Edgeのプライベートモードは、閲覧履歴やCookieを残さずに安心してネットを使える便利な機能です。
特に共用パソコンや仕事用デバイスでの検索には欠かせません。
- Edgeのプライベートモードの基本的な使い方
- 通常モードとの違いと注意点
私も以前、家族と共用のパソコンで調べものをしていて、検索履歴がそのまま残って焦った経験があります。
そんなときにEdgeのプライベートモードを知っていれば、もっと気軽にネットを使えたのにと思いました。今では仕事で調査をするときも、ちょっとしたリサーチでも、この機能が手放せません。
とくに、小学生のお孫さんがいるご家庭だと、検索履歴はできるだけ残しておきたくないですよね。
そこで本記事では、Edgeのプライベートモード(シークレットモード)の設定についてお伝えしていきます。

管理人紹介
当ブログ管理人の「まちだ」です。
- 電機メーカーの元SE
- UNIX歴5年、Windows歴25年
- 月間100,000PVのサイトを運営
- ウェブ解析士
- Google アナリティクス認定資格
Edgeのプライベートモードとは何か

Microsoft Edgeの「プライベートモード(InPrivateブラウズ)」は、閲覧履歴やCookie、検索履歴などを端末に保存させないための機能です。
公共のPCや共有端末を使うとき、また家族や職場で自分の閲覧内容を見られたくないときに便利です。
通常モードでは履歴や一時ファイルが残りますが、InPrivateを使うとウィンドウを閉じた瞬間にそれらが自動で削除されます。
ただし、完全な匿名化ではなく、アクセス先のサイトや通信事業者、会社のネットワーク管理者には行動が見える可能性がある点は理解しておきましょう。
そして、Edgeの便利な機能や設定をマスターするには俯瞰的な視点が欠かせません。そこで、様々な使い方をまとめた特集記事を用意しましたので、「Edgeの使い方メインガイド」をぜひご覧ください。
通常モードとの違い
通常モードでは、サイトのログイン状態を維持するためにCookieや履歴を保存しますが、プライベートモードではそれらが保存されません。
そのため、セッションが終了するたびに自動的にログアウトされ、追跡広告や他人による履歴閲覧のリスクを減らせます。
一方で、ログイン状態を保持したいサイトやオンライン決済サービスなどでは、毎回ログインが必要になるというデメリットもあります。
Edgeのプライベートモードを使うメリット
Edgeのプライベートモード最大の利点は「閲覧履歴を残さずに安心して利用できる」ことです。
自分専用でないパソコンを使う際や、仕事・学校などで一時的に調べ物をしたいときに便利です。
また、Cookieを一時的にリセットできるため、ログイン情報や検索履歴を一時的に切り離してサイトを確認したい場面にも役立ちます。
ウェブ制作やSEOチェックなど、ブラウザ状態をクリアにしたい場合にもよく使われます。
プライベートモードと同様に、閲覧履歴やCookieなどのデータを手動で削除する方法(キャッシュクリア)も合わせて理解しておくと便利です。
Edgeのプライベートモードの注意点・限界
プライベートモードを使っても、完全に匿名にはなりません。
アクセス先のサイトや通信事業者、企業・学校のネットワーク管理者には、アクセス履歴が残る可能性があります。
また、InPrivate中にダウンロードしたファイルや作成したブックマークはPC上に残るため、注意が必要です。
「履歴を残さない=全てが非表示」ではない点を理解し、過信せずに使うことが大切です。
Edgeのプライベートモードの使い方

プライベートモードを使いこなすには、まず「どうやって起動するのか」「終了の仕方」「よくあるミス」を正しく理解することが大切です。
この章では、プライベートモードの起動方法と、よくあるトラブルの対処法までを丁寧に解説します。初めてInPrivateを使う方でも、この記事を読めば安心して操作できるようになります。
Edgeプライベートモードの起動方法
Edgeの右上にある「…」クリックします。

「新しいInPrivateウィンドウ」を選択しましょう。

これがInPrivateモードです。右上にInPrivateマークが表示されているのを確認してください。

なお、プライベートモードの利用とは別に、普段のブラウジングで個人情報の流出リスクを減らすために、Edgeのオートコンプリート機能を無効化することも検討してみましょう。
Edgeプライベートモードの終了方法
終了するときは、ブラウザ右上のクローズボタンを押せばOKです。

InPrivateモードと言われると難しく聞こえますが、要は閲覧履歴が残らないだけのことです。
第三者に閲覧履歴を見られたくない・見せたくない時に気軽に使いましょう!
Edgeプライベートモードの注意点
Edgeのプライベートモード(InPrivate)は確かに便利ですが、「完全な匿名化」や「すべての履歴を消せる」と思い込むのは危険です。
まず、ネットワーク上の行動までは隠せないという点を理解しておきましょう。

正直、バレます!
たとえば、勤務先や学校などの管理されたネットワークでは、通信履歴がサーバー側に残る場合があります。また、アクセス先のWebサイトではIPアドレスや端末情報を通じてユーザーを特定できることもあります。
要は、社内サーバーにアクセス記録が残るということです。
さらに、InPrivate中にダウンロードしたファイルやブックマークはPC上に残ります。ウィンドウを閉じても削除されないため、共有端末での使用時はファイル整理を忘れずに行うことが重要です。
つまり、InPrivateは「端末に履歴を残さない機能」であって、「インターネット上で完全に見えなくなる機能」ではない、という認識を持って使うことが安全です。
よくある失敗とその対策
プライベートモードは便利な反面、操作ミスによる失敗も起こりやすいです。
以下では代表的なトラブルと対処法を紹介します。
プライベートモードのつもりで通常ウィンドウを開いていた
InPrivateを開いたつもりでも、通常ウィンドウで閲覧してしまうことがあります。
タブ上部に「InPrivate」と表示されていなければ通常モードです。
対策としては、起動後にウィンドウの右上を確認し、InPrivate表示があることを毎回チェックしましょう。

InPrivateウィンドウが開けない・グレーアウトしている
企業PCや学校端末では、管理者によってプライベートモードが制限されている場合があります。
また、Edgeの古いバージョンではボタンが反応しないことも。
対策は「Edgeの最新バージョンに更新する」または「管理者に制限設定を確認する」ことです。個人PCの場合は、設定→プライバシー項目でInPrivate機能が有効かどうかもチェックしてみましょう。
Edgeのプライベートモード 設定・応用テクニック

プライベートモードをもっと便利に使いたい人のために、edgeにはいくつかの設定・応用方法があります。
「毎回InPrivateで起動したい」「拡張機能を使いたい」「仕事で安全に使いたい」といったニーズに応える設定を知っておくと、より快適にプライバシーを保ちながらブラウジングできます。
ここでは、日常でも業務でも役立つ実践的なテクニックを紹介します。
Edgeを常にプライベートモードで起動する方法
Edgeを常にInPrivateで起動するには、ショートカットの設定を変更します。
手順は以下のとおりです。
デスクトップ上の「Microsoft Edge」アイコンを右クリック

「プロパティ」→「ショートカット」タブを開く

「リンク先」の末尾に --inprivate を追記。このとき、--inprivateの前に半角スペースを入れてください。

そしてOKボタンを押すのですが、エラーメッセージが表示されることもあります。
そんな場合は、Enterキーを押すとうまくいきますよ。
この設定を保存すれば、次回以降は自動的にInPrivateモードで起動します。
共有PCなどで常に履歴を残したくない人におすすめの方法です。
拡張機能をプライベートモードで使う設定
デフォルトでは、InPrivate中に拡張機能は無効化されています。
セキュリティ上の理由から、プライベートモードでは明示的に許可する必要があるためです。
使用する場合は、
- メニュー → 「拡張機能」 → 「拡張機能を管理」
- 対象の拡張機能を選び、「InPrivateでの実行を許可」をオンにします。
ただし、拡張機能によっては利用履歴やデータを外部送信するものもあるため、信頼できるものだけを使用しましょう。
ログイン情報やCookieの扱い
InPrivateモードでは、ブラウザを閉じるとCookieやログイン情報が自動的に削除されます。
そのため、セッション中に一時的にログインしたサイトは、次回起動時に再度ログインが必要になります。
また、サイトによってはログイン状態を保持するためにCookieを必要とする場合があり、InPrivateではうまく動作しないケースもあります。
こうした場合は、一時的に通常モードを使うなど、目的に応じて使い分けるのが賢明です。
会社や学校のPCで使うときの注意点

企業や教育機関のネットワークでは、Edgeのプライベートモードを使っても完全なプライバシーは保証されません。
管理者が導入しているセキュリティツールやプロキシサーバーによって、通信内容やアクセス履歴が監視・記録されていることがあります。
たとえば、業務用PCでは、InPrivateを使ってもアクセスログはサーバーに残る可能性があります。個人的な利用や機密性の高い検索は避けましょう。
また、InPrivate中にダウンロードしたファイルやブックマークは端末に保存されます。終了後も残るため、共有環境では削除や整理を徹底することが重要です。
Edgeのプライベートモードのよくある質問(FAQ)

Edgeのプライベートモードの基本的な使い方を理解しても、細かい疑問が出てくるものです。
この章では、よく寄せられる質問とその答えをコンパクトにまとめました。
設定の自由度や写真編集への適用可否など、知っておくと役立つ情報ばかりです。
💡Edgeを総合的に使いこなしたい方へ
Edge全体の設定や機能の使い方を網羅したメインガイドもあわせてご覧いただくと、よりスムーズな問題解決に繋がります。
- プライベートモードを使えば完全に匿名になる?
-
いいえ、edgeのプライベートモードは「端末上に履歴を残さない」ための機能であり、完全な匿名化機能ではありません。アクセス先のサイトやインターネットプロバイダー、職場のネットワーク管理者などには、通信履歴が見える可能性があります。もし完全な匿名性を求める場合は、VPNやTorブラウザの利用が必要です。
- InPrivateウィンドウを閉じたら履歴はすべて消える?
-
はい。InPrivateモードで開いていたウィンドウを閉じると、閲覧履歴・Cookie・キャッシュ・フォームデータなどが自動的に削除されます。ただし、InPrivate中にダウンロードしたファイルやブックマークしたページは端末に残ります。履歴は消えても、これらのデータは手動で削除しない限り残るので注意が必要です。
- Edgeのプライベートモードで閲覧履歴を確認できる?
-
できません。InPrivateモードは、閉じた時点で閲覧履歴やCookieを削除するため、後から確認する手段はありません。再度確認したいサイトがある場合は、ブックマークを活用するか、通常モードで開くのがおすすめです。なお、企業PCなどではサーバー側にアクセスログが残る場合があります。
今日の理解度チェック【Edgeのプライベートモード編】

あなたがこの記事を読んで理解できたか、ちょっと確認してみましょう!
ザックリと記事の内容を振り返ることができる内容になっています。
Q1. プライベートモード(InPrivate)を使う主な目的はどれ?
A. ページの表示速度を上げる
B. 閲覧履歴やCookieを端末に残さないようにする
C. ウイルス感染を防ぐ
正解はここをクリック
正解:B
InPrivateは、履歴やCookieなどのローカルデータを残さないための機能です。
Q2. InPrivateモード中にダウンロードしたファイルはどうなる?
A. ウィンドウを閉じると自動で削除される
B. 端末に残る
C. クラウドに保存される
正解はここをクリック
正解:B
ダウンロードしたファイルやブックマークは削除されず、PCに残るので注意。
Q3. 常にInPrivateで起動するにはどんな方法がある?
A. Edgeのショートカットに「--inprivate」を追加する
B. Edgeを再インストールする
C. ブラウザ設定をリセットする
正解はここをクリック
正解:A
ショートカット設定を編集すると、自動でInPrivate起動が可能になります。
まとめ:Edge プライベートモードの使い方と注意点の総まとめ

Edgeのプライベートモード(InPrivate)は、「端末に履歴を残さず安全にブラウジングするための機能」です。
公共のPCや共有端末を使うとき、あるいは一時的にログイン状態をリセットしたいときに非常に役立ちます。
ただし、ネットワークやアクセス先サイトには通信履歴が残る可能性があるため、「完全な匿名」ではない点に注意が必要です。
- 起動・終了方法を正しく理解する
- ショートカットで常にInPrivate起動に設定する
- 拡張機能やダウンロードの扱いを把握しておく
「履歴を残さず安心して使いたい」と感じたら、今日からぜひEdgeのプライベートモードを活用してみてください。
また、Edgeの便利な機能や設定をまとめた総合記事もご用意しています。こちらのメインガイドもぜひご活用ください。

