パソコンでの入力を助けてくれる「Edgeのオートコンプリート」。
検索キーワードを入力するときに表示される↓のようなリストです。

名前や住所を予測して補ってくれる便利な機能ですが、「本当に安全なのかしら?」という不安のほうが大きいかもしれません。

安全性に不安を感じる…
おそらく、65歳前後のシニア世代の方はパソコンを家族と共有しているケースが大半だと思うので、重要なサイトを利用する場合、知らないうちに大切な個人情報が画面に表示されてしまうこともあるのです。
- Edgeオートコンプリートの設定方法
- インターネットを安全に閲覧する方法
便利さを優先するよりも、まずは安心してネットを楽しめる環境を整えることが大切。
そこでこの記事では、「Edgeのオートコンプリートを無効化して個人情報を守る方法」 を中心に、安心してインターネットを活用するためのポイントを紹介します。

管理人紹介
当ブログ管理人の「まちだ」です。
- 電機メーカーの元SE
- UNIX歴5年、Windows歴25年
- 月間100,000PVのサイトを運営
- ウェブ解析士
- Google アナリティクス認定資格
Edgeのオートコンプリートとは?

Microsoft Edgeに搭載されている「オートコンプリート」とは、インターネット上で入力する名前・住所・電話番号・メールアドレスなどを自動的に補完してくれる機能です。
一度入力した情報を記憶させておいて、次回以降の入力フォームにサッと表示してくれるので、入力の手間を省ける便利な仕組みです。
特に長い住所や複雑なメールアドレスを繰り返し打つ必要がなくなり、文字入力が苦手な人にとっては大きな助けとなります。
ただし、便利な反面「自分の個人情報が勝手に表示される」こともあるため、特に65歳以上のシニアにとっては不安を感じる場面も少なくありません。便利さと安心感のバランスをどう取るかが大切になってきます。
- メリット:入力がラク、誤字防止
- デメリット:他人に情報が見られる危険、誤入力のリスク
シニアにとっての注意点
シニア世代にとっては、Edgeのオートコンプリートが思わぬトラブルを引き起こす場合があります。
たとえば、家族や孫とパソコンを共用していると、ログイン情報や住所が勝手に出てきてしまい、他人に見られるリスクがあります。
また、病院や銀行の予約フォームなどで自動入力されると、重要な個人情報が一瞬で表示されてしまうため「知らないうちに漏れてしまわないか」という不安につながります。
このように、シニアが安心してネットを楽しむためには、まず「オートコンプリートの仕組みを理解すること」が第一歩になります。
- 家族や孫と共用するPCでは個人情報が表示されやすい
- 病院や銀行のフォームで自動入力されると不安
Edgeのオートコンプリートを無効にするとどんな安心が得られる?

Edgeのオートコンプリートを無効化することで、シニア世代が抱える「個人情報を見られてしまうのでは?」という不安を大きく減らすことができます。
入力の手間は少し増えますが、その分、自分の情報を自分でコントロールできる安心感を得られるのです。特に共用パソコンや公共施設の端末を利用する場合、オートコンプリートが働かないだけで大きな安全対策になります。
家族と共用しても安心
自宅で孫や子どもと同じパソコンを使う場合、Edgeのオートコンプリートが有効だと、家族がログイン画面を開いたときに住所やパスワードが表示されることがあります。
無効化しておけば、こうした心配は不要になり、気兼ねなくパソコンを貸せます。
町内会や公共施設のPC利用でも安全
図書館や町内会の集会所など、複数人で共用するパソコンでは特にリスクが高まります。
オートコンプリートが有効なままだと、前に使った人の名前や住所が表示されてしまうこともあります。
無効化しておけば、自分の入力情報が他人に残る心配はなくなります。
詐欺サイトや不正アクセスから身を守る
最近は巧妙なフィッシング詐欺サイトも多く、うっかり入力してしまうと危険です。
オートコンプリートを無効にしておけば、勝手に情報が入力されることがないため、不正なサイトにデータを渡すリスクも下がります。
ただし、Edgeのオートコンプリートを無効にしただけでは詐欺サイトから個人情報を守れる可能性はとても低いです。
「怪しいと思ったら入力しない!」が一番です。
Microsoft Edgeのオートコンプリート機能を無効にする設定方法

それではさっそく、Edgeのオートコンプリート機能を無効にする方法を見ていきましょう!
まず、Edgeの右上にある…
をクリックしてください。

設定
を選択します。

左サイドメニューのプライバシー、検索、サービス
を選択して、検索と接続されたエクスペリエンス
をクリックしてください。

アドレスバーと検索
を選んでください。

検索候補とフィルター
をクリックしましょう。

そして、下図の項目のスライドバーをオフにします。

保存ボタンはないので設定は以上で完了です。
これでEdgeのオートコンプリート機能を無効になります。
試しに検索キーワードを入力すると、こんな感じになります。

たしかに予測変換が表示されなくなりましたね!
もしこの後、Edgeのオートコンプリート機能を有効にしたい場合は、先ほどオフにしたスライドバーをオンにしてください。

オートコンプリート機能は、パソコンの使用環境によって不要であったり便利だったりするかもしれません。
状況によって使い分けるのがベストと言えるかもしれませんね。
私が実際に使って気づいたこと
私自身、最初は「オートコンプリートって便利そうだな」と思っていました。
ところが、いざ使ってみると、病院の予約ページで名前や住所が一瞬で入力されてしまい、「あれ?こんなに簡単に出てきてしまって大丈夫なのかな?」と不安になったのです。特に家族とパソコンを共用しているときには、「他の人がログイン画面を開いたら、私の情報が見えてしまうのでは?」という心配もありました。
そこで思い切ってオートコンプリートを無効化してみたところ、たしかに入力の手間は少し増えました。しかし、その分「自分の手で確認して入力している」という安心感が得られ、心に余裕を持ってネットを使えるようになったのです。
もうひとつ気づいたのは、無効化していても困らない場面は意外と多いということ。
私は元々、パスワード類は別に保存してその都度入力する正確だったので、オートコンプリートを無効にしても大して不便は感じませんでした。
結果的に、「便利さを少し手放してでも、安心を得るほうが自分には合っている」と感じました。
それでもEdgeのオートコンプリートを便利に使いたいときは?

「便利より安心が大事」とはいえ、すべての場面でEdgeのオートコンプリートを無効にすると入力の負担が大きくなるのも事実です。
特に長いメールアドレスや住所を何度も打ち込むのは、シニアにとって目や手に大きな負担となります。
そこで、安全に配慮しながら「限定的に有効化」して活用する方法を押さえておきましょう。
個人情報を伴わない場面で活用
レシピサイトや趣味の通販サイトなど、「名前や住所を入力する必要がないページ」ではEdgeのオートコンプリートを有効にしても安心です。
検索窓に過去のキーワードが自動で表示される程度なら、個人情報の流出にはつながりません。むしろ「昨日見た料理名をもう一度探したい」「前回の検索ワードを入力し直すのが面倒」という場面では便利に感じられるでしょう。
また、趣味のサークル情報や旅行先の観光スポットを調べるときなど、同じキーワードを繰り返し検索する場合にも役立ちます。
入力に時間をかける必要がなくなるため、手や目の負担を減らしながらネットを楽しめる点は、シニア世代にとって大きなメリットです。
こうした「個人情報が関わらない範囲」に限定して活用するのが、安心してオートコンプリートを使うコツです。
情報を最小限に絞って保存する
住所やクレジットカード番号といったセンシティブな情報は極力保存せず、よく使うメールアドレスや電話番号程度に限定して利用するのがおすすめです。
保存するデータを最小限にしておけば、万が一不正アクセスや共有利用があった場合でも、漏れる情報はごく限られます。
たとえば、通販サイトでの買い物や趣味の申し込みフォームでは、メールアドレスだけが自動で出てくるだけでも入力はかなり楽になります。
一方で、支払い方法や住所は毎回手入力することで「自分で確認する安心感」も得られるのです。こうした工夫によって、「便利さ」と「安心」をバランスよく両立することが可能になります。
定期的に不要な情報を削除
オートコンプリートに保存された情報は、Edgeの設定画面からまとめて削除できます。
古い住所や、もう使っていないメールアドレスが残っていると、入力時に表示されて混乱したり、誤って古い情報を送信してしまう恐れもあります。
たとえば引っ越し前の住所や解約したプロバイダのメールが出てくると、シニア世代にとっては「どれが今の情報だったかな?」と迷う原因になりがちです。
そこで、定期的に保存データを見直して整理しておくと安心です。
特に、毎年の年賀状注文や定期的な病院予約の前に一度チェックしておけば、入力ミスを防ぎ、最新の情報だけを安全に使えます。まさに「便利さ」と「安心」を両立するための習慣と言えるでしょう。
今日の理解度チェック【Edgeのオートコンプリート編】

Edgeのオートコンプリートは非常に重要な内容なので、今日の理解度チェックはクイズ形式にしてみました。
ザックリと記事の内容を振り返ることができる内容になっています。
- Edgeオートコンプリートを無効化すると、どんなメリットがありますか?
- A. 入力がラクになる
- B. 個人情報が勝手に表示されなくなる
- C. パソコンが速くなる
👉 正解:B. 個人情報が勝手に表示されなくなる
→ 無効化することで、家族や第三者に個人情報を見られるリスクを減らせます。 - 病院や銀行のサイト利用時におすすめなのは?
- A. オートコンプリートを有効にして時短する
- B. 無効化して手入力する
- C. どちらでも同じ
👉 正解:B. 無効化して手入力する
→ 安全性を優先して、重要な情報は手入力が基本です。 - 個人情報を含まない検索(レシピや趣味の調べ物など)での使い方として適切なのは?
- A. 無効のまま使う
- B. 有効にしても安心
- C. 無効/有効のどちらでもよい
👉 正解:C. 無効/有効のどちらでもよい
→ 個人情報が絡まない場合は有効化しても安心。ただし無効のままでも困りません。 - 保存された古い住所やメールアドレスが表示されて混乱する場合は?
- A. Edgeの設定から削除する
- B. 気にしない
- C. パソコンを再起動する
👉 正解:A. Edgeの設定から削除する
→ 不要な情報は設定から削除し、常に最新の情報だけを残すのが安心です。 - 共用パソコン(図書館や町内会など)を使うときに安心な方法は?
- A. オートコンプリートを無効化する
- B. パスワードをメモ帳に残しておく
- C. 画面を見られないように隠す
👉 正解:A. オートコンプリートを無効化する
→ 共用パソコンでは必ずオートコンプリートを無効化し、作業後は履歴や入力データを削除するのが安心です。
FAQ:Edgeのオートコンプリートに関するよくある質問

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。
そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。
- オートコンプリートを無効化すると、どんなメリットがありますか?
-
個人情報が勝手に表示されなくなるため、家族や第三者に見られる心配がなくなります。特に共用パソコンや病院・銀行のサイト利用時に安心です。
- 保存された情報を削除するにはどうすればいいですか?
-
Edgeの設定画面から「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリア」で削除できます。住所やメールアドレスなど、不要なものだけを個別に消すことも可能です。
- 無効化したら、再び有効化することはできますか?
-
いつでも設定から切り替えが可能です。必要に応じて「一時的に有効化→作業が終わったら再び無効化」という使い分けもできます。
- 入力が面倒にならないか心配です…
-
メールアドレスやよく使う文章は、メモ帳や付箋アプリに控えておけば簡単にコピー&ペーストできます。大切な情報は自分で確認して入力した方が安心です。
- Edge以外のブラウザ(ChromeやFirefox)も同じような機能がありますか?
-
はい、他のブラウザにも「オートコンプリート」や「自動入力」機能はあります。基本的な考え方は同じで、シニア世代は「便利さより安心」を優先して無効化するのが安全です。
- パスワードもオートコンプリートで保存されますか?
-
はい、Edgeにはパスワード保存機能もあります。ただしシニアの方は「パスワードマネージャー」や紙の控えなど、別の安全な方法で管理した方が安心です。
- 公共施設のパソコンではどうすれば安心できますか?
-
共用パソコンでは必ず「オートコンプリート無効化」または「ゲストモード」を利用しましょう。作業後に履歴や入力情報を削除するのも重要です。
まとめ:Edgeオートコンプリートを無効化する方法

Edgeのオートコンプリートは、一見すると入力を助けてくれる便利な機能ですが、65歳前後のシニア世代にとっては「安心してネットを楽しめるかどうか」がより大切なポイントです。
特に病院や銀行のサイト、家族と共用するパソコンなどでは、無効化しておくことで個人情報が勝手に表示される不安をなくせます。
もちろん、レシピ検索や趣味の調べ物など、個人情報を伴わない場面では有効化しても問題ありません。つまり、基本は無効化、必要に応じて限定的に有効化という使い分けが、安心で快適なネット生活につながります。
「便利さを少し手放してでも、安心を優先する」――この考え方がシニアにとっての安全なインターネット利用の第一歩です。無効化の設定を覚えて、自分のペースで安心できるオンライン環境を整えていきましょう。

Windowsの便利機能で遊ぶのは、テレビを観るより楽しいですよ!