選択ツール」で回転する方法
まず最初に《 Windowsのペイントによる塗りつぶし | 図形や範囲を正しく塗るコツ 》を参考にペイントで図形を描いておいてください。
ペイントで図形を描いたら、選択した部分
をクリック


四角形
選択を選びます(自由形式
やすべて選択
でもOKですが、この場合は四角形
が使いやすいです)。


そして、描いた図形を囲むように範囲選択しましょう。図形の周囲に点線が表示されて選択状態になります。


選択状態になっている状態で、メニューバー内のイメージ
グループを選択。下図の上側の赤枠 or 下側の赤枠を選びます。


これによって、以下の5種類の回転が可能になります。図形を回転できるのは以下の角度のみです。
- 右へ90度回転
- 左へ90度回転
- 180度回転
- 上下反転
- 左右反転
たとえば、左へ90度回転
を選ぶと下図のようになります。


その他の場合もぜひ試してみてください。
図形をコピーして貼り付けた後に回転させる方法
今度はペイントのキャンバス内に図形をインポートして回転させてみましょう。
ペイントを開いてファイル
をクリック


キャンバスにインポート
を選択


これで図形をペイントに取り込めます。その直後は図形が選択状態になるので、そのままにしておきましょう。


選択状態になっている状態で、メニューバー内のイメージ
グループを選択しましょう。下図の上側の赤枠 or 下側の赤枠を選んでください。


これによって、以下の5種類の回転が可能になります。図形を回転できるのは以下の角度のみです。
- 右へ90度回転
- 左へ90度回転
- 180度回転
- 上下反転
- 左右反転
たとえば、左右反転
を選ぶと下図のようになります。


ペイントで回転できないときの原因
上記の方法でも図形を回転できない場合、主に以下の原因が考えられます。
- 図形が正しく選択されているか確認する。
- 図形が他のオブジェクトと結合されていないかチェックする。
- 必要に応じて、図形を再描画し、回転操作を試みる。
これらの状況では、回転機能が制限されることがあります。
ペイントで図形を任意の角度に回転させる裏ワザ


ペイントでは、90度単位の回転や反転は可能ですが、任意の角度での回転機能はありません。
細かい角度調整が必要な場合は、Officeソフト(Excelやスプレッドシート)など他のツールの利用が必要です。
それではさっそく、やり方を見ていきましょう!
Excelで任意の角度に図形を回転させる方法
まず、ペイントで図形を描いて画像ファイルとして保存してそのまま閉じちゃってください。(PNGでもJPGでもOK)。


そして今度はExcelを起動します。
Excelの挿入
タブ>図
グループから先ほど保存した画像を指定しましょう。


そうすると下図のようにExcel内に画像を取り込めます。


その後、図の形式
タブを選択すると、図の書式設定
サイドパネルが開きます。
下図の赤枠のとおりにタブを開きいて回転の項目に数値を入力すると、任意の角度で図形を回転することが可能です。


回転角度の設定が完了したら、図形を選択状態にしてCtrl+C
で図形をコピーしてください。


今度はペイントを開いて、Ctrl+V
でコピーした画像を貼り付ければ完了です!


なお、この方法はExcelだけでなく、パワポを使ってもできるのでお好きな方を利用してみてください。
もし、Excelを持っていない!という方は次のGoogleスプレッドシートでのやり方を試してみましょう
スプレッドシートで任意の角度に図形を回転させる方法
まず、ペイントで図形を描いて画像ファイルとして保存してそのまま閉じちゃってください。(PNGでもJPGでもOK)。


そして今度はGoogleスプレッドシートを起動して挿入
をクリック。


図形描画
を選択


画像
ボタンをクリック


最初に保存した画像をドラッグアンドドロップしてください。


図形の上部にあるピン(青丸)をマウドロッグで回転させます。


そうすると、下図のように任意で回転させることができます。


回転させたら保存
をクリック


ダウンロード
でファイル形式を選択してください。


回転後の画像がJPG形式やPNG形式でダウンロードされるので、あとはそれをペイントで開きましょう。
ペイント以外のWindows標準機能による回転の微調整
実は、ペイント以外にもWindowsには回転機能が備わっています。
- フォト(Windows 11標準ツール)では画像を90度単位で回転可能。
- Snipping Toolで取り込んだ画像を一時的に回転して調整も可能。
ただし、これらのツールでも任意角度の回転は対応していないため、補助的に利用するのが現実的です。
他ツールでできる微調整や斜め回転
作業効率を高めるために、ペイントと他ツールを使い分ける方法がおすすめです。
- 下書きや簡単な構図づくりはペイントで行う
- 細かい角度調整や高精度な回転はGIMPやPaint.NETで実施
- 最終的な仕上げや保存・変換はフォトアプリや画像ビューアで対応
このようにツールの役割を明確に分けることで、ストレスなく目的を達成できます。
微調整や斜め回転が必要な場合、以下のツールの利用も可能です。ただし、結構難しいです…
Paint.NET | ダウンロード型。ペイントに近い操作感、レイヤー対応 |
GIMP | 高機能プロ仕様、自由変形も可能 |
Photopea | ブラウザ上で動作、Photoshop風UI |
ペイントの限界を知ったうえでの賢い使い方
ペイントは手軽に使える反面、機能には限界があります。
任意角度での回転や複雑なレイヤー操作、ピクセル精度での微調整などを行いたい場合には、専用の画像編集ソフトの活用を検討しましょう。
とはいえ、ちょっとした修正や図形の整列など、用途によっては十分に実用的です。
目的に応じて「どこまでをペイントで行うか」を見極めることが、ストレスなく作業を進めるコツです。
これらのツールを活用することで微調整や斜め回転が可能ですが、高機能すぎて難易度がかなり高いです。
そのため画像の回転くらいなら上記のペイントの使用がおススメです。
まとめ:ペイントで図形を自在に回転させるコツをマスターしよう!
ペイントでは、基本的な操作だけで図形や矢印を回転させることができます。
今回紹介した手順を覚えておけば、目的に応じて自由に角度を調整したり、向きを変えたりすることが可能になります。
シンプルな操作ながら、ちょっとした工夫で表現の幅が広がるので、ぜひ実際に試してみてください。
この記事を参考に、あなたもぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?