Snipping Toolの文字入力は使いづらい!そんな時はペイントで快適編集

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Snipping Toolで作成したキャプチャ画像に文字を入力しようとするとき、不便さを感じたことはありませんか?

Snipping Toolはその名のとおり、「Snip=切り取る」に特化しているので、文字入力の自由度が低く、装飾や位置調整に限界があります。

この記事でわかること
  • Snipping Toolの文字入力機能の限界とは?
  • テキストボックス機能のメリット・デメリット
  • より快適に文字入力できる代替手段

私自身も最初はSnipping Toolで説明文を追加しようとしましたが、細かな位置調整ができず結局やり直しに。

そんな経験から、今ではペイントなど別のツールと併用して効率よく作業しています。

もしあなたも同じような悩みを抱えているなら、ぜひ続きをご覧ください。


もし、Snipping Toolの使い方に迷ったら、まずは使い方完全ガイドで基本操作と全体像をチェックしておくと安心です。

この記事を書いた人

管理人紹介

当ブログの管理人「まちだ」です。

  • 電機メーカーの元SE
  • UNIX歴5年、Windows歴25年
  • 月間100,000PVのサイトを運営
  • ウェブ解析士
  • Google アナリティクス認定資格
目次

Snipping Toolの文字入力の基本と制約

Windowsに標準搭載されている「Snipping Tool(スニッピングツール)」は、画面の一部をキャプチャして保存・共有するための非常に便利なツールです。

しかし、多くのユーザーが期待する「文字入力」や「テキストボックスの追加」機能については、実は対応していないというのが現実です。

  • Snipping Toolは文字入力ボックスに非対応
  • ペンやハイライトなどフリーハンドによる描き込みはできるが、キーボードからのキスト入力は不可

Snipping Toolはテキストボックス入力に非対応

Snipping Toolでは、画像の上に文字を直接「打ち込む」ためのテキストボックス機能は搭載されていません。

たとえば、スクリーンショットに「ここがポイント」などの注釈を入力したい場合、文字を整ったフォントで挿入する手段はツール単体では用意されていないのです。

描き込み機能で代替は可能だが限界あり

Snipping Toolには、「ペン」や「蛍光ペン」、「消しゴム」などの描き込みツールが用意されています。

これを使えば、手書きで文字を書き込むことは可能ですが、次のような制約が…。

  • 手書き文字のため読みづらくなりやすい
  • フォントや文字サイズの調整ができない
  • 誤字・脱字の修正が困難(消して書き直すしかない)

このため、ビジネス用途やプレゼン資料など、「視認性」や「整ったデザイン」が求められる場面では不向きと言えるでしょう。

Snipping Toolでテキストボックスによる文字入力ができない理由と背景

Snipping Toolを使っていて「なぜテキストボックス機能がないの?」と疑問に感じた方は多いはずです。

実際、これほど便利なツールでありながら、整ったテキストを入力する機能が備わっていない理由には、開発思想や他ツールとの役割分担といった背景があります。

Snipping Toolの設計思想と開発経緯

Snipping Toolは、もともと「手軽に画面の一部を切り取って保存・共有する」ことに特化したシンプルなアプリケーション(ソフトのこと)です。

そのため、あえて機能を限定し、ユーザーインターフェースを最小限に保つ設計方針がとられています。

また、Windows 10では「Snip & Sketch」と統合され、さらにWindows 11では再びSnipping Toolに名称が戻りましたが、依然として注釈機能はペンによる描き込みが中心です。

文字を打ち込む機能を実装しないのは、軽量性と瞬時の操作性を優先したためと考えられています。

他OS(例:macOS)のスクリーンショットツールとの比較

たとえば、macOSのスクリーンショット機能(Shift + Command + 5など)でも、標準では「テキストボックス」を直接入力することはできません。

Appleも同様に、シンプルさを優先した設計になっており、詳細な編集は「プレビュー」や「Keynote」「Pages」など他のアプリで行うスタイルです。

つまり、Snipping Tool単体でのテキスト編集機能が搭載されていないのは、Windowsに限らず多くのOSでも見られる設計の傾向だと言えるでしょう。


こうした背景から、Snipping Toolにはあえて文字入力機能が搭載されていないのです。

では実際に「文字を入れたい」時はどうすればよいのでしょうか? 次のセクションでは、そのための代替手段をご紹介します。

Snipping Tool で文字入力を行いたいときの代替方法

Snipping Toolには直接テキストを入力する機能がありませんが、実際には多くのユーザーが他のアプリを組み合わせることで「文字入りスクリーンショット」を作成しています。

ここでは、代表的な3つの方法をご紹介します。

もっとも手軽な方法は、Snipping Toolでキャプチャした画像を「ペイント(Paint)」に貼り付けて編集する方法です。

方法1:ペイントを利用してテキスト追加

まずはSnipping Toolでキャプチャを作成します。

そして、画面右上にあるペイントのアイコンをクリックしてください。

そうすると、そのキャプチャがペイントの編集画面で開きます。

そうしたら、ツールバーのテキストアイコンをクリックしましょう。

これで下図のように文字入力が可能になります。

文字入力が完了したら、ペイントでファイルを保存してください。

この方法は、Windowsに標準搭載されているアプリだけで完結でき、操作もシンプル!

ビジネス文書や資料への利用にも適しています。

Snipping Toolからペイントへの画面切り替えがわかりにくいのでその点だけ注意してください。

なお、ペイントの文字入力の詳細は↓の記事をご覧ください。

方法2:PowerPointやWordに貼ってテキスト追加

より高度な編集をしたい場合は、Microsoft Office製品を活用するのも一つの手です。

PowerPointを使うメリット:

  • テキストボックスの自由な配置
  • 図形や矢印との組み合わせが簡単
  • 最終的に画像としてエクスポート可能

Wordを使うメリット:

  • スクリーンショットを文書内に直接活用できる
  • コメントや注釈機能との連携がしやすい

Office製品がすでにインストールされている場合、こちらの方が見栄えよく仕上げやすいでしょう。

方法3:Snagitなど外部キャプチャツールの紹介・比較

頻繁に画像に文字を追加する業務がある場合は、専用のキャプチャ編集ツールの導入を検討しても良いでしょう。たとえば:

  • Snagit(スナギット)
    • 高性能なスクリーンショット&動画キャプチャ
    • テキスト追加・吹き出し・矢印・番号付けなど豊富な編集機能
    • 有料だがプロ用途に最適
  • ShareX(無料オープンソース)
    • 豊富なキャプチャオプション
    • 編集ツールはややシンプルだが実用的
    • 自動アップロード・自動保存も可能

これらのツールを使えば、Snipping Tool以上に効率的で美しい資料を作成できます。

標準搭載OCR(テキスト抽出)機能の活用法(Windows 11 23H2以降)

Windows 11のバージョン23H2以降、Snipping ToolにはOCR(光学文字認識)機能が追加されました。

この新機能により、キャプチャした画像から文字を自動的に検出し、コピーできるように!

これまで文字入力機能がなかったSnipping Toolにとって画期的な進化といえます。

OCRで画像からテキストをコピーする流方法

OCR機能を使えば、たとえばPDFやWebページをキャプチャした画像から、次のようなテキスト抽出が可能です:

  • 文書内の文章を選択してコピー
  • メールアドレスやURL、コードなども認識
  • 必要な部分だけテキスト化してメモや資料に再利用

上記のメモ帳をSnipping Toolでスクリーンショットを撮影すると、↓のようにSnipping Toolの編集画面が立ち上がります。

Snipping Toolのテキストアクション がない

そして、Snipping Toolの編集画面上部にあるテキストアクションボタンを押してください。

Snipping Toolのテキストアクション がない

すると、下図のように文字情報が白抜きで抽出されます。すごいですよね…。

Snipping Toolのテキストアクション がない

抽出された文字情報はクリップボードに自動的に保存されます。

操作はシンプルで、キーボードを使わずとも情報を再利用できるのが大きなメリットです。

OCR機能の詳細は↓の記事をご覧ください。

OCR活用が文字入力の代替になるケースとは?

OCR機能は「画像に文字を追加する」のとは逆に、「画像から文字を取り出す」ためのものです。

しかし、次のようなシーンでは実質的に文字入力の代替手段として活用できます:

  • キャプチャ画像をベースに、文章を再構成して資料に貼る
  • 表示中のアプリの文字をそのままテキストとして使いたい場合
  • WebサイトやアプリのUIの説明を文章化する際

つまり、画像にテキストを追加するよりも、「画像を使ってテキストを抜き出す」用途では非常に強力なツールになります。

注意点:小さい文字認識の精度・対応バージョン

OCR機能は便利ですが、いくつかの注意点があります:

  • 小さい文字や特殊フォントは認識精度が下がる
  • 認識したテキストの改行やスペースが乱れる場合がある
  • Windows 11でも、23H2以降の最新バージョンでなければ利用不可

OCRが使えない環境では、従来通り外部ツールや手動入力が必要になります。事前に自分のWindowsバージョンを確認しておきましょう。


このように、Snipping ToolのOCR機能を使えば、文字入力そのものはできなくても、文字情報を自在に扱えるようになります。

最後に、実際の現場での活用例や、よくある失敗とその対策をご紹介します。

実体験に基づくTipsと良くある失敗例

Snipping Toolと文字入力に関する工夫は、私自身も日常業務で何度も試行錯誤してきました。

ここではその中で見つけた実用的なコツと、実際にあったよくある失敗例とその対策をご紹介します。

私が実践したキャプチャ+文字入力の工夫(作業効率アップの実例)

「Snipping Tool → Paint」ルートが一番安定

業務で説明資料を作成する際、私が一番よく使うのがこの方法です。

  1. Snipping Toolで必要な部分をキャプチャ
  2. ペイントアイコンからペイントを起動
  3. ペイント変種が面で文字を入力
  4. フォント・サイズ・色を指定して整える

この方法は、作業スピードと視認性のバランスが取れており、社内レビュー資料などにも適しています。

もう一度、上記の《 ペイントを利用してテキスト追加 》をご確認ください。

よくある失敗とその対処法

OCRが認識しづらい文字サイズやフォント

OCRを使う際、小さな文字や装飾フォントがうまく読み取れないことがあります。

特に細い文字や背景が複雑な場合に顕著です。

拡大してキャプチャしたり、コントラストの高い背景を選ぶようにしましょう。

ペイント文字がずれる・スタイルがバラバラ

Paintで文字を追加すると、位置やサイズの微調整が難しく、「なんとなく不格好」になってしまうケースが多いです。

テキストボックスを移動する前に背景と合わせて確認してみてください。

Snipping Toolのバージョンが古くてOCRが使えない

「OCRが使えない!」という声も多く聞きますが、原因の多くはバージョン未更新です。

Windows Updateで「Windows 11 23H2」以降にアップデートしたり、Microsoft StoreからSnipping Toolの最新版に更新しましょう。


これらのTipsや失敗対策を知っておくことで、Snipping Toolをより実用的に、ストレスなく使いこなすことが可能になります。

次は、よくある質問に答えるFAQ形式で、さらに理解を深めていきましょう。

よくある質問(FAQ):Snipping Toolの文字入力は使いづらい!

ここまでは具体的な方法を一通りお伝えしてきましたが、その他にも細かい疑問や迷いやすいポイントがいくつかあります。

そこで以下では、よくある質問をFAQ形式でまとめました。


テキスト入力をSnipping Tool内で完結させる方法はないの?

現在のところ、Snipping Tool内でフォントやサイズを指定してテキストボックスを挿入する機能はありません。ペンや蛍光ペンなどの“描き込み”機能はありますが、整った文字入力は外部アプリとの併用が前提です。

Snipping ToolのOCR機能はWindows 10でも使える?

いいえ、OCR機能はWindows 11のバージョン23H2以降に限定されています。Windows 10ではOCR機能は利用できません。代替としては、Google Keep、OneNote、または無料のOCRツールを使う方法があります。

OCR機能でコピーした文字にミスがある場合は?

OCRは非常に便利ですが、100%正確ではありません。特に以下の条件では誤認識が発生しやすいです:

  • 小さな文字サイズ
  • フォントが崩れている
  • 背景と文字のコントラストが弱い

文字サイズを拡大してキャプチャし直す、またはOCR後に内容を必ず見直しましょう。

外部ツールを使わずに「簡単に」文字を追加する方法は?

外部ツールを使わずに手軽に文字を加える場合、Snipping Toolでキャプチャ後、メモ帳やWordに貼り付けて文字を追加する方法もおすすめです。これらは比較的軽量に動作します。

Snipping Toolの文字入力機能は将来的に追加される予定?

現時点ではMicrosoftから公式な発表はありません。ただし、OCR機能の実装などを見る限り、今後もSnipping Toolは徐々に高機能化されていく可能性はあります。

まとめ:Snipping Toolの文字入力はペイントで快適編集

本記事では、「Snipping Toolでの文字入力」というテーマに対して、この記事では以下のようなポイントを解説しました。

  • Snipping Tool自体にはテキストボックス機能がない
     → ペンでの手書きは可能だが、整った文字入力はできない
  • 機能が制限されている理由は、設計思想によるもの
     → シンプルさと軽量性を優先しているため、テキスト機能は非搭載
  • 文字を入れるには外部アプリとの併用が有効
     → Paint、PowerPoint、Word、Snagitなどの利用で十分に代替可能
  • Windows 11(23H2以降)にはOCR機能が搭載
     → 画像内の文字をコピーすることが可能になり、作業効率が大幅に向上
  • 実体験に基づくTipsや失敗例も紹介
     → 実用的な手順や注意点を知ることで、無駄な作業を減らせる
  • FAQ形式でよくある疑問に明確に回答
     → 再検索せずとも理解できる構成に

Snipping Toolはあくまでも「キャプチャ専用の軽量ツール」ですが、他のツールやWindowsの進化した機能と組み合わせることで、実質的に文字入力付きキャプチャのニーズにも対応できるようになります。

あなたの作業に少しでも役立てば幸いです。


メモ帳をもっと便利に使いこなしたい方には、使い方完全ガイドをご用意しました。

スクリーンショットや文字抽出などの便利機能がこれ一つでよくわかります。

ぜひ一度、Windowsの標準機能を使ってみま専科?

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この記事を書いた人

まちだのアバター まちだ ブログ管理人

私はもともと、某電機メーカーでSEとして勤務しており、公共機関向けのシステム開発にも携わっていました。

このブログでは、Windowsの標準機能だけを使って、「できるだけ簡単に」「できるだけムダなく」パソコンを使いこなすコツを紹介しています。

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